2009年から「みつびしでんき科学教室」として、電気や熱、音、光、風、そして通信やプログラミングなどにかかわる基本原理を、実験や工作を交えながら子どもたちに体感してもらう教室を開催しています。

実験や観察を通して理科の楽しさを伝え、学んだ基本原理と製品とのかかわりを知ってもらい、製品が社会でどのように役立っているかも実感してもらいます。これにより、科学的思考を育むとともに、モノづくりに対する喜びを感じてもらい、未来のエンジニアを育む一助とすることを目的としています。

小・中・高校生を対象に、学年や学校のカリキュラムにあわせた分かりやすい教室づくりを行っており、実験や工作、時には製品を解体して仕組みを見るといった実体験を通して知識を身につけられるよう工夫しています。

また、実社会で活用されている当社製品にかかわる基本原理を教室のテーマとすることで、学んだ知識をより身近なものとして捉えられるよう心がけています。

当社の製作所や支社で開催する「科学教室」をはじめ、学校等への「出前授業」を積極的に実施しているほか、自治体や民間団体等が開催する科学イベントへも出展し教室を行っています。
エンジニアをはじめとする従業員が講師を務めるこの取組は、日頃の業務を振り返り、仕事への気持ちを新たにする良い機会にもなっており、「理科大好き人間を育てたい!!」という熱い思いを胸に活動を進めています。

教室のテーマ例

  • 熱の伝わり方
  • 太陽電池のはたらき
  • 電気の応用
  • モーターの振動で動く動物
  • 電磁力でまわり続けるコマを作ろう
  • 静電気と遊んでみよう!
  • プログラミングを楽しく学ぼう
  • 電動パワーステアリングのしくみ
  • 見える光と見えない光
  • じょうぶな橋をつくろう
  • IT・エレクトロニクス製品のしくみ
  • 風と羽根の不思議な関係
  • 通信のしくみ
  • 音の性質を探ろう
  • 光のなぞ実験
  • 摩擦のはたらき

各地域での活動紹介

エリアから探す

北海道・東北関東中部・北陸関西中国・四国九州・沖縄

[北海道・東北]サイエンスパーク

北海道支社は、北海道と地方独立行政法人北海道立総合研究機構が主催する「サイエンスパーク~子どものための科学の祭典~」に2013年から出展しています。毎年テーマの異なる科学教室を通じて、子どもたちに科学の楽しさを伝えています。

[北海道・東北]児童養護施設での科学教室(宮城県)

東北支社では、2017年から、三菱電機SOCIO-ROOTS基金で支援をした宮城県内の児童養護施設で科学教室を開催しています。教室では、子どもたちに光の三原色を教える「色と光のなぞ実験」と「光万華鏡工作」を行っています。

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[北海道・東北]あしなが育英会 仙台レインボーハウスでの科学教室

本社および東北支社、郡山工場は、東日本大震災などで大切な人をなくした子どもたちの心のケア活動を行っている「NPO法人子どもグリーフサポートステーション」主催の夏季特別プログラムの一環として、2015年から科学教室を開催しています。これまでに、光の三原色や風力発電、エレベーターの仕組み、太陽光発電などを題材に実施してきました。母子家庭のお母様方から子どもたちの夏休みの自由研究に対する悩みが多く寄せられているとのことから、保護者と子どもたちが一緒に楽しみながら取り組める場として開催しています。

[北海道・東北]南相馬市内の子育て支援カフェ「37cafe@park」での科学教室

本社では、福島県南相馬市内でNPO法人みんな共和国が運営する子育て支援カフェ「37cafe@park」で科学教室を開催しました。 太陽光発電等について実験や社会で実際に使用されている製品の紹介を交えながら説明し、工作を行います。理科をより身近に感じてもらうだけでなく、夏休みの時期にあわせて行うことで自由研究の題材としても活用いただきました。

[関東]帝京大学宇都宮キャンパスでの「理工系進学体験イベント エンジョイ!カガク!!」

関越支社では、帝京大学宇都宮キャンパスで開催された「理工系進学体験イベント エンジョイ!カガク!!」に参加し、小学生と保護者を対象に2014年から科学教室を行なっています。テーマは「風と羽根の不思議な関係」で、器具を使った実験で空気の重さ(大気圧)を体感し、羽根が風を起こす原理や特徴を軸流ファンと遠心ファンの比較で説明を聞いたり、空気砲を体験したりしました。その後、ペットボトルを加工して風車を作り、小型発電機と接続し風力発電機を作って参加者全員で発電量を競い合いました。参加者は、風車を効率良く速く回すために羽根の大きさや角度を変え、一生懸命工夫していました。

[関東]こもれびの森保全活動

神奈川県内の拠点が合同で、神奈川県による「かながわサイエンスサマー※」に2016年から参画し、三菱電機の鎌倉研修センターで太陽光発電をテーマとした子ども向け科学教室を開催しています。教室では、若手エンジニアをはじめとする従業員が講師となり、実験やクイズを交えながら太陽電池について紹介し、子どもたちとソーラーカーを作って走らせます。

神奈川県では、未来を担う子どもたちに、科学の楽しさを知り、親しんでもらうため、夏休み期間中に県内の科学館、大学、研究機関、企業等が開催する子ども向け科学関連のイベント情報を「かながわサイエンスサマー」と称しています(出典:神奈川県ウェブサイト内「かながわサイエンスサマー」)。

[関東]「全日本学生児童発明くふう展」での科学実験教室

三菱電機は、公益社団法人発明協会が主催する「全日本学生児童発明くふう展」で科学実験教室を行っています。2012年からテーマを変えて毎年実施しており、2017年3月には「静電気と遊んでみよう!」と題し、身近な静電気が起こす様々な現象を説明しました。ファンデグラフ起電機を使った静電気による吸引・反発実験や静電気を利用したモーター工作を行い、約60名の小学生が参加しました。

[中部・北陸]近隣小学校への出前授業 「エレベーターのしくみ(プログラミング教室)」

エレベーターを開発・生産する稲沢製作所では2019年度に、模型を使ってエレベーターの動作原理を説明したり、プログラミングにより動作速度や停止する階を制御したりする仕組みを体験できる教室を近隣の小学校で出前授業として開催しました。
若手社員が講師となりクイズを交えて実験することで、エレベーターの基本原理を楽しみながら学習するとともに、プログラミングで機械を思い通りに動かす楽しさも体験してもらうことができました。

[中部・北陸]児童養護施設での「こども科学教室」

中部支社では2017年から地域での科学教室を開催しています。対象は、三菱電機SOCIO-ROOTS基金で2016年度に支援をした、愛知県内にある児童養護施設の子どもたちです。光の三原色に関する実験や万華鏡の工作体験を行っています。

[中部・北陸]ものづくりの楽しさを伝える「子ども科学工作教室」

中津川製作所では、中津川地区の活動として2011年から小学生を対象にした「子ども科学工作教室」を実施しています。太陽光発電の仕組みについて学び、太陽電池で走るペットボトルソーラーカーを作って屋外の仮設コースで競争させることで、子どもたちにものづくりの楽しさを体験してもらっています。

[中部・北陸]工場開放行事での科学実験ショー

静岡製作所では、地域やお客様への工場開放イベント「サンサンフェスタ」での企画の一つとして、静岡製作所にて開発・製造する冷蔵庫やエアコンに活用される熱伝導を応用した技術や、センシング技術について紹介する「科学実験ショー」を2013年から実施しています。
冷蔵庫にかかわる実験では、氷水に差し込んだステンレスと銀の棒の冷えるスピードを比べたり、熱伝導率の高い金属素材「ヒートパイプ」で氷を切る実験を行ったりして、物質によって熱の伝わりやすさが異なることを体感してもらいます。エアコンにかかわる実験では、光センサーや温度センサーを使ってラジコンや風車を動かし、床・壁・天井の温度や人の位置・動きを検知するセンサー「ムーブアイ」をより身近に感じることができる内容となっています。

[中部・北陸]熱の不思議と面白さを伝える科学教室

静岡製作所では、2008年から静岡市立清水第七中学校で、熱の不思議と面白さを伝える科学教室を実施しています※。理科で学ぶ原理、現象が、実生活でどのような技術として生かされているかを生徒たちに知ってもらうことで科学への興味・関心を喚起するとともに、理科学習の有用性を実感し科学技術系職業への進路意識の醸成を図ることを目的としています。

冷蔵庫の製造に携わる技術者が講師となり開催するこの教室では、冷蔵庫に活用されている熱伝導率の高い金属素材「ヒートパイプ」で氷を切る実験や、過冷却水が刺激により瞬時に氷へと変化する実験など、実際に「体感」してもらえる内容を心がけています。

当活動は、静岡大学教育学部理科教育教室 萱野貴広氏による研究「理科学習の有用性を実感できるキャリア教育プログラムの開発とハブシステムの構築」に参画し、実施するものです。

[関西]近隣小学校への出前授業

系統変電システム製作所(赤穂)では、近隣の赤穂西小学校で出前授業を行いました。テーマは、「電気をつくる」で、発電と電気の利用について手回し発電機などを実際に動かし、実験を交えて勉強してもらいました。
色々な発電方法、発電機のしくみ、発電機とモーターの関係、LEDや蛍光ランプなど照明器具の違いによる省エネ(消費電力)の違いなど、大きな発電所から小さいLED機器まで、色々なことを学んでもらいました。

[関西]サマーフェスタでの科学教室

神戸製作所では、主に小学生を対象とした科学教室をサマーフェスタに合わせて開催しました。テーマは、「モーターの振動で動く動物」で、モーターについて説明を聞いた後、金属ブラシとモーターを使って、モーターの振動で動く動物を作りました。みんな早く走らせるために、金属ブラシの手先の角度を何度も調整して動作確認を繰り返しました。最後は、レースを行ない、成績優秀者はプレゼントを受け取り満面の笑みを浮かべていました。

[関西]科学の楽しさを伝える「子ども科学教室」

京都製作所では、若手従業員が先生となって液晶テレビの仕組みを伝える「子ども科学教室」を2012年から開催しています。教室では、分光シートを使って光にはどんな色があるのかを探し、光の三原色がどのように混ざると何色になるのか顕微鏡で観察します。また、分解した液晶テレビの実物でその構造を学び、参加者全員が楽しみながらテレビの仕組みを知ることができます。

近隣小学校の生徒を対象に開催しており、体験型の教室を通じて科学が大好きな子どもを増やしていけるよう取り組んでいます。

[関西]小・中・高校生向け理科教育推進活動

未来のエンジニアの卵である子どもたちに理科に興味を持ってもらうため、三菱電機の理科教育推進グループは2009年から小・中・高校への出前授業や、全国各地で開催される理科イベントへの出展、そして尼崎市内にある研修センターで開催する科学教室「サイエンスフェスタ」を行っています。
通常の授業では経験できない実験を交えながら、電気製品など身近なものに使われている理科の基本原理について、三菱電機のエンジニアが分かり易く説明します。

また、学校でのカリキュラムに合わせた教室の開催や、プログラミングなど学習指導要領を先取りしたIT系のプログラムも用意し、教育現場との連携や社会ニーズを意識した取り組みを進めています。

[関西]音の日ダイヤトーン

三田製作所では、2010年から「音の日(12月6日)」のイベントとして、近隣中学校技術部の生徒を招待して「音の日DIATONE音体験会」を開催しています。人が聞き分けられる音の周波数や、スピーカーの音が振動板の素材によって違いが出ることを、実際に音を聞きながら体験してもらっています。

[関西]三菱電機科学教室「ハンドルの下の力持ち?!」

姫路製作所は、2016年から工場近隣の小学生と先生を招待し、科学教室を開催しています。テーマは姫路製作所で製造している自動車用部品「電動パワーステアリングモーター」の仕組みで、学校の授業で「電磁石」と「モーター」について習う5年生が対象です。若手エンジニアが講師役となり、クイズや動画を用いて製品を紹介するなど、わかりやすい言葉や表現になるよう工夫しています。

また、「電動パワーステアリングモーター」をより身近に感じてもらえるよう、教室開催後には工場見学や自動運転車両によるデモ運転を行っています。子どもたちに理科やものづくりへの興味を喚起するだけでなく、交流を通じて地域のみなさんに少しでも姫路製作所のことを知ってもらえるよう、活動を継続していきます。

[関西]小中学校への出前授業

学校や教育委員会からの依頼を受け、小・中・高校への出前授業を実施しています。

一例として、大阪市教育委員会が企画する「理科特別授業」に2009年度から協力しており、毎年、同市内の小学校3~6校で5年生を対象に授業を行っています。教科書に沿う内容にし、自作の実験機材を持ち込んで、電磁石のはたらきや、それを応用したモーターのしくみを紹介しています。

[中国・四国]こども食堂での科学教室

福山製作所では、「みつびしでんきこども科学教室」を「キッズルームゆめ」(三菱電機SOCIO-ROOTS基金支援先のこども食堂)で開催。参加した小学生たちは、三色ライトやルーペ、分光シートを使用しながら光の三原色について学んだ後、光万華鏡を作成しました。

写真は、ルーペでテレビ画面を観察し、様々な色が赤・青・緑の三色(光の三原色)で作られていることを学んでいるところです。

[中国・四国]「ecoちゃれんじ講座」内で「こども科学教室」

中国支社と福山製作所が共同で、福山市環境啓発課が開催している「ecoちゃれんじ講座」内で「こども科学教室」を2019年度に開催しました。小学生を対象として「光の三原色」について実験を交えながら説明した後、「光万華鏡工作」を行ないました。

[中国・四国]支援先養護施設での科学教室

四国支社では2019年度に、三菱電機SOCIO-ROOTS基金の支援先である香川県の養護施設「恵愛学園」で、科学教室を開催しました。テーマは、「色と光のなぞ実験」で、カラーライトで光の合成を実験しながら「光の三原色」を学んだ後、「光万華鏡工作」を行ないました。参加した小学生たちは皆、自分が作った光万華鏡を楽しそうに覗いていました。

写真は、赤と緑と青のカラーライトを使い光を合成させ、色の変化を見ているところです。三色が上手く合成すると白色になります。

[中国・四国]小中学校への出前授業

受配電システム製作所では、地元小中学校からのリクエストを受け開催する出前授業を2015年から実施しています。学校カリキュラムに開催時期を合わせることにより、子どもたちが授業で学ぶ理科の原理・現象を出前授業で用意した実験を通して体感し、より理解できるよう工夫しています。これまでに、「電磁石のはたらき」「プログラミングの基本」や、橋に用いられる三角形を単位とした「骨組み構造」などをテーマに教室を開催しています。

[中国・四国]わぶ川清掃活動

電機メーカーとしての強みを生かした社会貢献活動として、次世代を担う子どもたちに理科の面白さを伝え、興味を持ってもらうことを目的に、2017年2月に中国支社として初めて地域での科学教室を開催しました。対象は、2015年12月に実施した「被爆桜の植樹」で交流を深めた高校の系列である安田女子短期大学付属幼稚園の園児67名と園職員10名です。社員が講師となり、「光の三原色」をテーマに実験や工作を交えながら当社製液晶テレビの仕組みについて説明しました。工作で作ったお手製の光万華鏡を覗いたときには、子どもたちから大きな歓声が上がっていました。

[中国・四国]地元イベントでの「サイエンスゼミナール」

ミヨシ電子株式会社は、広島県三次市の企業が地域交流と地域活性化を目的に開催する「三次商工フェスティバル」に、当イベントが始まった1992年当初から積極的に参加しています。

2013年からは、このイベントをさらに盛り上げるべく、フェスティバルに訪れた子どもたちを対象に「サイエンスゼミナール」を開催しており、これまでに「ひかり通信の仕組みと実験」や「熱の伝わり方」をテーマにした理科教室を行いました。目を輝かせて実験に取り組む子どもたちとのふれあいは、社員にとって大きな刺激となります。「サイエンスゼミナール」を通じて、理科の面白さだけでなく、理科の仕組みが沢山の製品に使われていて身近な存在だということを今後も伝えていきたいと考えています。

[九州・沖縄]科学教室と工場見学会(関係者向け)

パワーデバイス製作所(熊本)では、構内従業員家族と友人を対象に科学教室と工場見学会を開催しました。科学教室のテーマは、「電気ってなあに?」で、電圧(直流・交流)・ダイオード・トランジスタ・発電・送電について説明を行なった後、パワー半導体の説明やパワー半導体を用いた製品紹介を行ない、科学が製品で役立っていることを学んでいただきました。
また、「太陽光で走る車を作ろう!」と題した電子工作では、ソーラーカー組立と走行実験も行いました。

[九州・沖縄]夏休み子どもチャレンジ教室

長崎製作所では、近隣の小学生を対象に科学教室と工場見学を行う「夏休み子どもチャレンジ教室」を2016年から開催しています。科学を身近に感じて興味を持ってもらうことを目的に、教室では、野球場などで目にする大型映像装置「オーロラビジョン」の設計者が先生役を担当し、光の三原色について実験を交えながら説明します。工場見学では、子どもたちに機械や生産ラインなどを見てもらい、ものづくりの現場も体感してもらっています。

[九州・沖縄]地元保育園での科学教室

九州支社では、次世代を担う子どもたちに科学への興味を持ってもらえるようにと2013年度から科学教室を積極的に開催しています。地元保育園の子どもたち向けに毎年実施している教室では、「色とひかりのなぞ実験」と題し、分光シートを用いた光の観察や、赤、青、緑の光を重ね合わせて異なる色を作り出す実験を通して「光の三原色」について学びます。その後、自分で作った光万華鏡のぞき、キラキラ輝く光の世界を体験してもらいます。子どもたちに分かりやすい説明や興味を引き出すしかけなど、毎回工夫しながら取り組んでいます。

[九州・沖縄]院内学級、児童擁護施設での科学教室

九州支社では、三菱電機SOCIO-ROOTS基金で支援をした院内学級や児童擁護施設の子どもたち向け科学教室を2013年度から実施しています。特に院内学級では、普段できない体験に目を輝かせながら夢中になって取り組んでいる様子を見るのは大変嬉しく、大きなやりがいとなっています。理科への興味を育むと同時に、子どもたちを笑顔にできるよう活動を継続しています。

[九州・沖縄]沖縄での科学教室

九州支社および沖縄支店の従業員は、ラムサール条約に登録されている沖縄県の「漫湖水鳥・湿地センター」で2012年度から湿地の保全活動を実施しています。活動後は一緒に清掃活動を行った地元の「こどもエコクラブ」メンバーと地域の子どもたちを対象に、毎回科学教室を開催しています。