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CLUB DIATONE
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おすすめの名盤 TREASURE DISC

法を犯すスピードは許されないが、連続するカーブをハンドルとアクセル・コントロールだけで小気味良く走り続ける。少しきついワインディング・ロードなら一層、楽しみが増す。アクセルを踏み込みながら、カーブを立ち上がって次のコーナーへ入ってゆく。ひと走りしてひと休み。外の景色を眺めながら、小気味よくスリリングなポップ・ロックを聞く。

人間開花/RADWIMPS

RADWIMPS

人間開花

『人間開花/RADWIMPS』

そんなスポーツ・ドライブや、心をときめかせる走りにRADWIMPSの新作は、魂もついでに高揚させてくれる。みごとなバンド・コンビネーション・サウンドは、予測できない次のコーナー角度のようにスリリングだ。ドラムスが生み出すビートと予想つかずの曲展開は、予定調和が透けて見えることの多いJ-POPシーンでは、アバンギャルドとさえ言える。と言ってもこむずかしい音楽ではなく、スパ、スパ、スパと気持良く心を黄金分割してくれるポップ・センスにあふれている。無理筋の元気の押し売りでなく、自然に心が躍動してくるサウンドは、まさに若さだけが生み出せるロックなのだ。暗いことも多い若き時代にぴったりの音楽だ。ロックやポップスからヒップホップやフォーク等様々なジャンルの音楽の要素を自分達になりに咀嚼した様な音楽性は、ドライブ・ミュージックとしても時と場所を選ばず、いつ聴いてもそのシチュエーションにハマる。

音楽シーンには、時にそれまでのメイン・ストリームだったものを一気に蹴散らす若い力が出現することがある。ザ・ビートルズやザ・ローリング・ストーンズなどが出現した時、それ以前の音楽が色あせて見えた。RADWIMPSのこの『人間開花』も、先達たちを一気に抜き去って、ひとつの金字塔になる予感がする。バンドとしての勢いは現在が最高潮。そのタイミングでレコーディング・スタジオに入った結果、恐らくRADWIMPSのメンバーたちが感じる以上の傑作が出来てしまったのだと思う。J-POPはマンネリ化しているという声の多い中で、まだ期待はできると思わせてくれた。

次のスポーツ・ドライブへのエネルギー・チャージになるCDだ。

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