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はっぴいえんど、ソロ、YMO、数々のベーシストとして名演奏、ヒット曲の作曲家など日本の音楽シーンのゴッドファーザー細野晴臣は、2017年、70歳を迎えた。2017年は、この巨匠のファンにとっては思い出深い年にもなった。

Vu Jà Dé/細野晴臣

細野晴臣

Vu Jà Dé

『Vu Jà Dé/細野晴臣』

1973年発表のファースト・ソロ・アルバム『HOSONO HOUSE』が、当時、所属していた日本の良心と言われたベルウッド・レコード45周年を記念して、現在のCDでは最高音質のUHQCDで再発売された。そして、この4年ぶり、長いキャリアで初の2枚組の新作発表だ。ファンは新作と44年前の細野晴臣を良音で同時に比較しながら楽しめる年になった。

前作『Heavenly Music』は、ソロ・デビュー40周年記念作品で、カバー・アルバムだった。本作『Vu Jà Dé』、1枚目は前作のつづきと言えるカバー集。1940~'60年代の名曲が中心で、バックは、ギターに高田漣(細野晴臣がかつてバックを務めた故高田渡の息子)、ベースに伊賀航、ドラムスに伊藤大地が支え、曲によってコシミハルのキーボードが入る。ライブで演奏された曲も多く、同じメンバーなのでリラックスした生楽器の一発録音ムードを楽しめる。ドライブ・ミュージックとしてもリラックスして聴けるし、スタジオのラフで楽しいノリがドライバーにも伝わり、運転が楽しくなる。2枚目は“ESSAY”と題され、これまでCM楽曲提供などで発表されたものなどをまとめた、ここ数年の音楽的エッセイ集だ。こちらは晴れた日のドライブにお薦めだ。ほのぼのとした時間を過ごせるはず。

録音は優良だ。海外の優秀録音に負けず、それでいて、日本ならではの良音として聴ける。芸術的な録音をレーベル全体で目指していたベルウッド・レコード出身者らしい、日本ならではの良音づくりを感じさせる。エンジニアリングも本人がほとんど担当している。カバー曲の解説、エンジニアリングなどについては、CDに付いてくる本人の長いライナーノーツがとても参考になった。

ウッドベースの音を聴くだけでも、良音マニアには価値のある作品だ。

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