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BD・HDD内蔵液晶テレビ・ユーザーインタフェース

高度な機能をもっと使いやすく、もっと楽しく。


技術紹介

ユニバーサルデザインを追求したオールインワン液晶テレビ。

高機能をらくに使いこなして、暮らしをもっと楽しく。三菱電機では家電製品の使い勝手を向上する「らく楽アシスト」機能を幅広い製品に採用してきました。液晶テレビ「REAL」MDR1シリーズは3Dが楽しめ、さらにハードディスク・ブルーレイも内蔵したオールインワン液晶テレビです。オールインワンモデルはテレビと録画機の配線の必要がない、リモコン1つでテレビと録画機能を操作できるなどの理由から、デジタルAV初心者にも使いやすいテレビとして好評を得ています。MDR1シリーズは「録る」 「見る」「残す」を簡単に操作できる「らく楽アシスト」機能をはじめ、インタフェースデザインの細部に至るまでわかりやすさ・使いやすさを徹底して追求しました。三菱電機では2009年に世界初のハードディスク・ブルーレイ内蔵液晶テレビを発売して以来、ユニバーサルデザインの考え方をもとにオールインワンモデルの開発に取り組んできました。MDR1シリーズはその集大成とも言える製品です。

らく楽録画テレビ REAL
らく楽アシスト
三菱液晶テレビ「REAL」
MDR1シリーズ

リモコンもインタフェースも使う人の目線でデザイン。

MDR1シリーズの使いやすさの象徴のひとつが「予約する」「見る」ボタンを中央に配したリモコンです。従来のリモコンは難しい機能名がずらりと並んでいましたが、MDR1シリーズではよく使うボタンを目立つ場所にして、ボタン名称もよりわかりやすくするなど、使う人の目線でデザインされています。もちろんリモコンだけでなく、操作手順にも使いやすい工夫を凝らしています。例えば従来、録画した番組を見たい場合は、まずハードディスクやブルーレイなどのメディア切換が必要でした。デジタルAVを使い慣れた人にとっては当たり前なこの操作が、高齢者などにとってはわかりづらい操作のひとつです。MDR1シリーズでは「見る」ボタンを押せば、あとは対話形式のインタフェースに従って操作を進めるだけで、迷うことなく見たい番組を再生できます。その他にも画面上の文字を読み上げる「しゃべるテレビ機能」を番組表だけでなく録画一覧やダビング操作にまで拡大したほか、文字がはっきり見えるアウトラインフォントを採用するなど、MDR1シリーズは使いやすさが大幅に進化しています。


■録画番組・再生操作

録画番組・再生操作

開発NOTE

デザイン研究所 
石塚 健彦 
岡田 麻美
デザイン研究所
石塚 健彦
岡田 麻美

仕様検討の段階から、製品開発に携わってきました。

インタフェースデザインというとメニュー画面などのデザインが主な仕事だと思われがちですが、製品をより使いやすくするにはどんな機能が必要か、操作手順をどのようにすればよいかなど、製品仕様を決める段階から開発に携わっています。どの分野でも同じですが製品開発のベースはやはりお客様の声です。MDR1シリーズにもさまざまな方の声が活かされていますが、そのひとつがダビング操作の改善です。高齢者の方などにお聞きするとダビング操作は難しいという声が多くありました。その理由はフォーマット形式やダビングモードの設定です。ブルーレイディスクの場合はどのモードを選べば1枚のディスクに収まるのか、DVDの場合はVRやAVCRECなどフォーマット形式がたくさんあり、どの形式を選べばよいかを多くの方が悩むそうです。MDR1シリーズは従来のように最初にフォーマット形式やモードを選ぶのでなく、まずダビングしたい番組を選んでいただき、録画時間などに応じて自動的にフォーマット形式やおすすめモードを提示する方法を採用しています。つまりテレビが最適な設定を選んでくれるのです。また操作自体も空のディスクを挿入すれば、ダビングの操作画面が表示されます。「空のディスクを入れる行為=目的はダビング」とテレビが使う人の気持ちを判断するのです。


わかりやすさと美しさのバランスが、デザインのポイントです。

インタフェースデザインではレイアウトや色使いはもちろんですが、言葉選びも重要な要素です。例えば、MDR1シリーズでは3Dの効果を調整できる「奥行きアジャスター」機能を搭載しています。開発当初は奥行きの程度を「-1」「+1」などの数字のみで表示していましたが、もっとわかりやすくするために「奥に」「手前に」という表現を併記しました。インタフェースは単に美しくデザインすればよいわけではありません。見やすさ・わかりやすさと美しさの両方のバランスが取れたデザインが必要なのです。見やすさにこだわったその他の例としては、録画一覧画面の「2行表示」があります。通常は1行表示ですが、カーソルを合わせた番組だけが2行表示になり、少ない視線移動で情報がひと目でわかるように工夫しました。この「2行表示」を実装するには、単純に考えるとソフトウェアを大幅に書き換える必要がありました。どうすればうまくソフトウェアに落とし込んでいけるのか、どのようにすれば効率的に実現できるか、ソフトウェア開発者とディスカッションを重ねました。今回の開発では、前モデルの開発で得た知識を役立て、また議論の中で新たな知識を学びながら、たくさんのポイントでひとつひとつ丁寧に改善を実現することができました。

■奥行きアジャスター画面

奥行きアジャスター画面

■録画一覧画面(2行表示)

録画一覧画面(2行表示)

機能が自然に使いこなせる、使って楽しい。そんなインタフェースが理想です。

今回のMDR1シリーズの開発では、操作の手順を定める操作フローを含め、画面デザインを全て見直しました。MDR1シリーズの操作フローは当社の液晶オールインワンテレビのスタンダードになっていくと思います。現在、幅広い製品に「らく楽アシスト」機能が搭載されていますが、そのベースとなっているのは、「UD設計ガイドライン」です。 このガイドラインは、シニアの方を標準として新しく策定されました。MDR1シリーズも「UD設計ガイドライン」や当社独自の「UDチェッカー」によって検証し、使いやすさ・わかりやすさの向上に努めてきました。今後の課題は「らく楽アシスト」機能をいかに進化させていくかです。製品に触れているうちに多彩な機能が自然に使いこなせ、そして使って気持ちいい・楽しいと感じる理想のユーザーインタフェースを目指し、これからも取り組んでいきます。


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