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CLUB DIATONE
いい音にこだわる、すべての大人たちへ。 CLUB DIATONE

実際にライヴ会場で聴いてる感覚

“シンデレラストーリー”で一躍表舞台に登場

 幼いころから、ミュージシャンなど音楽に関係する仕事がしたかったのでしょうか?

 幼いころは、保育士さんになりたいと思っていました。子供と一緒に遊ぶことや、何かを教えることが好きだったので。今は、音楽大学の講師をさせて頂いているので、教えるという意味では、夢が叶ったと思います。

 私の母はピアノの先生をしていたので、子供のころは母からピアノ・レッスンを受けていましたが、どうしても甘えてしまって、母を先生としては見られず。だから、ちょっとピアノを覚えたら、まじめにレッスンを受けるというより、ひとりで勝手にディズニー映画の好きな曲などを弾いたりするようになりました。家には電子オルガンもあって、ビートやベース音も出せたので、いろんなポップス・ナンバーを弾いて楽しんでいましたね。そのころは、自分が音楽家になるなんて、思ってもいませんでしたが。

 本格的に管楽器と出逢ったきっかけは何ですか?

 吹奏楽部に入って、フルートを吹き始めたのがきっかけです。その頃は矯正をしていたため、歯医者さんからのドクターストップで、選択肢がフルートしかありませんでした。サックス奏者となった今もフルートは演奏しますが、当時、自分に合う楽器は何だろう?と色々と模索していて、ようやくサックスに出逢えたという感じです。

 その後、進路について考える中で、“大好きな音楽の道へ進もう”と決めましたが、学校の勉強が苦手だったので、音楽で身を立てられれば勉強しなくても良いかも?と考えた側面も少なからずあったかもしれませんね。

ミュージシャンとしてプロになりメジャー・デビューするまで、ものすごく苦労される方が多い中、小林さんは割とスムーズに、舞台に登場された印象があります。

 一般的には家族からの反対を押し切って…などの話を聞きますが、うちの場合は少し変わっていて、親がミュージシャンになりたかったタイプなので、その夢を託されてミュージシャンになった感じなのです。なかなか活動を始めなかった私に、父が“いつになったらライヴをやるんだ”と怒ったりして。それに後押しされてバンドを組んだところ、そのライヴのビデオを見たレコード会社の方から“アルバムを作ってみる?”とお話を頂き、そのままデビューが決まりました。本当にシンデレラ・ストーリーのようでしたね。

 けれど、デビューしてからは大変でした。大学を卒業したばかりで、右も左もわからず、色々なことがうまくいかないように感じていました。2枚目のアルバムを制作した時に、ジャケット用にサイパン・ロケで水着の撮影があったのですが、当時の私は水着になるのが嫌で。アイドル的な扱われ方をされる現実と自分の理想とのギャップが埋められず、思い描いていたものと違うから辞めようなどと思ったりもしました。レコード会社の方もCDが売れるように色々考えてくださったのですよね。そんな時期もありましたが、今ではライヴのトークで、“元アイドルです”なんて、自らネタにもしています。

 11年間、サックスひと筋でやってきて自分も大人になってきましたし、それに伴ってサックスへの愛もさらに強まって、今は深い関係になっていると感じています。現役を続けられる限り、吹き続けていきたいですね。

 そうは言いつつ、常に終わりを意識することも大切なことだと思っています。ライヴやCDの録音に入る度に、いつも“これが最後だ”という覚悟をして精一杯の演奏するようにしています。そうすることで、今、もてる力を最大限に発揮できるような気がするのです。」

 小林香織さんのサックスは、良い意味の軽やかさがあると思います。『MELODY』など、最近の新しい作品ほど、それを感じます。デビュー時に比べて、これが小林香織の音色というのが出来ていると思うのですが・・・?

 それは嬉しいですね。サックスという楽器は、音の出だしが遅れがちで、タイムラグがあるのです。だから、リズム感やグルーヴを特に大切にしていて、音の出だしをコンマ何秒か先に持って行くように努力しています。『MELODY』は、初の洋楽フルカヴァー・アルバムなのですが、どの曲も幼いころから慣れ親しんだものです。そういう中にテイラー・スウィフトの曲を入れるなど、単なる懐メロ・アルバムにしないよう、選曲やアレンジを工夫しました。シェリル・リンの曲など、発表された時代は古いけど、今の時代にもすごく合っている曲だと思いますよ。

 これから先、音楽を続けて行く上で夢はありますか?

 ひと昔前は武道館で演奏するのが夢で、武道館、武道館と騒いでいました。でも今では、自分を理解してくれているバンドメンバーやスタッフの方たちと、共に納得のいく音楽を納得のいく場所でやり続けられればいいなと思っています。先日も、青森、秋田などの小さな村でロビー・コンサートをやらせて頂きました。会場の規模は小さかったのですが、来てくださった方々がとても盛り上がってくれて。演奏しているこちらも、とても楽しく、嬉しくなりました。納得のいく場所とは、私の音楽を待っていてくれる場所のことで、会場の広い、狭いは関係ないのです。

 それから先日、小坂忠さんのレコーディングに参加させていただき、古き良き時代の名曲をたくさん知りました。古き良き名曲に敬意を表しながら、新しい音楽・心に残る名曲を創っていきたいと思います。

DIATONEテクニカルアドバイザーの寺本氏から説明を受ける

公演情報:
「小林香織と年納め!」
【日程】
2017年12月22日(金)
open 18:30 / start 19:30
【会場】
六本木 CLAPS http://c-laps.jp/access/
【料金】
\5000-(税込ドリンク別)全席自由

小林香織 Play List For DIATONE

小林香織がDIATONE SOUND. NAVIのためにセレクトした珠玉の楽曲、10選
1. パラダイス / PAUSA
抜群の歌唱力とグルーヴ感を持つゴスペルシンガー、“遠谷政史”と本場アメリカでも認められているゴスペルピアニスト“大山小夜子”のふたりによるユニット“PAUSA”による、極上のソウルフル・バラード。ふたりの息の合ったハーモニーが耳に優しい。
2. spend my life with you / エリックベネイ
アメリカのネオソウル・シンガー、“エリックベネイ”のセカンド・シングル。“タミア”をフィーチャーしたこの曲は2000年のグラミー賞にノミネート。愛を綴る秀逸な歌詞と叙情的な2人の歌声はまさにデュエットのチャンピオン・ソング。アメリカの結婚式では定番曲となっている。
3. オフィシャリーミッシングユー / タミア
1995年に“クインシー・ジョーンズ”の元でデビュー。彼の元を離れた後も抜群の歌唱力で人気を誇っていた“タミア”が2004年にリリースしたスロー・バラード。アダルトな歌声で疲れた気持ちを癒してくれる。全米大ヒット映画「A MAN APART」の挿入歌。
4. Strength / RHファクター
ジャズ・トランペット奏者、“ロイ・ハーグローヴ”率いる“RH ファクター”の作品「Strength EP」に収録。アルバム全体でファンク・グルーヴが展開される中、「Strength」はネオ・ソウル風味の都会的なR&Bといった耳心地がいい内容になっている。
5. ララララブソング / アンチェイン
京都出身の4人組グルーヴィー・ロック・バンド、“アンチェイン”によるカヴァー・アルバム「Love & Groove Delivery2」に収録の1曲。久保田利伸の大ヒット曲、「LA・LA・LA LOVE SONG」を見事にカヴァー。ソウルフルでスモーキーなヴォーカルと楽曲の相性が抜群。
6. サードタイムラッキー / バーシア
ポーランド出身、UKのポップ・グループ“マット・ビアンコ”を経てソロで活躍するフィメール・シンガー。外見からも醸し出される洗練された雰囲気が本作にも現れ、明るい見通しを歌ったこの恋愛ソングは聴く人に爽快感と元気を与えてくれる。
7. 四人遊 / 方大同
香港を中心に活動をしながら、香港だけでなく中国、台湾でも人気のアーティスト“方大同”。70年代ソウルの香りを漂わせる曲が得意な彼らしく、本作もR&Bの心地よいリズムに乗って、切ない男女の恋心をしっとりと歌いあげている。
8. The count Juan Chutrifo / ポールギルバート
2009年に再結成し、ファンを喜ばせた“MR.BIG”のギタリストによるソロ・アルバム「FUZZ UNIVERSE」に収録された1曲。アグレッシヴな楽曲の中で、彼の超絶ギター・テクニックが堪能できる。“ギターを歌わせる”という表現がピタリとハマる名曲。
9. メモリークラッシュ / スティーヴスティーブンス
HM/HRギター・シーンの貴公子、“スティーヴ・スティーブンス”のアルバム「メモリー・クラッシュ」の表題曲。高速シュレッドギター、ワイルドなチョーキング等、スティーブンス節を炸裂させている。感情豊かなギターの音色はドライヴ・シーンにうってつけ。
10. 夜風 / 秀吉
群馬県出身、日本のインディーズ・ロックバンド“秀吉”が2009年に発表したミニ・アルバム「コンサート」に収録された1曲。確かな技術から繰り出される疾走感溢れるサウンドは、1度聴いたら耳に残り続ける。宮崎あおい主演の映画、「ソラニン」の挿入歌としても起用された。

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