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南海電鉄で行く高野山・熊野古道

高野山の信仰の中心であり、数々の戦国大名の墓石や慰霊塔がある奥之院。水向地蔵で水を手向け、清らかな気持ちで、空海入定の地とされる御廟の建つ聖域へ。

日本最大の石庭として知られる蟠龍庭（ばんりゅうてい）。雲海の中で雄雌の龍が向かい合い、奥殿を守るように表現されています。ゆったりとした時の流れを感じることができました。

寺内にある169畳もの大広間である新別殿（しんべつでん）。参拝者の休憩所として使われており、私もお茶とお菓子を頂きました。

壇上伽藍入口から東塔東側付近までのびる小道を蛇腹路と呼びます。丁寧に整えられた植栽の緑がとても綺麗で、進んでいくと奥に真っ赤な大塔が見えてきます。

壇上伽藍の中心・大塔内部は、色鮮やかな立体曼荼羅。胎蔵大日如来を本尊に、金剛界の四仏が囲みます。16本の柱に描かれた十六大菩薩など、堂内全体が立体の曼荼羅となっています。

高野山一山の総本堂で、開創当時は講堂と呼ばれ、現在の建物は昭和7年に再建されたものです。木目がそのまま活かされた大きな建物で、大塔とのコントラストが美しいです。

建物の土台付近、基壇（きだん）と呼ばれる部分に取手がついており、なんと回すことができます。ここで一回りすれば、一切経を読誦した徳を得るといわれています。

高さ25.1mの一山の総門。その大きさは圧倒的。門の左右には、とても大きな金剛力士像が安置されています。

存在感のある立派な社殿が印象的。大鳥居から本殿へ続く158段の石段は、杉木立の深い緑に覆われ、静謐な空気に包まれています。

熊野本宮大社から500mほど離れた場所にある巨大な鳥居です。熊野本宮大社があった場所であり、現在は石造の小祠が建てられています。

熊野本宮大社が一望できる眺めは絶景。伏拝王子までの道は、三菱電機が「道普請」をした場所で、実際に通ることができました。

山中にひっそりと佇む社は、熊野本宮大社の神域の入口にふさわしい趣。

樹齢800年といわれる杉の巨木は、迫力満点。南向きだけに枝を伸ばすことから「野中の一方杉」と呼ばれます。

継桜王子のすぐ近くになる湧き水で、日本名水百選のひとつに選定されています。地元の生活用水としても使われているようで、冷たくて美味でした。

日置川にかかる北野橋の横にある王子。九十九王子の中でも初期からあるもののひとつとされる、歴史ある場所。

熊野三山の神域の境界とされています。近くに熊野の歴史や資料を展示した熊野古道館があり、熊野詣の歴史などを詳しく知ることができます。

こちらも五体王子の一つ。参詣者は富田川の水垢離場で身を清め、ここから川沿いに遡り、滝尻王子へ向かったとされています。