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次世代超大型望遠鏡TMT「分割鏡交換ロボット技術」

世界初の技術で、492枚の分割鏡を効率的に交換。 先端技術総合研究所 世界初の技術で、492枚の分割鏡を効率的に交換。 先端技術総合研究所

壮大な宇宙の謎に挑む日本・米国・中国・カナダ・インド5カ国による共同プロジェクトが世界で注目を集めています。それがハワイ・マウナケア山頂に建設予定の次世代超大型望遠鏡「TMT(Thirty Meter Telescope)」です。
数々の発見で天文学の常識を覆したすばる望遠鏡の主鏡は口径8.2mの一枚鏡です。それに対してTMTは492枚の分割鏡からなる口径30mの主鏡を備え、従来の望遠鏡の10倍を超える圧倒的な集光力で宇宙誕生138億光年の謎に、宇宙で最初に生まれた星「ファーストスター」を捉え、新たな生命の存在に迫ろうとしています。

宇宙像を一新するであろう、この世界規模のプロジェクトにおいて三菱電機はTMTの望遠鏡本体構造に加え、分割鏡の交換作業を自動化する世界初の分割鏡交換システムの開発を担います。すばる望遠鏡などで培った豊富な経験と高い技術力で、天文学のさらなる発展に貢献します。


交換作業の効率化で、より多くの天体観測時間を確保。

次世代超大型望遠鏡TMT「分割鏡交換ロボット技術」
分割鏡1枚の大きさは対角1440mm、重量は250kg以上

TMTの492枚の分割鏡は2年に1回、全て交換されます。分割鏡の金属蒸着が酸化し、反射率が低下するためです。
鏡交換は観測の合間を縫って行われるために、多くの時間を割くことができません。仮に人手で492枚の鏡を交換した場合、膨大な時間と人手を要し、観測活動を妨げかねません。

今回開発した「分割鏡交換ロボット技術」をキーテクノロジーとする分割鏡交換システム(SHS)は、1日に10枚の鏡を交換でき、作業に必要なオペレーターもわずか3名だけです。光学性能を維持するために不可欠な分割鏡の交換作業を効率化することで、より多くの観測時間を確保できます。


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