ここから本文

CLUB DIATONE
いい音にこだわる、すべての大人たちへ。 CLUB DIATONE

DIATONEオススメ CD&Playlist

おすすめの名盤 TREASURE DISC

表現力豊かな女性ボーカルに聴き入りながら、ひとり、もしくは気の許せる恋人とドライブを楽しむのは、上質のカーオーディオを積んだマニアの特権である。自然の中ならサイド・ウィンドを少し開け、みどりの風の香りを車内に取り込めば、音楽がさらに引き立つこともある。

ウィンディ・シティ/アリソン・クラウス

アリソン・クラウス

ウィンディ・シティ

『ウィンディ・シティ/アリソン・クラウス』

ウィンディ・シティ、風の街とはシカゴを指す。この街には四季折々の風が吹くからだ。そこから300km離れたディケーターという町で生まれたアリソン・クラウスにとって、シカゴは故郷のような場所で、18年振りのソロ・アルバムのタイトルに選んだのもうなずける。天才少女だった彼女は、5歳でヴァイオリンを始め、すぐにカントリーのフィドルに転向した。8歳でステージに立ち、13歳で後に活動を共にするユニオン・ステーションのダン・ティミンスキーと出逢った。1987年、16歳の年にソロ・デビュー。以降、自身のソロ、アリソン・クラウス&ユニオン・ステーションの名義で活動を本格化させる。1991年、自身のソロ『アイヴ・ガット・ザット・オールド・フィーリング』で初のグラミー賞を受賞。以後、27のグラミー賞を獲得している。日本では無名でもアメリカでは超ビッグ・ネームだ。世界的に知られるようになったのは、レッド・ツェッペリンのロバート・プラントとのデュエット・アルバム『レイジング・サンド』を2007年にリリースしてからだ。

現在、アメリカではルーツ・ミュージックを新しい角度から解釈するアメリカーナが、大人気だがアリソン・クラウスは、その先取りをしたシンガーでもあり、フィドラーだ。本作でもカントリー・ミュージックというより、オーソドックスさを守りながら、新しいAOR的サウンドを聴かせてくれる。ボーカルの素晴しさは、現代アメリカでも5本の指に入るだろう。

ブレンダ・リー、ウィリー・ネルソン、ビル・モンローやオズボーン・ブラザーズのフェイマス・スタンダードに乗ったアリソンの凛々しくも澄んだ歌声が車内を幸せな空気で満たしてくれる。風を感じさせてくれる傑作だ。

ページトップに戻る