有識者とのダイアログ開催

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有識者とのダイアログ開催

CSRをより経営と一体化し、長期的に推進していくため、2015年度に三菱電機グループでは4つの重要課題を特定しました。それらに基づく2016年度の取組について、外部からの視点にて確認いただくべく、三名の有識者を迎えたダイアログを開催しました。

ダイアログでは、有識者の皆様に専門的立場から三菱電機グループの取組に対してご意見をいただくとともに、CSRの潮流を踏まえた幅広い提言をいただきました。2015年に国連総会で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)への対応や、ESG投資の現状、サプライチェーンマネジメント、東京オリンピック・パラリンピックのオフィシャルパートナーとして求められる責任などのテーマを中心に、様々な国際機関の動向や先進的な企業事例をご紹介いただきました。「グローバル環境先進企業」を目指す企業として、日本国内の常識に捉われず、世界に向けた広い視野を持つ重要性を改めて確認しました。


有識者からの主なご意見・提言

社会課題の解決を目指す、アウトサイド・インの発想で取組の強化を

国連グローバル・コンパクト ボードメンバー
グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン 
代表理事 有馬 利男氏
国連グローバル・コンパクト
ボードメンバー
グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン
代表理事
有馬 利男氏

17のゴールと169のターゲットを持つSDGsの達成に貢献するためには、そのすべてに網羅的に取り組むのではなく、まずは自社の強みを発揮してフォーカスすべき領域を明らかにすることが重要です。ひとつのゴールに集中するというより、そこを起点とし、関連するゴールに広げていくという発想が求められます。

SDGs対応を社会貢献活動として捉えるのではなく、攻めのビジネスにつなげようとする企業が増えています。必要なことは、「これまでのCSRの取組の延長線上で何ができるか」というインサイド・アウト(内から外へ)の考え方でなく、「社会にはどのような課題があり、その解決のために自分たちの能力・資源をどう活かしていけるか」を考えるアウトサイド・イン(外から内へ)の考え方です。企業に寄せられる社会的な期待は非常に大きく、どう取り組むかが企業のブランディングをも左右します。

また、CSRの社内浸透を図り、特に新入社員への入社時の教育を実施している点は素晴らしく、今後も続けていくことを期待しています。

SDGsは社会との有効なコミュニケーションツール

大和総研 主席研究員 日本サステナブル投資フォーラム 共同代表理事 河口真理子氏
(株)大和総研 主席研究員
日本サステナブル投資フォーラム
共同代表理事
河口 真理子氏

昨年に引き続きダイアログに参加させていただきましたが、2016年度は国際NGOであるCDPから複数の分野で最高評価の「Aリスト企業」に選定されるなど、着実な進展が見られ、貴社の底力を感じます。

SDGsは世界で注目を増しており、グローバルビジネスを展開する上で、ますます影響度が高まります。ESG投資においても、企業の長期的価値を測るツールとして、SDGsの戦略的な活用が広がっています。SDGsをビジネス・行政・NGO/NPOなどの共通言語と考え、SDGsに紐づけて自社の取組を発信することで、ステークホルダーとのコミュニケーションは円滑になります。

また、未来に向けて進むべき方向性を示す長期ビジョン、温室効果ガスの削減など定量的な成果を示していただくと、投資家たちの貴社に対する理解が進みます。充実した活動を実施していただくと共に情報発信に努めていただきたいと思います。


ビジネスとの関連性を明らかにしたCSR活動が重要

ロイド レジスタージャパン(株)取締役 事業開発部門長 冨田 秀実氏
ロイド レジスタージャパン(株)
取締役 事業開発部門長
冨田 秀実氏

貴社の様々な階層の方たちとのやり取りを通じて、経営層が一貫した理念を持ち、それが社員や活動に反映された、非常に良い企業風土を持っていると感じています。一方、現状では社会・環境の取組とビジネスとの関連性が見えにくい部分もあり、今後それらを明確にしていくことを期待します。CSR観点の目標を設定し、成果を各部門での事業評価に組み込むなど、仕組みを整えることで新たな動きも生まれます。

サプライチェーンマネジメントを進めるにあたっては、リスク評価を徹底し、「どのサプライヤーや品目にどのようなリスクがあるのか」と見極めることが大切です。多岐にわたる調達先への均一的なアプローチは難しく、優先順位をつけた取組が欠かせません。また、東京オリンピック・パラリンピックに向けて、環境・労働・人権などのCSRの要求事項を示した「持続可能性に配慮した調達コード」が策定されています。製品を納入する企業は、自社だけでなくサプライチェーンも含めてコードに対応する必要があり、サプライチェーンと共にCSRの取組を進める重要性が更に増しています。

有識者からの主なご意見・提言

有識者からの主なご意見・提言


ダイアログを受けて
三菱電機株式会社
専務執行役(CSR担当)
大隈信幸
三菱電機株式会社
専務執行役(CSR担当)
大隈 信幸

当社では、創業100周年を迎える2020年度までに目指す姿として、「連結売上高5兆円以上、営業利益率8%以上」を掲げています。この成長目標は、社長メッセージでもあったように、人に例えると「身長・体重」のようなものであり、一方で「人格」を表すCSRの取組が、企業価値を測るもうひとつの指標として極めて重要と考えます。「身長・体重・人格」を総合的に成長させ、経営を強化していきます。

今回頂いた様々なご意見・ご提言を受け、個々のテーマについて各部門と連携し、CSRの重要課題/取組項目の見直しを含めて、活動への反映を図っていきます。また、CSRの国際規格等を参考にしながら、国内外の関係会社と連携し、グローバルでの情報発信にも注力していきます。本日はありがとうございました。


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