ごく普通の映画好き編集部員による試写会レポート

第67回
『イエスタデイ』

試写会に行ってきたのは…

編集部員S(女性)

最近は歌番組が少なくなったこともあり、流行の音楽を聴く機会が減ったように思います。自分が学生の頃に聴いていた音楽が「懐かしの歌」などと紹介されることに時代の流れを感じてしまいました。

編集部員M(女性)

近くの映画館は新作が公開になると、すぐ満席になってしまいます。なので最近は、普段行かない遠くの映画館まで足を運ぶことが増えました。その街の雰囲気も味わえ、映画プラス、ちょっとしたお出かけ気分が楽しめるのでお気に入りです。

M今回の試写会レポートは、2019年10月11日(金)より公開予定の『Yesterday』です。

S『トレインスポッティング』の斬新な映像や音楽で世界に大旋風を巻き起こした、ダニー・ボイル監督と、『ラブ・アクチュアリー』や『ノッティングヒルの恋人』などの脚本家リチャード・カーティスが初めてタッグを組んだ作品ですよね。

M音楽や楽曲のセンスの良さに定評のある監督なだけに、期待が高まります。では、早速あらすじをご紹介しましょう。

あらすじ

“イエスタデイ<昨日>”まで、地球上の誰もがザ・ビートルズを知っていた。しかし今日、彼らの名曲を覚えているのは世界で一人、ジャック(ヒメーシュ・パテル)だけ…ジャックは突然、信じられない不思議な世界に身を置くこととなってしまった!ジャックは、イギリスの小さな海辺の町に住む、悩めるシンガーソングライター。幼なじみで親友のエリー(リリー・ジェームズ)から献身的に支えられているもののまったく売れず、音楽で有名になりたいという夢に限界を感じていた。そんな時、世界規模で瞬間的な停電が起こり、彼は交通事故に遭う。昏睡状態から目を覚ますと、この世には史上最も有名なバンド、ザ・ビートルズが存在していなかったことになっていることに気付くが…。

M映画を観る前から、斬新なストーリー設定なだけに、ラストはどうなってしまうのかとても気になっていた作品でした。

S映画では、事故から目を覚ましたジャックが、友人の前で何気なく歌った曲、それがザ・ビートルズの名曲“YESTERDAY”。友人たちは初めて聴くその曲にとても感動した様子。最初は冗談だと思っていたジャックも、だんだんと自分以外、誰もビートルズを知らないという状況を受け入れていきます。そんな不思議な世界がユーモアたっぷりに描かれていて、映画館でもたびたび笑いが起こっていましたね(笑)

Mはい、私も笑ってしまいました。そして、まさかの本人役として登場するのが、「世界で最多セールスを記録した男性ソロアーティスト」、エド・シーラン。“Penguin”と映画のために作った“One Life”の2曲は、本編でしか聴くことができないそう。レアですね。

Sもっとしっかり聴いておけばよかった!そんな大スター、エド・シーランのサクセスストーリーが、実はこの映画のヒントになったとも言われています。ジャックの気持ちを一番理解できていたのは彼かもしれませんね。演技もとても自然なので、そこも注目です。

Mそして、実はもう1人、大スターが登場します!他人の曲で富と名声を手に入れ、人知れず悩むジャックに、大きな影響を与えるとても重要な人物として描かれています。残念ながら誰かは言えませんが…。

Sこの映画が伝えたかった事、なぜビートルズの曲が今もなお、世界中の人々に愛されているのかを感じ取れるシーンでもありましたね。ビートルズのヒット曲は、あまりにもメジャーすぎて、じっくりと聴く機会がありませんでしたので、今回字幕で、歌詞に込められた社会的メッセージや意味を知れたことは、新たな発見でした。

M映画のタイトルともなっている“YESTERDAY”、この曲を作ったポールマッカートニーは、この曲を書き上げたとき、「知らないうちに誰かの曲を盗んだか、夢かと思った」と話しているそうです。

Sまるで映画の中のジャックみたいですね(笑)。天才のひらめきって、そういうものなんでしょうね。無理に作られたものではなく、自然と溢れ出てくるものだから、多くの人々に受け入れられたのかも。

M世界中の人々から今も愛され続けているビートルズの曲には、“Love”という歌詞がとても多く使われています。この映画にも愛がたっぷり詰まっていて、観た後にやさしい気持ちになれる作品です。どんなラストが待ち受けているのか、ぜひ皆さんも劇場でご覧ください。

2019.10.01

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