ごく普通の映画好き編集部員による試写会レポート

第46回
『マンハント』

試写会に行ってきたのは…

編集部員Y(男性)

日本映画を海外でリメイクする作品が増えています。新しい作品を観るときはなるべく元になった作品も観直すようにしています。似ている部分があったり、大幅に変更されていたりと両方の作品を比較して楽しんでます。

編集部員S(女性)

旅行に行く飛行機の中で、まだ日本では公開していない映画を観るとちょっと得した気持ちになります。見逃していた映画を上映していることもあるので、機内ではまず映画のラインナップをチェックしています。

S今回の試写会レポートは、2018年2月9日(金)より公開の『マンハント』です。

Y映画界の巨匠、ジョン・ウー監督が高倉健さん主演の『君よ憤怒の河を渉れ』(1976年公開)を再映画化するということで、今年かなり話題となっている作品。

S出演者も豪華!福山雅治(日本)、チャン・ハンユー(中国)、ハ・ジウォン(韓国)など、世界各国から実力派俳優が集結。実は、この映画がクランクインした頃からずーっと楽しみにしていたんです。それでは、早速あらすじからご紹介しましょう。

あらすじ

製薬会社の顧問弁護士ドゥ・チウ(チャン・ハンユー)が目を覚ますと、女の死体が横たわっていた。現場の状況証拠は彼が犯人だと示しており、突如として殺人事件に巻き込まれてしまう。罠にはめられたことに気付き逃走するドゥ・チウ。そんな彼を、敏腕刑事の矢村(福山雅治)は独自の捜査で追っていく。しかし、ドゥ・チウに近づくほど、この事件に違和感を覚えた矢村は、次第に見解を変えていく。そして、ついにドゥ・チウを捕らえたが、警察へ引き渡すことはせず、共に真実の追及を決意する。果たして事件の裏にはどんな陰謀が隠されているのか―。

(C) 2017 Media Asia Film Production Limited All Rights Reserved.

SYさんは、原作となっている小説を読んだことがあるんですよね?いかがでしたか?

Yだいぶ前に読んだので、記憶が曖昧なのですが、おおむね原作に近い内容だったと思います。思い出しながら観ていて、懐かしい気持ちになりました。

S私は、始まってすぐに大好きな女優、ハ・ジウォンさんのアクションシーンだったので、うれしくてかなりテンション上がりました。やっぱり、韓国でアクション女優といえばこの人しかいない!(確信)

Yそんな有名な女優さんだったとは知りませんでしたよ。確かに綺麗だしカッコイイですね。

Sハ・ジウォンさんが出演している韓国の時代劇ドラマが、すごく面白いんです。女でありながら強くたくましい役で、殺陣のシーンも華麗かつ美しい…。今回は女の殺し屋役でしたが、優雅なアクションを披露。彼女について語り始めると止まらないので、本題に戻ります。(笑)
ジョン・ウー監督といえば、やっぱりアクションが有名ですよね。

Y今回一番の見所は、大阪の堂島川で行った水上アクションじゃないでしょうか。福山雅治さんがアクションに挑戦するというのがかなり新鮮でしたね。彼はどちらかというと頭脳を使うような役が多かったイメージなんですが、体を張るような役も意外に合いますね。

S福山さんは、この映画のために水上バイクの免許を取ったそうですよ。かなり激しいアクションシーンでしたが、彼が演じるとさらに格好良さが増しますね。撮影中は、彼をひと目見たいと集まるファンの数の多さに、ロケを中断したこともあったとか…。相変わらず、人気は不動のようです。

Y刑事役の彼が追い詰める犯人を演じるチャン・ハンユーも良かった。無実の罪を着せられて、逃げ回る弁護士なんですが、これがまたとんでもなく強い!

Sそうなんですよ。とても弁護士とは思えないような運動神経でしたね。特殊工作員みたいな身のこなしにびっくり。映像はまるでハリウッド映画のようでした。

Y個人的には、ホームレス役で倉田保昭さんを久しぶりに見れたのが、うれしかったです。“Gメン’75”って覚えてますか?和製ドラゴンと言われて、すごい人気だったんですよ。今回も肉体派俳優として、衰えを知らない演技でした。

S覚えてますよ。懐かしい!“Gメン’75”に出てたあの人でしたか。。。何年経ってもアクション映画にはぴったりハマる方ですね。

Yジョン・ウー監督らしさも相変わらずでした。2丁拳銃、アクションシーンのスローモーション映像とカット割り、そして、お約束の白い鳩も飛びます!銃撃戦かと思いきや、いきなり日本刀で戦うシーンになったりするのは、日本映画にかなりの影響を受けている監督ならではの独特な演出なのかなと思います。

S日本が舞台なのに、日本映画ではない…そんな感覚も新鮮です。まさに、国境を越えた男同士の熱い絆が描き出すサスペンス・アクション超大作!ジョン・ウー監督の美学がぎっしり詰まった作品です。

Yこの映画は、やはり大画面のスクリーンでダイナミックな演出を体感していただきたいです。ぜひ、劇場でお楽しみください。

次回もお楽しみに!

2018.01.29

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