ごく普通の映画好き編集部員による試写会レポート

第8回第8回
『イミテーション・ゲーム
エニグマと天才数学者の秘密』

試写会に行ってきたのは…

編集部員 N(男性)

最近大画面の液晶テレビ(もちろんREAL)を購入し、家での映画鑑賞が日々の楽しみのひとつ。映画を観る本数も増加気味。

編集部員 H(男性)

月2~3本観る程度のごく普通の映画好き。季節の変わり目と花粉の影響で、少し弱り気味の今日この頃。そんな時は、自宅で映画鑑賞に限りますね。

H今回の試写会レポートは、3月13日(金)より全国ロードショー中の『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』です。

N第二次世界大戦時の実話を元にした作品ですね。

H先日の第87回アカデミー賞で、アカデミー賞脚色賞を受賞した注目作です。

あらすじ

第二次世界大戦時、「戦争終結を2年以上早め、1400万人以上の命を救った」一人の天才数学者がいた。彼の名は、アラン・チューリング(ベネディクト・カンバーバッチ)。当時、解読不可能と絶望視され、連合国を悩ませ続けたドイツ軍の暗号<エニグマ>に挑んだ彼の生涯は、その世界の命運を変えるほどの大きな功績とは裏腹に、時代に翻弄され波乱に満ちたものだった・・・。

(C) 2014 BBP IMITATION, LLC

H<エニグマ>って知ってた?

N聞いたことはありましたけど、詳しくは知りませんでした。第二次世界大戦の最中、裏でこのような作戦が進められていたことに驚きましたね。

H日々、大勢の命が失われていく中で、世界の命運を左右する暗号解読に挑むプレッシャーはとてつもないものだと思うんですが、主人公のアラン・チューリングは、黙々と取り組みます。

Nまさに、常人には理解の及ばない「天才」なんですよね。プレッシャーを感じるどころか、ゲームとして楽しんでいるようにすら見えました。

Hしかも、各分野の精鋭が集められて、チームが組まれるんですが・・・、

N「自分一人でいい」って(笑)

H卓越した頭脳を持つ天才肌のチューリングは、他人と関わることを無駄だと思っていて、当然チームは険悪な雰囲気になるのですが、そこに彼の理解者となるジョーン・クラーク(キーラ・ナイトレイ)が現れます。

Nチューリングは、自分より速くクロスワードパズルを解いたジョーンを高く評価して、チームに引き入れます。彼女がチューリングの心を徐々に開いていくことで、チームとも和解し、数々の危機をチームワークで乗り越えていくんですよね。

Hキーラ・ナイトレイは、このジョーン役でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされました。物語後半、チューリングから“ある秘密”を打ち明けられるシーンの彼女の演技は、必見です。

Nやがて、チームは一丸となって<エニグマ>の解読に成功するんですが、これでハッピーエンドとはなりません。本来であれば多くの命を救った英雄なんですが。

Hある事情により、彼の功績が表舞台で賞賛されることはありませんでした。まさに、時代に翻弄された切なくも数奇な人生ですよね。

N主演のベネディクト・カンバーバッチは、この難しい役どころを見事に演じ切り、キャリア最高の評価を得て、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされましたね。

H今年のアカデミー賞で話題となった本作、是非劇場でご覧になってください。

次回もお楽しみに!

ごく普通の映画好き編集部員による
試写会レポート一覧へ

シネマチケット・プレゼントトップページへ