ここから本文

CLUB DIATONE
いい音にこだわる、すべての大人たちへ。 CLUB DIATONE

DIATONEオススメ CD&Playlist

おすすめの名盤 SOUND EXCELLENCE

インディーズ時代のアルバムを含めると通算5作目となる。メジャー・デビュー作『ボーン・トゥ・ダイ』で、2010年代を代表するシンガー・ソングライターとして認められたラナ・デル・レイ。

ラスト・フォー・ライフ/ラナ・デル・レイ

ラナ・デル・レイ

ラスト・フォー・ライフ

『ラスト・フォー・ライフ/ラナ・デル・レイ』

ジャケットを見るとこれまでの作品と雰囲気が異なる。彼女のジャケット・コンセプトでは定番と言えるオールド・カーをバックにはしているが、彼女が笑っているのだ。これまではどこか憂いを含むジャケットが多かった。それは暗さを感じさせ、アルバムの歌詞ともリンクしていた。出世作となった『ボーン・トゥ・ダイ』は、“死ぬために生まれてきた”と訳せる。それに対し『ラスト・フォー・ライフ』は、“生きることへの欲求(LUST FOR LIFE)”と訳せる。詞も人生を肯定的に捉えたものが多く、それがジャケットの笑いに通じるのだろう。シングル・カットされ、ヒットとなった「ラブ」では、“あなたは未来そのものなのよ”“心配いらないわ、ベイビー”などといったフレーズがあり、彼女の心境の変化が伝わって来る。

サウンドはこれまでと同じく、同世代のレディー・ガガが踊れることに特化しているのに対し、ラナ・デル・レイは、踊らない,踊れないサウンドを守り続けている。そして何よりの特徴が、サウンドの持つ深い音響感だ。ヘッドホンでなくスピーカーで聴いた時、彼女の音響感へのこだわりが強く伝わって来る。鳴っている音自体が持つ音響感、音が空間へ消えて行く時に感じる残響感。これがラナ・デル・レイの音楽とサウンドの大きな魅力だ。こんな音響感は、U2やボブ・ディラン、エミルー・ハリスなどのプロデュースやソロ・アルバムに於けるダニエル・ラノワくらいしか、これまで作って来なかった。ゲスト陣のスティーヴィー・ニックス、ザ・ウィークエンド、ショーン・オノ・レノン、エイサップ・ロッキーなども良い仕事をしている。

仕事で煮詰まった時、忙しさで余裕がない時のドライブでこのアルバムを聴けば、独特の音響感で気持ちが軽くなり、自然と癒しを感じる事ができるはずだ。

ページトップに戻る