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MERL(USA)

三菱電機欧州R&Dセンター(MERCE)は欧州における先進的なR&Dコミュニティに基礎を置く仏英2つの研究拠点を有し、次世代通信・情報システム、パワーエレクトロニクスシステム、環境・エネルギーシステムの研究開発を行っています。
複雑で多様なソリューションの信頼性や効率、品質の向上に資する研究開発を推進し、MERCEが目標に掲げる「Antifragility」と「Energy Autarky」の実現を目指しています。

Mitsubishi Electric R&D Centre Europe(MERCE)新しいウィンドウが開きます

Rennes, France/Livingston, UK

Rennes, France/Livingston, UK


主な研究テーマ

Communication & Information Systems

将来のICTを基盤としたコンシューマサービスと専用アプリケーション向けのスケーラブルな通信技術とソフトウェアの高信頼性手法の研究開発に取り組んでいます。

研究活動

無線伝搬環境で生じる劣化に対して高い堅牢性を持ち、高スループットかつ低遅延な無線通信を実現するための物理層技術(変調、符号化、マルチアンテナ、チャネル推定、検出)の研究開発を行っています。また、コネクテッド環境下におけるシステム信頼性、セキュリティおよび複数サービスのルーティングを実現するための上位層通信技術、プロトコルおよびネットワークアーキテクチャの設計も行っています。
ソフトウェアの高信頼性手法では、機能仕様からコード生成までのソフトウェア開発プロセス全体の正しさを数学と形式で証明するフォーマルメソッド(形式手法)技術の研究に取り組んでいます。当研究所ではFA、自動車、鉄道、衛星、アクセスネットワークの分野において、初期コンセプト設計から統合システムの技術実証までを行っています。
また、国際標準化団体(IEC、ETSI、ITU-T、IEEE、3GPP、DVBなど)における活動を通じて、グローバル市場向けの製品設計に貢献し、二国間・多国間連携によるオープンイノベーションを志向しています。

研究体制

CIS(Communication & Information Systems)部門は、WCS(Wireless Communication Systems)グループとINS(Information & Network Systems)グループで構成されており、密に連携して研究開発に取り組んでいます。

実験設備

PoCは研究開発活動の重要な部分であり、高機能モニタツールと認定機器を備えた拡張性の高いハードウェアおよびソフトウェア開発プラットフォームを活用して、提案技術の検証とイノベーションを推進しています。

Power Electronic Systems

パワーエレクトロニクスの信頼性と堅牢性、高集積電力変換器、診断と予知の3つの技術領域を専門に研究開発に取り組んでいます。

研究活動

加速する世界の電化の進展とそれに伴い生成される長期データにより、現在の信頼性科学はかなり不正確であることが分かってきました。そこで、電力変換器のミッションプロファイルと実際の故障物理とがより良く相関するパワーモジュールの先進的なパワーサイクル試験方法を開発しています。また、スイッチングセルの変化を慎重に考慮する事で、パワーモジュールの堅牢性を飛躍的に向上させるゲートドライバ技術の開発にも取り組んでいます。
HICon※1では、ワイドバンドギャップデバイスに適したパッケージング技術、構造、プロセスを考案し、スイッチング性能を十分に引き出す事を可能にしています。更に、ヘテロジニアス集積化に取り組むことで、高性能電力変換器が集積回路のように柔軟に量産できる未来を目指しています。この非常に高いレベルの集積化によって必要とされる電力変換器の多目的な最適化のための方法論も開発しています。
診断と予知では、信頼性とHIConの両方の専門知識を活用しています。これにより、製品の寿命を延し(例えばストレス制御)、適切なメンテナンスによってライフサイクルコストを削減する状態監視およびヘルスモニタリングのシステムを開発することができます。また、取得したデータは製造工程にフィードバックされ、製品の品質を更に向上させています。

※1HICon: Highly Integrated Converter

研究体制

PES(Power Electronic Systems)部門は、DIT(Design & Integration Technologies)グループとHMT(Health Management Technologies)グループで構成されており、各グループは技術的な共通性から、非常に緊密な協力体制で業務に取り組んでいます。

実験設備

当社のパワーサイクルプラットフォーム(自社開発)は、パワーモジュールの特定の故障モードを対象とする独自の機能を備えており、高度な材料と構造を使用する電力機器の高精度故障モデルを作成することができます。
当研究所には、非破壊および破壊パッケージング試験とデバイス特性評価のための様々な装置が装備されており、3Dプリンタやカッターなど高速な試作装置も利用できます。

Environment & Energy Systems

空調システムの設計技術、制御技術、シミュレーション技術など、持続可能で快適な社会の実現に貢献するキーテクノロジーの研究開発を専門としています。

研究活動

現在の活動は主に以下の項目に焦点を当てています。

  • ZEB※2やZEH※3を実現する空調システムの開発
    より省エネで快適な空調システムを実現するために特にヒートポンプ、再生可能エネルギー、エネルギー貯蔵、換気を用いた空調システム制御を開発しています。
  • 空調システム・制御設計のための基盤技術の開発
    新しい空調システム・制御を設計・評価するためのシミュレーション技術や欧州の空調システムで重要な水回路システム技術を開発しています。
  • 冷暖房用ヒートポンプシステムの高効率化の開発
    従来の化石燃料ボイラシステムをATW※4ヒートポンプシステムに置き換え、より効率的な空調を実現するための新技術を開発しています。

※2ZEB: net Zero Energy Building

※3ZEH: net Zero Energy House

※4ATW: Air To Water

研究体制

EES(Environment & Energy Systems)部門は、化学から制御まで、機械学から数学までと、幅広い科学分野にわたる高度な専門家で構成されています。研究は学際的であり、日本国内の当社研究所や世界的な大学と共同研究を行っています。

実験設備

シミュレーションとキーテクノロジー開発をもとにした新しい空調およびエネルギーシステムの初期プロトタイプを開発しています。実際の住宅内の詳細な環境条件を測定し、プロトタイプシステムの動作を詳細に監視することができるワールドクラスの住宅型評価施設で広範な実験評価を行っています。


アクセス

France

1 allée de Beaulieu, CS 10806,
35708 Rennes Cedex 7, France

Phone : +33(0)2 23 45 58 58

URL :https://www.mitsubishielectric-rce.eu/新しいウィンドウが開きます

U.K.

17 Firth Road, Houstoun Industrial Estate,
Livingston, EH54 5DJ, U.K.

Phone : +44(0)1506 446970

URL :https://www.mitsubishielectric-rce.eu/新しいウィンドウが開きます