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CLUB DIATONE
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カーナビインプレッション DIATONE SOUND. NAVI NR-MZ100/NR-MZ100PREMI 「フルモデルチェンジで次元が違う音へ」 カーオーディオジャーナリスト 石田 功氏

フルモデルチェンジで次元が違う音へ

NR-MZ100シリーズの音を聴いた後で、昨年発売されたNR-MZ90シリーズのレビューを読み直してみると「あれって、なんだったの?」という気すらしてくる。そして、レビューを読んでMZ90シリーズを購入した人には「申し訳ない…」と謝るしかない。それほど、フルモデルチェンジしたMZ100シリーズの音は衝撃的だった。

DIATONE SOUND. NAVI NR-MZ100/NR-MZ100PREM

いや、けっして当時のMZ90シリーズのレビューが大げさだったわけではない。その前年のモデル、MZ80シリーズと聴き比べると、明らかに聴感上のS/Nが向上していたし、それに伴い解像度も格段に向上していた。その言葉に嘘がないことは自信を持って言える。が、今回のMZ100シリーズは次元が違う。音楽が流れた瞬間に違いがはっきりわかるほど、音質向上の幅が大きいのだ。

音の生々しさ。素のままで十分なエネルギー感が伝わってくる。

具体的には、S/N感がまるで違う。無音時の静けさったら、ホームオーディオの高級機を思わせる。その静けさの中から鮮度の高い音が鋭く立ち上がるから、音が断然、生々しい。空間の表現力も違う。例によって、イーグルス「ホテル・カリフォルニア」のライブを聴いたわけだが、出だしの観客の拍手や歓声はMZ90シリーズのそれよりもさらに観客が増えた感じ。左右の幅はより広がるとともに、後ろの方からかすかに聴こえる拍手も聴こえるようになったおかげか、奥行き方向も広くなったように感じる。会場の広さが、よりリアルに伝わってくるし、会場に観客が密集している様子も伝わってくる。

それでいて、音像の輪郭もシャープ。一般的には、音場が広がると音像も大きくなりがちで、音像がシャープにコンパクトにまとまると音場もせまくなりがちだが、MZ100シリーズは広い音場と輪郭がシャープでビシッとフォーカスが合った音像をうまい具合に両立している。それも、音場の立体感が増した要素の一つだろう。

また、言い方は少し変かもしれないが、英語の発音がよりネイティブに近い感じ。発声時の舌の巻き具合とか、唇の噛み具合といった、細かいニュアンスがより伝わるようになり、この辺りも声の生々しさに繋がっているように思う。

低音のエネルギー感が大幅に増したのも、大きな違いだ。MZ90シリーズまでは、試聴室などの広い空間で試聴する時、組み合わせるスピーカーによってはイコライザーで低音を少し持ち上げた状態で聴くこともあった。というのも、狭い空間でスピーカーが接近した状態で聴く車内では十分な低音のエネルギー感と量感が得られたとしても、試聴室のような広い空間では、低音のエネルギー感がもの足りないと感じることもあるからだ。

幸い、MZ80シリーズ以降は、64bit精度のDSPを搭載しFIRの処理が可能になったため、イコライザー等のデジタル調整を行ったことによる音質劣化はほとんどないのだが、MZ100シリーズは広い空間での試聴でもイコライザーは不要。素のままで十分なエネルギー感が伝わってくる。車載状態の試聴は後ほどお伝えするとして、これは車載時でも有利に働くと思われる。

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