ごく普通の映画好き編集部員による試写会レポート

第42回
『恋と嘘』

試写会に行ってきたのは…

編集部員Y(男性)

「CG」「VFX」「モーションキャプチャ」など映像技術が、ここ数年飛躍的に進んでいると感じます。そのうち景色が、リアルかフェイクか分からない世界になるかもしれないと思うと怖いです。

編集部員M(女性)

一度ホラー作品を映画館で観た後、あまりの恐怖に気持ちが悪くなってしまった経験があり、それ以来ジャンル問わず観た後に幸せな気持ちになれる作品を好んで観ることが多くなりました。

M今回の試写会レポートは、10月14日(土)より公開予定の『恋と嘘』です。

Yマンガアプリ「マンガボックス」で連載され、人気No.1大ヒットを記録した作品ですよね。原作の世界観をそのままにアナザーストーリーとして実写映画化された話題作です。

M恋愛映画は好きでよく観ますが、今回のようなユニークな設定の作品は観たことがないので楽しみにしていました。では、早速あらすじをご紹介しましょう。

あらすじ

少子化が進んだ未来の日本では、“政府”が国民の遺伝子情報を分析し最良の結婚相手を“通知”する「超・少子化対策法」が施行されていた。人より少し優柔不断な女子高生・仁坂葵(森川葵)は、政府通知が教えてくれる相手をずっと心待ちにしていた。ところが、誕生日前日に幼なじみの司馬優翔(北村匠海)に突然告白されてしまう。小さな頃からいつもそばにいてくれた心優しい優翔の気持ちに戸惑う葵だったが、そんな中、無口でミステリアスな高千穂蒼佑(佐藤寛太)が政府通知の相手として現れる。葵は蒼佑に心引かれていくのだが…。

(C)2017「恋と嘘」製作委員会 (C)ムサヲ/講談社

Mこの作品はマンガ原作の実写映画化作品でしたが、いかがでしたか。

Y原作がある映画は原作本を読んだり、アニメを観たりと予習をしてから映画を観ることが多いのですが、今回は予備知識無しで観ました。展開を知らない分、主人公の葵はどちらを選ぶのだろうと最後まで楽しめました。

M私も揺れる葵の心に、自分ならどうするだろうと考えながら観ていました。現代よりも結婚年齢が若くなっている分、主人公たちは大人な考えをもっている印象を受けました。

Yそうだね。ストーリーは古くからある三角関係の話だけど、結婚相手を政府から通知されるという設定が斬新だったね。

Mはい。実際、“科学の赤い糸”と呼ばれる“政府通知”が届いたら、安心と幸せを裏付けされた政府通知恋愛を選ぶのか、それとも自分の恋心に正直に(想いを貫き)、だが未来は約束されない自由恋愛を選ぶのか、高校生にはかなり難しい二択だと思いました。

Yそのあたりの、複雑な心の動きも見事に表現していたのが、今回のヒロイン、仁坂葵役の森川葵さんだったよね。透明感や自然な演技が印象的でした。

Mそうですね。その森川葵さんと共に主演をつとめるのが、話題作『君の肝臓をたべたい』でも主演をつとめた北村匠海さん(司馬優翔役)、そして劇団EXILEのメンバーでテレビ・舞台でも活躍中の佐藤寛太さん(高千穂蒼佑役)と若手注目俳優が勢ぞろいでした。私は優しい声と、穏やかな印象の北村匠海さんに、見ているだけで癒されました。

Y今後さらに注目を集めること間違いなしだね。主演の三人以外も温水洋一さんや、ココリコの遠藤章造さん、チュートリアルの徳井義実さんなど個性あふれるキャストが揃っていたよね。個人的には、葵のおじさん役の徳井さんに感情移入をしながら映画を観ていました。さすがに、高校1年生目線では観られないよね(笑)

Mそうですよね。私は自分の年齢はさておき、未婚という立場で図々しくも葵目線で楽しませていただきました(笑)。

Yキュンキュンする場面では気恥ずかしく感じることもあったけど、あまり観に行くことが少ないジャンルの映画だっただので、新鮮だったよ。

M少子化は現代の重要課題でもあるので、その解決策の1つとしての“政府通知”が世の中に受け入れられている世界観からは不思議な感覚を味わえますし、さまざまな幸せのカタチを考えさせられました。

Y恋から得る幸福感や切なさに加え、予想外な展開も待ち受けているので、最後まで目が離せません。

M坂本将悟さんが歌う、主題歌「HELLO」もストーリーを盛上げます。皆様も是非劇場でご覧になってください。

次回もお楽しみに!

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