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DIATONEオススメ CD&Playlist

おすすめの名盤 TREASURE DISC

たまらなくその人の歌が聴きたくなる。それを聴きながら、冬の街をドライブしたり、夜の高速道路を走ってみたくなる。そんなシンガーがいる。数多くないそんなシンガーが持っているのは、歌の上手い下手ではなく、それを越えたカリスマ性だ。歌を聴きながらドライブをしていると、心に安心が訪れる。

BELIE/中森明菜

中森明菜

BELIE

『BELIE/中森明菜』

中森明菜もそんなシンガーのひとりだろう。アイドル時代から、ルックスや仕草だけで人をひきつけるのではなく、シンガーとしてのオーラを持っていた。体調不良の期間が長く、散発的にシングルを発表していたり、紅白歌合戦に出場したりしていたが、いよいよ本格的活動がスタートしたアルバム、『BELIE』を聴くとそれが伝わって来る。歌姫らしく、今回もカバー・アルバムで、1970年代から2000年代のポップ・ロック・ナンバー中心に選曲されている。声は若いころに比べて少し低く変わったが、その分、上質な色気がより濃くなった。斎藤和義や寺田恵子などのアップテンポのナンバーも活動休止前のパワーが戻って、楽々と歌いこなしている。

より本領が発揮されるのは、曲自体の訴求力もあるのだが、井上陽水の「ステキな恋の忘れ方」や小田和正の「たしかなこと」などのバラッドだ。ステアリングを握ってドライブに集中しているつもりでも、彼女の歌声が聴こえると曲の情景が浮かび上がる。こんなシンガーはなかなかいない。前半にアップテンポの曲を多く配し、後半にしっとりとバラッドを聴かせる構成もよく考えられている。本作発売1か月後にアナログ・レコード『Vampire』と本作と同内容で、より音質の良いUHQCDのセットも発売された。アナログLPには「ダンシング・オールナイト」などより知名度の高い曲も多く、それらをCDに焼けば全16曲入りの大作として楽しめるようになっている。2017年はいよいよ中森明菜の本格的再始動の年になりそうだ。

カリスマ性のあるボーカルは、カリスマ度の高いダイヤトーンサウンドナビとの相性も実に良い。

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