『疾風ロンド』
試写会に行ってきたのは…
編集部員 I(男性)
学生時代は毎年のようにスノーボードをしに行っており、多少は無茶な滑りもしていました。久しぶりに雪山に行きたくなりましたが、その反面、やはりケガがこわい。
編集部員 S(女性)
学生時代、年に何回かはスキーをしていましたが、寒いのが苦手なので、滑っているよりロッジで休憩している時間の方が長かったように思います。雪景色を見ながらの露天風呂は好きです。
S今回の試写会レポートは、11月26日(土)より公開の『疾風ロンド』です。
I野沢温泉スキー場が舞台の映画ということで、事務局唯一のスノーボーダーとして、久しぶりに試写会に行ってきました。
SIさんがスノーボーダーだったとは意外!それでは、早速、あらすじからご紹介しましょう。
医科学研究所から違法な生物兵器「K-55」が盗まれ、研究所所長のもとに「3億円を用意しろ」との脅迫メールが届く。盗まれた生物兵器を秘密裏に探すよう命じられたのは、しがない主任研究員の栗林だった。何の手がかりもない中で捜索を始めるが、そこに「犯人死亡」の報せが届く。犯人の遺品から、生物兵器の所在のわずかな糸口をつかんだ栗林は、ヒントとして浮かび上がった「日本最大級のスキー場」へと向かうが…。
S 東野圭吾の大人気小説が原作ということで、サスペンス要素が強いのかと思いきや、映画のキャッチ通り笑劇サスペンスでしたね。
Iはい、大量殺人が可能な生物兵器が研究所から盗まれ、3億円を振り込むように犯人から要求されるという、緊張感あるシーンから始まるのに、いきなり犯人死亡ですからね…。
Sこのまま知らんぷりしてしまおうかという所長(柄本明)に愕然とする研究員の栗林(阿部寛)。栗林が生物兵器を放置することはできないと抗議すると、それなら大ごとにならないうちにこっそりお前が探せ!と無茶振りをされてしまいます。
I栗林を演じる阿部寛さん、なんともドジで頼りないキャラクターですが、これがまさにハマり役。立ち入り禁止区域で雪穴に落ちて動けなくなったり、スキーをしても子供にヘタクソ!と言われる姿に思わず笑ってしまいました。
S憎めないキャラですよね。阿部寛さんは、役柄同様、約30年ぶりのスキーだったとか。それとは対照的に、スノーボードクロスの選手という役を完璧にこなし、素晴らしい滑りを見せていた大島優子さん。9歳の頃からスノーボードを始めたそうです。
Iだから、あんなに上手だったんですね。僕もスノーボードをするので、“これ、本当に本人が滑っているのかな?”と思わず見入ってしまいました。
S特に、あのドドメ色の帽子をかぶった男を追いかける雪上滑走シーンは、臨場感がすごかったです。
Iあれは、ウェアラブルカメラを使った映像です。カメラを身に着けて撮影をしているので、急な傾斜をトップスピードで滑っているような臨場感が味わえます。あのシーンはかなり見ごたえありましたね。
S見所といえば、栗林が生物兵器を探している途中でスキーをしに来た親子に会うのですが、そのお父さんが小さい子供に「スキーは、上手な人の後に付いて滑ると自然に上手になるんだよ」と教えるシーンがあって、そのセリフが後半、結構重要なポイントになりますよね。
Iこの親子は、色んな意味で鍵を握ってます。栗林は妻を亡くして男手ひとつで息子を育てているのですが、最近息子との関係がうまくいっていない彼にとって、この親子の会話は心に響きます。
Sタイムリミットが刻々と迫る中、栗林は、生物兵器を無事に見つけることができるのか、ハラハラドキドキです。その他にも、家族愛や友情など色々なテーマが盛り込まれているので、最後までお見逃しなく。
Iなんだか、この映画を観たら、雪山が恋しくなってきましたよ。
S私は、寒いところが苦手…。。そろそろ冬眠の準備をしようかな。
次回もお楽しみに!