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CLUB DIATONE
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おすすめの名盤 SOUND EXCELLENCE

ヘッドフォンは、かつてはオーディオの主流ではなかった。サウンドをちょっとモニターしたり、深夜、大音量で聴けない住宅事情をカバーするスピーカーに対しての補助的なツールだった。それが今は本格的かつごく少数のホーム・オーディオのマニア以外、一般的な音楽リスナーにとっては、少々値の張るヘッドフォンにスマホでも、オーディオ・ガールなどと呼ばれている。

アッシュ/イベイー

イベイー

アッシュ

『アッシュ/イベイー』

確かにヘッドフォンは便利だが、ヘッドフォンでは再生できない音楽もある。別にヘッドフォンで鳴らせないわけではないが、鳴らし切ることができない音楽の類だ。ヘッドフォンの弱点は超低音を身体全体で感じられないことだ。それがイベイーのこのセカンド・アルバムをヘッドフォン、スピーカーで再生して聴き比べていただければ分かると思う。

イベイーはリサ=カインデ・ディアスとナオミ・ディアスの双児ユニット。父はブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブなど知られるキューバの名パーカッション奏者であった故ミゲル・“アンガ”・ディアス。姉妹はフランスで育ち、西洋の音楽とキューバ音楽などを聴いて成長した。特徴的なのは双児ならではの絶妙なハーモニー。そしてナオミ・ディアスの演奏するカホンやバタドラムといった打楽器だ。しかし特にカホンの音が超低音域まで伸びているのと録音の良さも手伝って、柔なスピーカー・システムだと再生し切れなかったり、単なる暴れた低音となってしまう。ヒップホップなどの超低音は、エレクトリックに作られてるので凄く聴こえてもスピーカーで再生できないことは無いし、ヘッドフォンでもミックスダウン時に視聴されているので問題なく鳴る。だが、本作のカホンの鳴り方は、自然な低音の限界に迫る。何かモヤモヤとして気分が晴れない時に、自慢のカーオーディオから爆音で聴いてほしい。低音が体の芯に響いて、パワーが漲ってくる様な感覚を味わえるはずだ。また、カーオーディオのボリュームを上げて行って、本作の低音が自然に鳴ればそのシステムは優れている。ボディが共鳴してなるシステムに問題ありというように低音チェックにも使える。

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