『マネーモンスター』
試写会に行ってきたのは…
編集部員 N(男性)
いつもは観る映画を決めてから映画館に行くのですが、先日ふらっと映画館の前を通った時に、目に留まった映画をそのまま観てしまいました。たまにはそういった出会いの映画も良いものです。
編集部員 H(男性)
「日本の映画のレベルが低い」という記事を目にしました。優れた邦画はたくさんあると思っている自分からすると、海外の人にどれだけ作品が届いているのかな?という点がむしろ気になりました。
H今回の試写会レポートは、6月10日(土)より公開中のジョディ・フォスター監督作品『マネーモンスター』です。
Nジョディ・フォスターは、20年以上も前から映画監督として、また映画プロデューサーとしても活躍しているんですね。
H個人的には、女優としてのイメージが強いかな。今回は、財テク番組を舞台としたリアルタイムサスペンスで、彼女の4作目となる監督作です。
財テク番組「マネーモンスター」のパーソナリティーを務めるリー・ゲイツ(ジョージ・クルーニー)は、巧みな話術と軽妙なパフォーマンスを織り交ぜた株価予想や視聴者へのアドバイスで、番組の看板スターとなっていた。いつも通り、番組プロデューサーのパティ(ジュリア・ロバーツ)の指示を無視し、アドリブで視聴者ウケを狙う生放送中、リーの背後に一人の男が現れた。男は番組で語られた株式情報を鵜呑みにして全財産を失ったという。復讐のためにリーを人質にとり、自分をハメた株式のカラクリを生放送内で明らかにしろとパティに指示。史上空前の犯罪現場の生中継が始まった―。
Hさて、なかなかスリリングな作品でしたが、N君はどうでしたか?
Nすごい手に汗握る作品でしたね。犯人とのやり取りを生中継するという設定と、リアルタイムで展開していくストーリーが相まって、終始ドキドキしながら見入ってしまいました。
H引き込まれてしまいますよね。オープニングから、TVの生放送番組のスピーディであわただしい現場感、臨場感がこれでもかとたたみ掛けてきました。
N最近、仕事がちょっと忙しいんですが、本番前のリー(ジョージ・クルーニー)くらいの立ち回りをすれば、もう少しなんとかなるのかなって思って観てました(笑)
H基本的に、打合せは歩きながらとか?でも、後になって何を確認したのか忘れてそうだけど(笑)
NHさんはどうでしたか?
H日本だと、ここまで財テクを煽るような番組はなかなかないよね。やっぱりタンス貯金が多いと言うし。米国らしい番組なんだろうな、と思って観てました。
N確かにそうですね。でも、自己責任が価値観の中心にある米国でもこういうテーマの映画が作られるということは、マネーゲーム的な側面もある財テクに対する社会的な問題というのがあるのかもしれませんね。
Hそこは観ていてすごく感じたよね。単なるサスペンス映画ではなく、社会への問題提起を強く意識して、ジョディ・フォスターはこの作品を撮ったのかな、という。
N 物語の終盤は、そのようなメッセージを強く感じました。ただ、生放送中の番組に銃を持って乗り込むという行為には、なかなか感情移入できませんでしたけど(笑)
Hジョージ・クルーニーの「おれのせいか!?」感あふれる演技はさすがでしたけどね(笑)
N 緊迫感のある作品ですが、ところどころで笑いどころもありますし、色々な視点で楽しめる映画でしたね。皆さんも、是非映画館でご覧になってください。
次回もお楽しみに!