集計値について: 東日本大震災で被災した当社の「コミュニケーション・ネットワーク製作所 郡山工場」のデータは含まれていません。当該データを含めた集計値は、改めて公開します。
当社については、第6次環境計画の最終年度となる2011年度のCO2排出総量を51万トンと設定。また、「生産ラインの改善」と「ユーティリティ機器の高効率化・運用改善」の2つの施策によって2009〜2011年度の3年間で合計4.8万トンのCO2を必要削減量として設定し、その達成を目指します。
2010年度のCO2排出総量は、目標の49.3万トンに対して50.8万トンとなりました。増加の主要因は、景気減速で生産量が減った2009年度に比べて需要が伸び、2008年度と同等以上に生産量が回復したことです。一方、必要削減量については、精力的にCO2排出量の削減に取り組んだ結果、生産量は増加したものの2.2万トン削減でき、目標を達成することができました。なお、国内物価指数補正による2010年度CO2排出総量の実質売上高原単位は、2008年度比で14%, 2009年度比で10%改善されており、着実にCO2削減活動の成果が出ています。
2010年度は、生産部門では2009年度から引き続き「生産ラインの改善」と「ユーティリティ機器の高効率化・運用改善」を推進しました。「生産ラインの改善」については新たな取組として、関係会社を含む各拠点のラインごと・設備ごとに、エネルギー使用量の状況をリアルタイムでモニタリングする自社製品「エコモニター」「エコサーバー」を導入して「ムダの見える化」を促進。これによって、ムダの大きい箇所を特定して効果的な省エネ策を講じていくことができるようになりました。このほか、拠点ごとにおいても、自社製品を活用した独自の取組が進んでいます。例えば、三田製作所では省エネを目的にした工場の厨房の「オール電化」を2010年10月に完了、名古屋製作所では製造現場の稼働状況とエネルギー消費状況をシンクロさせて「見える化」するシステム「e&eco-F@ctory」を導入しました。また複数の工場で、自然エネルギーである大気中の熱を利用する「ヒートポンプ」を活用。受配電システム製作所では従来灯油ボイラーで行っていた加熱設備・機器の加温に、系統変電システム製作所ではめっき槽や乾燥炉といった従来蒸気加熱していた設備に、ヒートポンプシステムを導入することで化石燃料由来のCO2排出量の削減を図っています。また、半導体の製造工場であるパワーデバイス製作所では、大型冷凍機を高効率機器に更新、ファンやポンプ類のインバータ化徹底、品質を検証した上でクリーンルーム湿度管理基準を変更等により、CO2排出量の大幅削減を実現しました。
オフィス部門では、2009年度に本社モデルエリアで実施した、テナントでも実行できる省エネ施策の抽出・実地検証結果をもとに活動を展開。本社・支社全体で不在エリアの消灯、パソコンの省エネ設定、夜間・休日のコピー機の電源OFFを徹底しました。ビルオーナー管理設備にかかわる部分については、余剰照度の低減や空調設定温度の適正化を実施しました。また、これらの活動を継続的に実行するため、オフィスのエネルギー管理標準(エネルギー使用設備の管理要領マニュアル)を制定しました。自社が保有するビルでは、更に、設備や制御システムの運用を見直して総体的な省エネ策を検討。空調の運用方法変更によるエネルギー低減策を検証したほか、自社技術を活用した省エネ手法の開発にも着手しました。一例として、当社のビルトータルセキュリティシステム「DIGUARD」と照明制御システム「メルセーブNET」を連動させ、従業員が携帯するIDカードの位置情報をもとに、無人の部屋の照明や使われていないパソコンの電源を自動的にOFFにするなどのシステムを導入し、実験を行っています。