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DIATONEオススメ CD&Playlist

おすすめの名盤 TREASURE DISC

男なので女性の気持ちが理解しにくいこともある。ドライブ・フィーリングだって、きっと男と女は感じ方が違うこともあるだろう。男性が同性ながらセクシーと思うボーカリストも必ずしも女性はセクシーと思わない。

Between Two Shores/グレン・ハンサード

グレン・ハンサード

Between Two Shores

『Between Two Shores/グレン・ハンサード』

このグレン・ハンサードの新作を何人かの女性に聴いてもらったところ、包容力のある声という答えが多かった。セクシーさよりも時に包容力の方が大切と答えた女性も多かった。かつてはザ・フレイムスというバンドに所属し、アイルランドではU2を継ぐ存在と人気になった。2007年、ジョン・カーニーがわずか1500万円の低予算で制作した音楽&恋愛映画『ONCE ダブリンの街角で』に出演。始めは2館のみの公開だったが、徐々に口コミで広がり、同年のサンダンス映画祭でワールド観客賞、サウンドトラックは米ビルボードで2位となり、アカデミー賞歌曲賞を受賞した。主演のグレン・ハンサードの名は女性を中心に世界中に広まった。

バンド時代は、ロックな曲も多かったが、シンガー・ソングライターとして出発してからは、心暖まる、女性流に言うなら包容力のある曲が多くなった。本作の中でなら、「レックレス・ハート」のような曲が特に人気を集める。男性が聴くと男らしい哀愁と暖か味があり、時に初期のトム・ウェイツが思い浮かぶのだが、女性は受け止め方が異なるのだろう。音楽的には、レナード・コーエン、ボブ・ディラン、ヴァン・モリソン、J・J・ケイル、ピーター・グリーンなどから影響を受けたと本人は述べている。それが納得できる説得力と良質のメロディーを持つ曲が多い。録音もボーカルのリアリティがあって、男なら夜の一人ドライブで聴きたい。ハイウェイを走りながら哀愁漂う「レックレス・ハート」を聴いていると目前に広がる夜景と音楽がマッチして、心が穏やかになるのを感じられる。女性が何か心に欠損をかかえた時、こんな音質のCDをクルマの中でゆっくりと聴くのも良いだろう。

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