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社長メッセージ

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社会から必要とされる「グローバル環境先進企業」として自らを律しつつ、永続的な貢献を目指していきます。執行役社長 山西健一郎

総合電機メーカーとして、被災地と日本の復興に全社をあげて力を尽くします

はじめに、このたびの東日本大震災で被害を受けられた方々へ、心よりお見舞いを申し上げます。

今回の大災害を機に、電力網をはじめ水道・ガスライン・鉄道・道路など社会インフラの果たす役割の重要性がクローズアップされています。当社も、発電・送電設備なども多く手掛けている総合電機メーカーとして、自らの社会的責任の大きさを改めて自覚しています。火力発電所の復旧、発電設備の新規製作、被災各地の自家発電設備や昇降機の復旧など、社会インフラ関連の復旧支援を最優先に進めるとともに、産業用設備など、社会的需要の大きい製品の供給に注力し、事業を通じて日本の復興に全社をあげて尽力していく考えです。

今後しばらくは電力供給が不足する状態が続くと予想されます。以前より推進してきた生産活動の効率化を更に加速し、事業活動における電力消費を抑えるとともに、LED照明や高効率なエアコン、冷蔵庫といった電力消費のより少ない製品や、太陽光発電などの再生可能エネルギーシステム・設備の開発・普及に一層力を入れ、わが国の省電力化に役立っていきたいと思います。


永く社会に寄与していくために「体質強化」と「社会貢献」を追求します

生産活動の効率化や、省エネルギー製品・再生エネルギーシステムの開発は、当社が掲げる「環境ビジョン2021」に則った取組でもあります。この環境ビジョンは、創立100周年にあたる2021年の“あるべき姿”を示したものです。しかしながら、当社の活動は2021年で終わるわけではありません。最終的に目指すものは、社会への「永続的な貢献」すなわち、常に変化する社会ニーズに、しっかりとこたえ続けることのできる企業となることです。

 

そのためには、「体質強化」と「社会貢献」の2つを追求していくことが重要だと私は考えています。 「体質強化」とは、より少ないエネルギー、より少ない資源でものづくりが行えるよう自らを律し、生産の効率を究極まで高めていくことです。これは、ものづくりに携わる企業が、低炭素社会・循環型社会の実現に向けて持つべき基本的な姿勢だと思います。

  

一方、「社会貢献」とは、三菱電機グループの提供する製品・サービスを利用していただくことで、環境配慮・環境改善がなされるよう努めることです。そのために当社は自らの技術・ノウハウを磨き、それらを余すところなく投入した製品・サービスを創造し、社会に提供していきます。

 

総合電機メーカーである我々の製品は裾野が広く、それら製品が社会に与えるインパクトは計り知れません。更に、再生可能エネルギーの本格的活用を可能にするスマートグリッドの実現と普及に向けた取組や、2010年度から開始した「大規模・高純度プラスチックリサイクル」の事業のような、未来に向けた挑戦も「社会貢献」の追求において不可欠であると考えています。

環境ビジョン2021技術と行動で人と地球に貢献する

それぞれの地域・国に貢献する「グローバル環境先進企業」を目指します

三菱電機グループは、世界各国に事業拠点を設け、事業を拡大してきましたが、改めて「グローバルな環境先進企業」として行動していくことが、責務であると考えています。総合電機メーカーとしての事業活動は、今や世界全体との関わりの中で展開していかねばならないことは明らかです。すなわち「体質強化」と「社会貢献」の追求を、世界のニーズにこたえる中で実践していくことが重要です。

三菱電機グループの売上高に占める海外比率は、現在35%程度にまで高まっていますが、更にこれを40%にまで早期に引き上げたいと考えています。それに伴って、海外での生産比率も高めていく考えですが、これは製造コストの安い地域でものをつくる戦略とは異なります。我々が指向するのは「地産地消」、すなわち「消費地に近い場所での生産」であり、それぞれの地域・国への貢献として事業を進めることです。

地産地消は、環境性能に優れた製品を普及させるという環境面での「社会貢献」だけでなく、社員の現地雇用や原材料の現地調達などを通じ、現地の経済・社会の発展にも寄与します。同時に、輸送や調達コストの低減など、事業効率を高めるという意味で当社自身の「体質強化」にもつながります。そのようにして、それぞれの地域・国に根ざした「環境先進企業」となり、多くの領域で社会・環境に貢献していくこと、それが世界に必要とされる企業になっていくための道筋だと私は考えています。

日本の“資源”を生かし、世界の知恵を学びながら、「エコチェンジ」を実践していきます

当社は創業80周年を迎えた2001年に三菱電機グループのコーポレート・ステートメントとして「Changes for the Better」を制定しました。これは、「常により良いものをめざし、変革していく」という姿勢を表わしています。2009年6月には、これに基づき、環境経営活動の姿勢と取組を示す環境ステートメント「eco changes —— 家庭から宇宙まで、エコチェンジ。」を制定し、日本国内に向けて発信しました。この「エコチェンジ」には「お客様と一緒になって世の中をエコに変えていく」、そして「当社の幅広い事業を通じて環境保全に貢献する」という、二つの決意が込められています。2010年6月からは、海外においても「Eco Changes — for a greener tomorrow」として発信しています。

「エコチェンジ」を「Changes for the Better」と並ぶものとして制定したのは、「もはや環境配慮・環境改善への視点を欠く製品や事業活動はあってはならない」という企業姿勢を社内外に明示するとともに、地に足のついた取組を世界で実践していこうと決断したからです。環境負荷が低く、かつ高度な機能を発揮できる製品は、世界のどこにおいても自然に選ばれていくと思います。三菱電機グループに求められる役割とは、そうした製品を社会に広めていくことにほかなりません。「エコチェンジ」とは、世界への呼びかけであり、自らへの要求なのです。

日本のものづくりの品質は、世界的にも非常に高いレベルにありますが、環境保全に対する技術力や真摯な取組み姿勢もまた、日本が世界に誇るべき“資源”の一つであると私は思います。ものづくりの技術とともに、この優れた“資源”を、世界に役立てていくことが重要です。同時に、世界各国の持つ、様々な“資源”を学んでいく必要もあると考えています。そうした姿勢が、当社の「エコチェンジ」を更に進化させていくためにも不可欠です。

多種多様な個性・能力・知恵を融合させることで、企業は強くなります。それもまた企業としての「体質強化」です。三菱電機グループは、真の「グローバル環境先進企業」を目指して、日本・アジア・欧米など、世界の多様な人材が力を合わせ、知恵を出し合い、これからも地球社会に貢献していこうと思います。

執行役社長 山西 健一郎