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CLUB DIATONE
いい音にこだわる、すべての大人たちへ。 CLUB DIATONE

プロフェッショナル・コンテンツ DIATONEの70年に及ぶ音響技術をここに結集。カーナビが手に入れた、異次元の高音質。

カーナビインプレッション DIATONE SOUND. NAVI NR-MZ90/NR-MZ90PREMI クルマの中が異次元の音楽空間に跳躍 音楽プロデューサー 岩田由記夫氏

NR-MZ90PREMI 驚愕の進化

普通、カーオーディオ・システムを組むならCD(DVD)プレイヤー、アンプ類、スピーカー・システムが必要となる。しかし、近未来には、高級アンプ性能を持つナビとスピーカーだけでハイエンドと呼べるカーオーディオ・システムが組める時代がやって来ると言い続けてきた。ダイヤトーンサウンドナビNR-MZ60シリーズが登場した時、それは現実となった。第2世代のNR-MZ80シリーズで再生音質はさらに進化し、新登場のNR-MZ90シリーズは、完全にアンプレス時代と呼べるモデルとなった。

試聴では、まずNR-MZ80PREMIを聴き、次にNR-MZ90PREMIを聴いた。試聴用CDは数十枚持参したが結果的には4枚のCDでこと足りた。数多くのCDを聴いて、NR-MZ80PREMIからNR-MZ90PREMIへの進化を発見しようと思ったのだが、たった1枚を聴いただけで余りの変貌というか、進化に唖然とし、どんなCDでも別次元の再生が可能と判断、たった4枚のCDで充分というわけだった。

まずは、イーグルスの1994年のライブ・アルバム『ヘル・フリーゼズ・オーヴァー』の中から誰でも知っている名曲「ホテル・カリフォルニア」を聴く。このCDはスタジオ盤の『ホテル・カリフォルニア』と共に、カー、ホームを問わず、オーディオ試聴する時に、僕がまず最初に聴く作品だ。ライブ・アルバムはこの世に数多く存在するが、1970年代中期以降、マルチトラック・レコーディング技術の発達により、純然たるライブ・アルバムが減った。どういうことかと言うと、ライブでマルチトラック・レコーディングをしたが故に、演奏者の明らかなミス、気分の乗っていないフレーズなどをライブ後、スタジオで弾き直す(差し替え)が可能になってしまったからだ。そういった差し替えライブ音源が多い中、『ヘル・フリーゼズ・オーヴァー』は一切の差し替えが無い完全無欠、あるがままのライブ・アルバムだ。DVDも出ているので実際に検証してみれば、このライブ・アルバムがピュアなライブだということも分かる。

NR-MZ90PREMIから聴衆のざわめきと共にイントロが流れ始める。その瞬間、リアルさに鳥肌が立った。具体的に言うなら、まず音が格段にシャープとなった。何かシャープと言うと切れ味だけが増したかのように思われる方もいるかも知れないが、温か味がより増したシャープさであり、清烈という単語が思い浮かんだ。ライブであるのにドン・フェルダー、ジョー・ウォルシュの指がギターにタッチして音が出ているのが見えるのだ。ライブ会場でオーディオ的に最も良い座席に陣取り、双眼鏡でプレイヤーの指先を見ている、そんな感覚だ。これは分離が飛躍的に向上したとも言える。イントロにはギターだけでなく、低域に広がるパーカッション、ベースもあるのだが、それらがこれまでの機種以上に分離しながらも一体となって聴こえるのだ。微細を極めたマスターテープに近い音の再現と言える。太い音、細い音すべてに透明感が増したのだ。NR-MZ90PREMIの性能向上に加えて、今シリーズでは高純度銅7Nケーブル採用電源・スピーカーハーネスも採用された。試しにNR-MZ80という前世代機種に7Nケーブルを交換したテストもして頂いたが、ノーマル・ケーブルより再生音の向上が著しかった。NR-MZ90PREMIに7Nケーブル、まさに鬼に金棒と呼べる組み合わせだ。高級ホーム・オーディオの世界でもケーブルをより高性能なものに変えるケーブル・チューニングという技があるが、カーオーディオの世界にもケーブル・チューニングの時代がやって来たのだと思う。

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