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おすすめの名盤 SOUND EXCELLENCE

ザ・ローリング・ストーンズが1963年から‘65年にかけてBBCラジオに残したライブ音源集。2CDのデラックス・バージョンは計32曲入りだ。

オン・エア/ザ・ローリング・ストーンズ

ザ・ローリング・ストーンズ

オン・エア

『オン・エア/ザ・ローリング・ストーンズ』

BBCラジオには、これまで発売されたザ・ビートルズやレッド・ツェッペリンなど数多くの放送用ライブ音源が残されている。BBCラジオに何故それほど多く残されているのかは、1920年代から始まり、1960年代後期まで続いた“ニードル・タイム”という制度のためだ。ニードル・タイムとは、BBCと英国版レコード協会PPL、演奏者組合MUが取り決めた、ミュージシャンたちの実演仕事を確保するため、放送で設定時間を超えて、レコードで音楽をかけるのを禁止するために生まれた。1時間の放送につき、レコード放送は17分、それ以外の43分はミュージシャンの実演~ライブ音源が放送された。

今から55年近く前のラジオ放送用の録音なのに、本作は非常に音質が良い。当時、録音スタジオでディレクターたちは、これくらいの音質を聴いていたのだと思える。当時のラジオ用音源を現代的な音質に変えたのは、最近、注目を集めている“デミックス”という新技術による。2016年のザ・ビートルズの『ライブ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル』あたりから使用が始まった。初めて使ったザ・ビートルズのプロデューサー、故ジョージ・マーティンの息子ジャイルズは、“モノーラルのトラックから、余分な音を取り除いたり、分離する技術”と説明している。

2016年、話題になった新作でブルース・カバーの『ブルー&ロンサム』。それと同じことを50年以上前、まだ20代初期の若者だったデビュー当時の彼らが演っていたのが分かる。ザ・ローリング・ストーンズというバンドのルーツやブレの無さ、魂と底力が聴けるアルバムだ。この若々しくエネルギッシュなサウンドは少し疲れている時や、気持ちをリフレッシュしたい時に車で聴きたい。クリアで爽快なギター・サウンドがドライバーに活力を与えてくれる。1960年代のラジオ用音源が、これほどの良音で聴ける技術の進化を喜びたい。

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