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DIATONEオススメ CD&Playlist

おすすめの名盤 SOUND EXCELLENCE

世界中に固定されたジャズ・ファンは、常に一定数、存在する。1950~‘60年代のジャズの名盤は、同時期のロック/ポップス/R&Bより、明らかに録音が良いのも事実だ。

ヘヴン・アンド・アース/カマシ・ワシントン

カマシ・ワシントン

ヘヴン・アンド・アース

『ヘヴン・アンド・アース/カマシ・ワシントン』

 ただ、ジャズは固定ファンがいるものの、ロック/ポップス/R&B/ヒップホップなどに売り上げ的に押されてしまっているのも事実だ。ジャズはスタンダードも含めて古き良き時代の音楽を聴くジャンルと考えていられる方も意外と多い。
 カマシ・ワシントンは、音楽的停滞をしてしまった21世紀のジャズの救世主だと思う。この若いサックス・プレイヤーが生み出す、新時代のジャズ・サウンドには、ジャズの新しいステップを感じる。現代のセロニアス・モンクやマイルス・デイヴィスに匹敵する天才であろう。これまでの作品でもそういったことを感じさせたが、大作とも言えるこの新作2枚組CDは、カマシ・ワシントンが、キャリアの頂点に立ったことを伝えてくる。従来のジャズだけでなく、サンダーキャットなども迎え、ヒップホップ、R&Bなどあらゆる音楽を取り組んでいる。全盛時のマイルス・デイヴィスが、ロックやフュージョンなどを飲み込んでいったのを思い出させる。大切な人をサイドシートに乗せて、都会のデートドライヴを楽しむ際に、是非聴いて欲しい。雄大なジャズのサウンドで車内にロマンチックな空気が流れるはずだ。
 サウンドはもちろん、録音も申し分ない。ジャズの伝統的録音を踏まえながら、現代の録音テクノロジーも導入されている。度々、マイルスの録音面での良さと通じるところがあるのだ。カマシ・ワシントンの吹くサックスだけでなく、サウンド全体のトータル・バランスが絶妙だ。ジャズ・ファンのみならず、ヒップホップ/R&BファンにもリファレンスCDとなる音質だ。輸入盤と日本版の双方を視聴したが、UHQCD仕様の日本盤の方がさらに音質はベターだ。幅広い音楽ファンに一度はお聴きいただきたい名盤の香りがする。

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