ごく普通の映画好き編集部員による試写会レポート

第45回
『パディントン2』

試写会に行ってきたのは…

編集部員Y(男性)

元旦、初詣に行ったついでに映画館に寄るというのがここ数年続いています。最近は、お正月の風物詩といえる映画が少なくなってしまい少し寂しいです。

編集部員S(女性)

映画やドラマのロケ地など、作品に縁のある場所に行くのが好きです。有名なシーンが撮影されたところに実際に行ってみると、作品をより身近に感じることができますが、思ったより小さかったり、狭かったりして、びっくりすることがあります。

S今回の試写会レポートは、2018年1月19日(金)より公開の 『パディントン2』です。

Y2016年に日本で公開された映画『パディントン』の続編ですね。Sさんは前作も試写会に行ってますよね?

Sはい、あの時以来、すっかりパディントンの大ファンになってしまって…。続編が作られると知って、かなり前から楽しみにしていました。今回は、どんな“モフモフ”を味わえるのか…?まるでおもちゃ箱を開ける前のようなワクワク感。それでは、早速あらすじからご紹介しましょう。

あらすじ

ロンドンのウィンザーガーデンで親切なブラウン一家と幸せに暮らしている小さなクマのパディントン(声:ベン・ウィショー)は、どこに行っても元気とマーマレードを振りまき、コミュニティの人気メンバーになっていた。ある日、大好きなルーシーおばさんの100歳の誕生日に贈るプレゼントを探していたパディントンは、骨董品屋でロンドンの街並みをイメージした世界に一冊しかない絵本を見つける。その絵本を買うためにアルバイトを始めたパディントンだったが、ある時その絵本が盗まれるという事件が発生。警察の勘違いで、パディントンは逮捕されてしまう。無実を証明し、真犯人にたどり着くためにパディントンとブラウン一家の奮闘劇が始まった-。

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Sあ~楽しかった!今回も全く期待を裏切らない面白さでした。ファンにはたまらないモフモフシーンも満載!Yさんはいかがでしたか?

Y前作を観ずに試写することになったので、ついていけるか心配でしたが全然問題なかったです。正直、もう少し子供向けなのかと思っていたんですが、大人の心をくすぐるような仕掛けがたくさんあって、楽しかったです。

Sロンドンでの生活にもすっかり慣れて、毎日幸せに暮らしていたパディントン。遠く離れたペルーで暮らすルーシーおばさんの誕生日に、貴重な飛び出す絵本をプレゼントするため、アルバイトをしてお金を貯めようとするところから話しが始まります。

Yあの飛び出す絵本に入り込むシーンは、本当に素晴らしい。ロンドンの名所を次々と紹介するので、実際に観光をした気分にもなるし、映画の世界感がよく伝わってきます。

Sおっちょこちょいでキュートなパディントンも相変わらずで、理髪店で雑用をして失敗したり、モフモフの毛並みをフル活用して窓拭きをするあたりは、面白くて思わず笑っちゃいます。

Y今回、一番のポイントは、なんと言っても悪役を演じるヒュー・グラントですね。彼が出演している作品は試写会レポートでも何回かご紹介していますが、今回はコメディの才能を存分に発揮していました。

Sキング監督は、彼をイメージしてこのキャラクターを作りあげたとか…。ナルシストで落ち目の俳優フェニックス・ブキャナンという役がまさにハマり役。

Y彼が演じると憎めない悪役になるから不思議。パディントンに罪をなすりつけて、ある計画を実行しようとします。それは一体何なのか…、見所のひとつです!

S刑務所に入ったパディントンを待ち受けていたのは、誰もが恐れる荒くれ者の囚人シェフ、ナックルズ。見た目が強面なナックルズに対しても、みんなと同じように接するパディントンは、純粋そのもの。ついに彼のハートをつかみます。

Yここで、囚人服がいきなりピンク色になる珍事件が起きるのですが、それも観てのお楽しみですね。

Sパディントン駅を発車した激走する列車の中で繰り広げられるアクションシーンも圧巻でした。『ミッション:インポッシブル』風な動きをするパディントンにクスっと笑ってしまうのですが、手に汗握るスペクタルシーンとなっていて、目が離せません!

Yパディントンのピンチを救うブラウン家の人たちの存在も個性豊かに描かれて、面白いですね。その個性がしっかり生かされたストーリーになってます。

Sこの作品を通じて感じるのは、見た目で判断したり、差別をしてはいけないということ。一見、重たくなりそうなテーマを、パディントンが優しく包み込んで伝えている感じがします。

Y誰にでも分け隔てなく親切で、いつも感謝の気持ちを忘れないパディントンに接するうちに、何もかもが違う彼の存在を人々が自然と受け入れていくんですよね。私も最初は、なんでクマが人間と一緒に普通に生活をしているの?と疑問に思ったけど、観ているうちに違和感がなくなりました。前作を観ると、もっと理解できる部分が多いのかも。近いうちに、観てみようと思います。

Sパディントンに対して差別的な発言があった時、ブラウンさんが言ったひと言が印象的でした。「パディントンは、どんな人でも良いところを見つけることができるんだ」私たちも見習うべきところが多いですね。

Y確かに…。この映画のお陰で、最近冷え切っていた心が少し温まった気がします(笑)。子供から大人まで楽しめて、幸せを運んでくれるハートフルなストーリー。この冬は、見た目も中身もモフモフな『パディントン2』を観て、ぜひみなさんも温かい気持ちで過ごしていただきたいです。あっ!エンドロールも楽しいので、最後までお見逃しなく!

次回もお楽しみに!

2017.12.25

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