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CLUB DIATONE
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DIATONEオススメ CD&Playlist

おすすめの名盤 TREASURE DISC

夜景にブラック・ミュージックはよく似合う。街に灯りが点り始めたころ、ゆっくりと月に向かって走り出す。シルク・ナイトという言葉があるが、シルキーなブラック・ミュージックは夜のしじまに潜んでいるアバンチュールへの期待をたかめてくれる。

人間開花/RADWIMPS

デニ・ハインズ

ザ・ソウル・セッションズ

『ザ・ソウル・セッションズ/デニ・ハインズ』

ひと昔前、ブラック・ミュージックといえば、ファンクなどのダンス・ミュージックかリアル・ソウルが中心だった。ヒップホップが人気になってから、リアル・ソウルやアーバン・コンテンポラリーと呼ばれる、いかにもブラック・ミュージックらしいジャンルはひとつの支流になってしまった。それでも流れが消えることはなく、ブラック・シンガーならではの歌の魅力は未だにファンを引き止め続けている。

「イッツ・オールナイト」、「ジョイ」などのヒットで知られる正統派歌姫デニ・ハインズ久々の新作『ザ・ソウル・セッションズ』は、タイトルからも連想できるように彼女が影響を受けたシンガーや楽曲のカバー・アルバムだ。アレサ・フランクリン「ロック・ステディ」、マイケル・ジャクソン「P.Y.T.」、ホイットニー・ヒューストン「シュープ・シュープ」など音楽ファンなら、おなじみの名曲がフル・バンドの割と大胆なアレンジによって、デニならではのエバーグリーンな楽曲に仕上がっている。全体的に疾走感のあるアレンジはドライブ向きと言える。ナイト・ドライブで気分をスッキリさせたい時にハイウェイでかければより効果的だ。デニは、オーストラリア出身で、1970年代に世界的に人気を得たマーシャ・ハインズの娘だ。ソウル大国アメリカでなく、オーストラリア発というのが、このアルバムにアレンジの自由度のようなものを加味させているように思う。その美しさから、かつてクール・ビューティーと呼ばれたデニだが、本作は日本人向きのソウル・アルバムだと思う。

ナイト・ドライブのどんなシチュエーションにもハマる佳作だ。

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