JR東日本様向け 電車運転台表示器GUI※デザイン
状況を直観的に判断できるデザインで、
より安全な列車運行に貢献。
技術紹介
列車運行に関するさまざまな情報を液晶ディスプレイに一括表示。
より安全で快適な運行を目指してユニバーサルデザインの導入が進む交通システム。高齢者や障害を持つ方々が安心して利用できる車両や駅の整備から乗務員支援を目的とするものまで、その取り組みは多岐にわたります。三菱電機では列車運行に関する情報を一元管理するTIMS(車両統合管理システム)をJR東日本様に納入。2004年の新車両導入に伴い、TIMS表示器がアナログ式メータから液晶ディスプレイに変更されたのに合わせ、TIMS表示器のGUIデザイン化を実現しました。列車の速度からドアの開閉状態まで、情報ひとつひとつが読みやすく、直観的に判断できる画面デザインを追求することで、安全な運行を支援しています。
- ※GUI : Graphical User Interface
最新型車両のTIMS表示器を順次GUI化。
JR東日本様が一般形車両初のTIMS表示器フルデジタル化、GUI化を実現したのが2004年のE231 系でした。現場調査や運転手の方々のヒヤリングから開発をスタートし、完成までに約1年近い歳月を要しました。その後E231 系のGUIをベースに改良を加え、E531系やE233系などの新形車両を順次GUI 化。E233 系においてはTIMS表示器サイズの統一化・大型化に伴い、一部に新画面デザインを採用し、情報視認性の向上を図りました。
開発NOTE
インタフェース第3G
小川健一
福田圭作
従来の表示器との整合性を十分に考慮しました。
E231系のGUI開発にあたり、現状を知るために実際の運転席に同乗させていただきました。どの計器がどこにあるのか、どの計器を頻繁にみるのか、視線はどう動くのかなどをつぶさに観察し、デザイン開発の参考にしました。情報の見やすさ・読みやすさはもちろんですが、従来の表示器との整合性にも配慮が必要です。新形表示器の車両と従来の表示器を搭載した両方の車両を運転する乗務員の方が、違和感なく直観的に判断できるようにするためです。速度などを数値だけでなく針で表示したのも運転手の方はメータの針の角度で、速度などを瞬時に判断するとお聞きしたからです。
画面サイズアップを見やすさ、使いやすさ両面で活かしました。
E233系では3台の液晶ディスプレイの内、中央に位置するディスプレイのサイズ・解像度が向上し、GUIデザインを大幅に見直しました。まず文字のサイズは独自の視認性実験から、いままでの16×16ピクセルを18×18ピクセルに変更。従来の画面より情報を大きく表示しつつ、残った画面領域を業務効率向上に役立つ情報スペースとして活用しました。また色づかいについては256色表示が可能になったことを活かし、情報が見やすくわかりやすい配色を心がけました。具体的には各表示器の配色を一貫性のあるものにする、速度などの数値を識別しやすい色にする、重要な情報には強調色を使うなどです。単に色数を多くするのではなく、統一感があり、必要な情報が見やすい、そんなデザインを目指しました。

単に見るだけでなく異常に“気づきやすい”デザインを目指しました。
情報を見るだけでなく、いかに異常発生などに気づきやすいデザインにするか。安全を支えるTIMS表示器のGUI開発にとって、大きなテーマのひとつでした。今回のデザインでは乗務員に注意を喚起すべき値をメータの12時の位置に配置する、値が基準値を超えた場合に背景が赤くなる、読み上げ用に数字を表示するなど、問題発生を素早く把握できるように、さまざまな工夫を凝らしています。安全な運行をサポートするためにメータひとつひとつのディテールにまでに徹底してこだわりました。



