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クルマを走らせる喜びを求める若者が減っているという。とは言ってもクルマに移動や行動の自由を感じる人が皆無になったわけではない。ドライブの楽しみは、人を元気にしたり、ある種のロマンを与えてくれる。特に気分が少し落ち込み気味の時など、ドライブをしながら元気の出るCDでも聴いていると特効薬のように効いてくれる。

がらくた/桑田佳祐

桑田佳祐

がらくた

『がらくた/桑田佳祐』

若い時から桑田佳祐はドライブが好きだった。1980年代前後、あの頃、桑田佳祐はゴルフに乗っていた。初期のサザンオールスターズの名曲の幾つかは、東京から湘南への帰り道、海岸通りを深夜、ひとりでドライブしている時に生まれたと教えてくれた。サザンオールスターズのデビューから約40年、ソロ活動を始めて30年。桑田佳祐の生む音楽には、ドライブを楽しくしてくれるムードやグルーブがある。

サザンオールスターズだけで充分なのに、何故、桑田佳祐はソロ活動もするのだろうか?その答えは、これまでのソロ・アルバムやこの新作『がらくた』を聴くと分かる。バンドでは表現できないことやサウンドをソロで追求する。これがひとつのテーマとなっている。サザンオールスターズの楽曲は桑田佳祐が作ってはいるのだが、あくまでもバンドを意識して書かれている。一方でソロ・アルバムは、あくまで個の世界観にこだわっている。「過ぎ去りし日々(ゴーイング・ダウン)」、「大河の一滴」、「春まだ遠く」などといった『がらくた』の秀曲は、サザンオールスターズとは少々、世界観が異なる。聴いていると、どこか哀愁を感じたり元気が出て来るのはサザンオールスターズの音楽と共通するが、サウンドはサザンより緻密になっているのも『がらくた』の特徴だ。そして何より、作詞が素晴しい。「Yin Yan(イヤン)」などは桑田佳祐だから生まれる言葉だ。

「過ぎ去りし日々(ゴーイング・ダウン)」や「若い広場」、「百万本の赤い薔薇」を聴いて元気をもらったり、「春まだ遠く」や「ほととぎす [杜鵑草]」を聴いて涙する等、様々なシチュエーションに対応してくれるドライブのお供にはぴったりのアルバムだ。

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