暮らしに花を。暮らしに花を。

好きな花を、部屋に飾る。
それだけで、なんだか気分も明るくなり、日々に彩りが生まれますよね。
最近は、花屋さんで好きな花を1輪ずつ選んで、自分でアレンジをする人も多いとか…。
花は運を呼ぶと言われています。
玄関やリビングに花を飾ると風水的にも運気があがるそうですよ。

花選びのポイント花選びのポイント

花屋さんに行くとたくさんの花があって、つい目移りしてしまいますよね。
花のとりあわせで、重要になるのがバランス。
主役+脇役が基本です。主役となる花をひとつ決め、種類を増やしていくときはタイプの違う脇役を選びましょう。
色はまず同系色で組み合わせ、慣れてきたらトーンを合わせた反対色を少し挿し色にしてあげると素敵な仕上がりになります。
また、花の色選びに迷ったときには、葉の色を意識すると良いそうです。たとえば、葉の色が濃い緑色なら、赤やオレンジなどの花、明るい黄緑色なら黄色や白などの花が似合います。

選んだ花を購入する時は、鮮度の良いものを選びましょう。
花には個体差があるので、せっかくなら、元気な花を選びたいですね。

良い花を選びたい 花・つぼみ・葉・茎の見きわめ方良い花を選びたい 花・つぼみ・葉・茎の見きわめ方

【チェックポイント】

チェックポイント①花びらが透けたり、
茶色くなっていないですか?
水分が足りないと花びらが透けてしまいます。また、バラなどは花の中心、ガーベラなどは花びらの裏側が茶色くなっていないか確認を。
チェックポイント②ガクが緑色で、
みずみずしいですか?
元気な花は、ガクも生命力に溢れています。ヘナっとしおれていないか、茶色くなっていないか、見落とさないようチェックして。
チェックポイント③葉にツヤや生命力が
ありますか?
鮮度のもっとも分かりやすいのが葉。元気な植物は、葉がツヤツヤとし、水気があります。まずは葉をチェックしてみましょう。
チェックポイント④茎がヘタっとして
いないですか?
元気な植物は、茎がシャンとして力強く、茎と同じく生命力に溢れています。弱々しくヘタっとしていないか確認しましょう。
チェックポイント⑤葉に痛みはありませんか?
葉に穴があいていたり、しおれていたり、折れていたり、こういうものは病気や害虫の影響かもしれませんので、見きわめましょう。

引用:「フラワーアレンジメント スタイリング入門」 日比谷花壇 チーフデザイナー 渡邉昭彦(毎日コミュニケーションズ)

花の水揚げ法花の水揚げ法

花を買ってきたら、まず最初に行うのが「水揚げ」。
水揚げをきちんとすることで花が長持ちすると言われています。水揚げの方法は色々ありますが、ここでは簡単にできる方法をご紹介します。

水揚げの準備

余分な葉や硬すぎる蕾などを取り除くと、花まで早く水が到達するそうです。

水揚げの種類
・水切り

水の中に茎を浸したまま、はさみで茎を斜めに切る。水に接する表面積を広げることで給水をよくします。
〇おすすめの花  
ガーベラ・ヒヤシンス・コスモス

・水折り

水の中で茎を折る。折ることによってさらに水に接する表面積を広げます。
〇おすすめの花  
カーネーション・菊・マーガレット

・深水

深さのある器に花を入れ、水圧を利用して水を上まで押し上げる方法。茎の長い花に向いている水揚げ法です。根元を10センチほど出して新聞紙で包み、ガクの下くらいまでの水に2〜3時間浸します。その際は、花が濡れないように注意しましょう。水切りや水折りをしても元気にならない場合にもおススメです。くたっとしていた花も元気になります。
〇おすすめの花  
ラナンキュラス・ショウブ

お花を長く楽しむためには、下準備が大切です。水揚げすることで花が元気に咲き続けてくれますよ。

花の飾り方の基本花の飾り方の基本

準備ができた花を早速、飾ってみましょう。
専用の花器や花瓶がなくても大丈夫。普段使っているグラスやピッチャー、空き缶などを利用してみましょう。そのままでは水が漏れてしまうカゴなども、中にジャムの空き瓶を入れて、そこに水を入れて生ければOK。

背の高い花器には、ほっそりとした花を長めに、背の低い花器には短めに切った花を生けるのが基本です。背の高い花器に生ける場合には、器と器から出ている花の長さが「1:1」くらいになるように生けるとバランスがとりやすくなります。

また、高低差をつけて生ける場合には、手前を低く大きめのもの、もしくは色の濃いものを生け、奥に高くほっそりとしたものを生けるようにするとよいでしょう。
全体に、詰め込みすぎず、ふんわりと生けるようにすると自然に見えます。

花を長持ちさせる方法花を長持ちさせる方法

せっかくきれいに飾ったお気に入りの花はできるだけ長持ちさせたいもの。毎日、花の様子をみて、状態にあわせたお手入れをほんの少しするだけで花の持ちが良くなるのでぜひ試してみてください。

・水は毎日取り換える。

茎の部分のぬめりもきちんと洗い、花器も洗剤を使いしっかりと洗いましょう。

・傷んだ部分を取り除く。

時間を経て枯れてしまった花や葉は取り除き、茎は傷んだ部分をしっかり水切りしましょう。

・花に栄養を与えたいときは砂糖をひとつまみ。

その際、雑菌が繁殖しやすくなるので、塩素系漂白剤も1滴いれましょう。

・切り花にとって直射日光やエアコンの風は大敵です。

できるだけ自然の風が通る涼しい場所に飾りましょう。

参考文献:「きほんのフラワーアレンジ  花1本でもかんたんおしゃれ!」大高 令子(学研パブリッシング)

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