『ゴースト・イン・ザ・シェル』
試写会に行ってきたのは…
編集部員 W(男性)
最近小説や漫画、アニメでヒットした作品を映画化するという一連の流れが増えているような気がします。それぞれのツールによって効果的な表現方法が違うでしょうから原作を知っているといっても映画は全く別物として、フラットな気持ちで見たいものです。
編集部員 H(男性)
ここのところ多忙過ぎて全然映画を観ていませんでした。映画は楽しむものなので、義務感を感じて観る必要はないのですが、試写会レポーターとしては、ここは敢えて大画面TVを購入して自分を追い込もうかと考えています。
H今回の試写会レポートは、4月7日(金)より公開中の『ゴースト・イン・ザ・シェル』です。
W世界中に熱狂的なファンを持つSFアニメの傑作『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』が、ついにハリウッドで実写映画化されました。構想8年、世界中からキャストが集結した大作ということで期待大ですね。
H日本からも、ビートたけしが主人公・少佐(スカーレット・ヨハンソン)の上司、公安9課を率いる荒巻役で出演するなど注目を集めていますね。
機械の体を持つ、世界最強の捜査官(スカーレット・ヨハンソン)。残されたのは、脳と、わずかな記憶だけ。「わたしは誰だったのか?」―。全世界を揺るがすサイバーテロ事件が、残された記憶を呼び覚ます。彼女には驚愕の過去が隠されていた。
H世界中に熱狂的なファンを持つ作品の実写化ということで、原作ファンの注目が集まると思うんだけど、原作の漫画もアニメも好きなW君はどう感じましたか?
W僕も原作にはかなり思い入れがあるんですけど、基本的に、原作は原作の良さ、実写は実写の良さがそれぞれあると思うんですよね。
Hそうだね。自分もなるべく先入観を持たないように試写に臨みました。キャスティングはどうでしたか?
W少佐を演じたスカーレット・ヨハンソンは、CGの巧みな表現と相まって、義体化、電脳化された少佐をうまく演じていましたよね。
H少佐は、生身の部分は脳だけだから、あの無機質さを併せ持つ雰囲気を演じるにはすごく難しさがあったと思うんだけど、全然違和感はなかったよね。この作品全体を覆う陰鬱なトーンにもすごくマッチしてました。
Wビートたけし演じる荒巻もすごい迫力でしたよね。原作の荒巻課長とはちょっと雰囲気が違いましたけど。
Hそうだね。でも、少佐をはじめとした猛者揃いの公安9課を束ねるには、あれくらいの圧倒的な存在感がないとね。メチャクチャ強いし(笑)
W漫画やアニメ、そして実写では、それぞれの表現手法によって効果的な演出が違いますけど、実写だからこその表現には、是非注目してもらいたいですね。作品の世界観自体は、原作に忠実というか、非常にリスペクトを感じられるので、原作ファンの方も違和感なく入り込めると思います。
H演出的にも、そこかしこに原作へのリスペクトが散りばめられていたね。ファンとしてはすごくうれしいポイントでした。改めて劇場用アニメ映画も観返したんだけど、「おっ」と思う部分がたくさんあったよ(笑)
Wもちろん、原作を知らない方でも充分楽しめるようなストーリー展開になっているので、この作品を知らなかった方にも是非劇場でご覧になっていただきたいですね。
Hそれと、吹替版には、なんとアニメのオリジナルキャストが起用されているんだよね!どちらを観るか悩みどころですが、ファンの方は是非両方観ましょう(笑)
次回もお楽しみに!