コラム
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2004年 8月分 vol.2
携帯もって天の川を探そう
ライター 林 公代 Kimiyo Hayashi


全天カメラがとらえた天の川(国立天文台提供)  8月7日の夜10時過ぎ、「天の川」ウォッチングしてみませんか? 天の川なんて見たことない、という方も多いでしょう。でも「夏の大三角形」を目印にして探してみて下さい。「見えた(^o^)/」「見えない(>_<)」「天気が悪い(+_+)」などの情報を国立天文台のウェブサイトに送ると、後日「天の川見えた&見えない日本地図」として公開される。天の川ウォッチングの穴場が見つかるかも知れませんよ。

 1年の中で天の川がもっとも「ゴージャスに」見えるのは夏。天の川は、私達の銀河系を内側から見た姿(本当は渦巻き型をしているのだけど、その中にいてほぼ横からみているので川のように見える)。太陽は、私達の銀河系約2000億個の星の一つで、中心からやや離れた「片田舎」にいる。季節によって私達の銀河系を見る方向が変わり、夏は星の集まった中心部、つまり「大都会」のいて座方向を見ているというわけなのだ。

 天の川を探すには、まず「夏の大三角形」と呼ばれる3つの一等星、こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブを探してみよう。三角形のあたりにぼうっと雲のように広がっているのが天の川。国立天文台ウェブサイト(携帯サイトもあり)では、夏の大三角形と天の川の見え方を紹介している。8月7日の夜10時〜11時までアンケート専用ページが開設されるので、観測地や、見え方などを入力する(携帯が
つながらなかったりPCのない場所にいる場合は翌日でもOK)と、全国からの情報をもとに、後日「天の川日本地図」ができあがる。

 スター・ウィーク実行委員会事務局の小池さんによると、「4等星が見えれば天の川は見えると言われている」とのこと。4等星が見える状態とは、星座を形作る星たちが一通り揃ったくらいだそう。小池さんご自身の「天の川体験」をお聞きしたところ、「一番よく見えた天の川は、1980年夏、ペルセウス座流星群を見に野辺山高原(長野県)へ行った時。『綺麗』というより『ものすごい』という感じでした。霧がかかって1等星しか見えないのに、霧を通して天の川の形が分かる。霧が晴れると、天の川と共に夜空全体の星々が光り輝いて、天の川の中ほどにある2等星アルビレオが、”天の川の光に埋もれて見えなくなる”状態でした。あのような天の川を、その後見ることはありませんでした。結局『4等星が見えれば天の川は見える』と言われているものの、天の川の見え方は、環境によって大きく左右されます。」とのこと。素敵ですねぇ。

 今年は8月11日〜13日にペルセウス座流星群が活動のピークを迎える。月明かりが少ないなど条件もよく、夜空の暗いところなら1時間に数十個見られる可能性もあるとか。この夏は天の川と流れ星を存分に楽しみましょう。

8月7日 あなたの街で天の川が見えますか?(国立天文台スター・ウィークのページ)
http://www2.memenet.or.jp/hosinoko/amanogawa/index.html