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CLUB DIATONE
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DIATONEオススメ CD&Playlist

おすすめの名盤 TREASURE DISC

都市生活者の孤独。まあ、別に都会に暮らしていなくとも、人は時に孤独に捉われるものだが、都会は人の数が多いのに、それなのに孤独になるとより孤立感が強くなる。そんな時は孤独を癒してくれたり、心に寄り添ってくれる音楽と共にドライブすれば、心がすっきりすることもある。

Maniju(マニジュ)/佐野元春&ザ・コヨーテバンド

佐野元春&ザ・コヨーテバンド

Maniju(マニジュ)

『Maniju(マニジュ)/佐野元春&ザ・コヨーテバンド』

2005年にソロとしても有名バンドの一員としても活躍中だった5人のミュージシャンを、佐野元春が集めて組んだザ・コヨーテバンド。全員、佐野元春の音楽の信奉者でしかも彼より年下の世代。最初は佐野自身とメンバーがバンドの一員として対等の関係になるまで苦労しただろうが、12年過ぎ、今作を含めると4枚のアルバムを作ったことによって、最高のバンドと佐野元春が語るまで成長した。禅の言葉で誰の心の中にもある厄除けのまじないの珠のことをManiju(マニジュ)と言う。悪を退散させ、濁った水を清らかにし、わざわいを去らせる徳を持つという。このアルバム・タイトルに佐野元春の現代への思いが込められている。特に都会で憂いにみちた生活を強いられている都市生活者の孤独を救ってくれるような詞が並ぶ。聴けば共感し、元気が出て、音楽の力を感じられる。日の出前、薄明かりが差してきた都会の朝をドライブしている時には「白夜飛行」、なかなか上手くいかない恋に悩んでいる時には「純恋(すみれ)」とそれぞれの曲にハマるドライブ・シチュエーションで聴くとより一層、言葉が刺さる。

前作『BLOOD MOON』が割とストレートな大人のロック・サウンドだったのに対し、今作はロック/ポップスの様々なパターンがサウンド化され、幅広い。様々な音楽愛好者でもある佐野元春らしい、引き出しの数の多さが分かる美しいジャケットは英国の名門ヒプノシスの流れを汲むストーム・スタジオの制作。今では“佐野サウンド”と呼べる音質は渡辺省二郎の録音とミックス、名匠テッド・ジャンセンのマスタリングと音源制作にも気が配られている。ダウンロードではなくメディアで聴いて欲しいという佐野元春の願いが伝わる。

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