有識者ヒアリングの実施

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三菱電機グループは、各界でご活躍され、深い知見をお持ちの有識者の方々に、三菱電機グループのCSRの取組についてCSRの最新の潮流を踏まえてご意見を頂きました。持続可能な開発目標(SDGs)やESG(環境・社会・ガバナンス)投資などの国内外の動向を踏まえ、主に「三菱電機グループのCSRの重要課題」、「三菱電機グループに期待すること」について、CSR推進担当者及び関連の深い部門の担当者が直接お話を伺いました。

2017年度は海外の有識者の方々からもご意見を頂き、グローバルな視点をCSR活動へ取り入れています。

(株)大和総研 主席研究員
日本サステナブル投資フォーラム共同代表理事
河口 真理子氏

(株)大和総研 主席研究員
日本サステナブル投資フォーラム共同代表理事

河口 真理子氏

専門分野:CSR全般、ESG投資、エシカル消費

頂いたご意見:

  • 長期視点を重視するESG投資の市場は急速に拡大しており、中長期的な戦略策定や取組をより強化して欲しい。
  • 日本の外国人技能実習生は現代の奴隷労働という指摘もあり、国内の人権問題として注意すべきである。直接雇用はしていなくてもグループ・サプライチェーンでの雇用の可能性もあるので対応を検討して欲しい。
Sustainavision Ltd. 代表 下田屋 毅氏

Sustainavision Ltd. 代表

下田屋 毅氏

専門分野:人権問題、欧州CSR動向

頂いたご意見:

  • 今後は、2017年度に制定した人権の尊重に関する方針を全社・グループに浸透させることが重要。経営層から従業員まで、それぞれが人権課題を理解することができる教育資料を使用し、分かりやすく伝えることが必要。
  • 人権課題は地域によって差がある。世界の各地域においてもステークホルダーの声を聞いて対応する必要がある。
  • 貴社はサプライヤーチェックにSAQ(自己問診票)を活用されているが、その内容が何を意図しているか、サプライヤーにより伝わるように、サプライヤーとコミュニケーションを密にし、研修の充実を期待する。
  • 貴社がステークホルダーの声を積極的にCSR活動に取り入れようとしていることは評価している。今後は、さらに、サプライチェーン上の、企業に声を届けられない権利保持者と呼ばれる弱い立場の人の人権も考慮に入れ、行動を始めて欲しい。

ロイド レジスタージャパン(株)取締役
事業開発部門長 冨田 秀実氏

ロイド レジスタージャパン(株)
取締役 事業開発部門長

冨田 秀実氏

専門分野:CSR全般(東京2020オリンピック・パラリンピック持続可能性に配慮した調達コード/ISO20400/GRIなどの様々な規格設計に関与)

頂いたご意見:

  • 貴社はCSRに関して真面目に、真摯に対応している印象を受ける。今後、国際的なイニシアティブへの参加や国際規格への対応を進めて欲しい。
  • SDGsへの取組は、目標に対してより貢献するために、貴社の強みが発揮できる分野に注力して、成果を明確にして欲しい。
  • サプライチェーンマネジメントについては、すぐに基準を100%満たすことは難しいかもしれないが、まず、取引先に対して目指している水準を示すことが重要。多様な視点から協力体制を強化するのが望ましい。
  • 国際的な調達に関する基準を遵守し、人権侵害などの違反が起きぬよう、サプライチェーンの川上から川下まで注視して欲しい。
Shared Value Initiative Executive
Director
ジャスティン・バクル氏

Shared Value Initiative
Executive Director

ジャスティン・バクル氏

専門分野:CSV(アメリカを拠点に活動)

頂いたご意見:

  • 事業を通じて社会課題に取り組み、「グローバル環境先進企業」を目指すべき企業の姿として掲げているが、それが自社の売上・利益、イノベーション・成長・競争優位にどのように結びついているか示すことができると望ましい。環境・社会面の目標や活動と、明確なビジネス成果が結びつくことを期待する。
  • 4つのCSRの重要課題は的確で、三菱電機グループが社会とうまくエンゲージメントし、優位に競争していく上で、不可欠な役割を担っている。
  • 特に、「持続可能な社会の実現」に取り組むことは、エネルギーの保全や、効率性の向上、排出削減の技術開発をリードし、SDGsの「目標7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに」、「目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう」、「目標12:つくる責任 つかう責任」に大きく貢献できると考える。
  • 「安心・安全・快適性の提供」に取り組むことは、社会課題を解決する企業としての立場を向上させ、「目標11:住み続けられるまちづくりを」に貢献できると考える。この技術領域には、輸送システム、都市計画、緊急対応ネットワークなど、公的機関や企業サイドからの大きな需要がある。
  • ※CSV:Creating Shared Value:企業による経済利益活動と社会的価値の創出(=社会課題の解決)を両立させること

First Penguin
Founder & Chief
ファースト・ペンギン創立者
ワン・レイ・ヨン氏

First Penguin
Founder & Chief
ファースト・ペンギン創立者

ワン・レイ・ヨン氏

専門分野:アジアにおけるCSR、コミュニティエンゲージメント、若者のエンパワーメント、スタディツアー(マレーシアを拠点に活動)

頂いたご意見:

  • 海外売上が50%近いため、グローバルでの更なる取組の強化と情報開示を期待する。
  • アジア各国で注目されるCSR課題は、発展段階、移民労働者の存在、環境の状況によって異なる。地域に応じたCSR活動、従業員教育を検討すべき。
  • 労働安全衛生の教育や意識のレベルが高くない途上国では、労働安全衛生のマネジメントシステムの構築が重要。
  • ジェンダー平等の実現に向けて、女性活躍の目標の具体化、女性従業員の教育と管理職への登用に関するKPIを設定することに期待する。
  • 貴社の、CSRの重要課題を社内外の視点で評価する特定プロセスは優れている。また、特定された4つの重要課題は、グループに最も関連性も高い。今後はより積極的に海外のステークホルダーともコミュニケーションをとり、集めた意見を活動に反映して欲しい。
  • 今後アジアでは、人々の教育レベルが高くなるにつれ、消費者の権利に対する意識の高まりが見込まれるため、市民社会の声に耳を傾ける姿勢を継続して欲しい。

投資家から頂いたESGに関する主なご意見

※複数の資産運用機関からご意見を伺いました。

  • ESGは、企業の全体像を理解して価値を評価するために必要と考えている。
  • グループ・グローバル、サプライチェーン全体でのESGの取組を重視している。
  • ESGに関する活動に取り組んでいても、情報開示が少ないと評価が低くなる。情報開示を進めて欲しい。
  • 近年、世界では企業によるESGに関する自主的なルールづくりが進む一方で、日本は遅れを取っており、
    ぜひ日本企業にも積極的に参画して欲しい。
  • トップの力強いコミットメントに期待している。
  • 日本企業の研究開発費は低迷しているため、戦略的な投資に期待したい。
  • 幅広い事業を持つ場合、重点的に取り組む分野や、企業の特徴を分かりやすく戦略として示して欲しい。
    特に電機業界による、環境ビジネスへの貢献に期待している。
  • 人権等の対応が不適切な企業は投資対象から除外している。
  • 今後はSDGsの達成に貢献する企業への投資を検討している。

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