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CLUB DIATONE

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製品徹底レビュー
Product Review

DIATONE SOUND.NAVI
NR-MZ300PREMI

オーディオ評論家土方久明による
徹底試聴!!

試聴会の総論

ダイヤトーンの最新鋭センターユニット「NR-MZ300PREMI」を中心に、クラシック、ジャズ、ボーカル、アニソン等々まで多くのジャンルの楽曲を試聴した。
結論として「NR-MZ300PREMI」の再生音は、期待を大きく上回るものだった。筆者が感じた本機のアドバンテージは大きく4点ある。
まず1点目は、ライン出力、スピーカー出力、両者とも情報量が多いこと。2点目は聴感上のS/N比が高くノイズフロアが低い、つまり小レベルの音がスポイルされず、サウンドステージの表現に長けていること。3点目は内蔵アンプの音が良かったこと。4点目は、音色にクセが少なく音源が持つ音色や音調をアキュレイト(正確)に表現できていたことだ。
この特長は、筆者が出向くコンテストでエントラントの車を聴いていた時とある程度共通しており(もちろんインストーラーの個性が反映されるが)、今回の取材でも改めて実感した次第だ。

試聴環境

鷺沢文香(CV:M・A・O), 速水奏(CV:飯田友子), 橘ありす(CV:佐藤亜美菜, 塩見周子(CV:ルゥ ティン), 二宮飛鳥(CV:青木志貴)
「咲いてJewel」

近年、アニメソングやゲーム楽曲は人気音楽ジャンルとしての地位を築いている。
なかでも2015年よりアプリ配信がスタートしたアイドルリズムゲーム「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」は、多くのプロデューサーから人気を博し、数多くの楽曲が発売されている。
本楽曲の「咲いてJewel」は、今年1月にハイレゾ配信がリリースされた楽曲で、配信開始直後から配信サイトのランキング上位に入っている。
ご存知の方も多いと思うが、これらの楽曲の多くは明瞭かつ音圧が高く作られており、そこが再生における独自のチェックポイントとなる。
そこで、本楽曲でまずチェックしたのは全体の表現力だ。明るく透明感のあるバックミュージックに1つ1つの楽器が明瞭で、アップテンポかつメロディアスな楽しい音楽性を確認できた。聴感上の解像度はかなり高く、ここはシステムの持つ情報量の豊かさがアドバンテージになっている。
また本楽曲は音数が多く、センターユニットやスピーカーの能力が不足すると楽曲が団子になってしまいがちだが、本システムでは1つ1つの音が明瞭に分離してくれた。0:30前後から始まるソロのパートは、大きく広がるバックミュージックの中にボーカルが明瞭に浮き出て、とても印象が良い。
また5人の声が一気に重なるところの解像感は本楽曲の聞きどころだが、一人一人のキャラクター性がしっかり分離するので聞き応えがあってグルーブ感も高い。 本システムでは、ゲーム楽曲も上手に鳴らせることがわかり感心した。

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