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おすすめの名盤 SOUND EXCELLENCE

過去8作品、全米ジャズ・アルバム・チャートで初登場No.1という記録を持つ、現代の人気No.1ジャズ・シンガー/ピアニスト、ダイアナ・クラール。その新作である本作は、今年3月に逝った名匠トミー・リピューマの遺作となるプロデュース作品。

ターン・アップ・ザ・クワイエット/ダイアナ・クラール

ダイアナ・クラール

ターン・アップ・ザ・クワイエット

『ターン・アップ・ザ・クワイエット/ダイアナ・クラール』

ロック/ポップスなどもジャズ・アレンジで歌う彼女だが、今回は約11年振りにジャズ・スタンダードのみでまとめあげている。

前々作『グラッド・ラグ・ドール』は、T・ボーン・バーネットのプロデュース。前作『ウォ―ルフラワー』は大御所デイヴィッド・フォスターがプロデュースを担当。今回は久々にジャズ・スタンダードを歌うとあって、隠居していたトミー・リピューマを引っ張り出し、スタジオに入ったと思われる。エンジニアは、リピューマと長くコンビを組み、最近ではボブ・ディランのスタンダード・アルバムなど、とにかく落ち着いて端正な音が必要とされるあらゆる作品に登場している名匠アル・シュミットが手掛けている。ダイアナ・クラールのボーカルとピアノを中心に置き、一曲の参加ミュージシャン数を押さえてシンプルな良音を狙うというのは、トミー・リピューマとダイアナ・クラールのアイディアだろう。ソロとしても人気の名ギタリスト、マーク・リボーも4曲参加しているが、「ムーングロウ」でのダイアナ・クラールのボーカルを立てながら、独自の音色に聴かせる名演は鳥肌が立つ良音、好演だ。日本では「キエンセラ」で知られるメキシカン・スタンダード「スウェイ」では、通常、明るくセクシーにアレンジされることが多いこの曲を見事にダークな夜のムードにアレンジしている。サイドシートに大切な人を乗せて、ムーディーなナイト・ドライブを演出したい場合にはうってつけの作品。きっと素敵な大人のドライブ・デートが実現するはずだ。

ジャズ及びボーカル・ファンにとっては作品の上質な夜のムードに加えて、現代のCDでは完全無比といえる音質を聴ける絶妙なリファレンス・ディスクでもある。

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