知っ得マナー　アジアの人たちが「!?」と感じる日本のビジネスマインド
日系企業で働くアジアの人たちに聞く　奇異に感じたニホン人の仕事の常識

　アジア各地の日系企業で働く現地の人たちが覚えた、ビジネスにおけるニホン人への〝違和感〟。そのほとんどは我々が当然と思い、実際に行っていることだ。だが彼らにしてみれば「なぜ？」と感じることが少なくない。
　学習院大学の前田直子教授を代表とするグループは、アジアの日本語教育支援の一環として、日本語を習得し、現地の日系企業で働く人たちに、仕事の常識に関するインタビューを実施した。
　彼らが覚えた違和感は、必ずしも日本人のビジネスのやり方がグローバルな観点からずれている、ということではない。なぜなら当初は驚いたり、負担に感じたりしていたことも、長年日系企業に勤めて身にしみてくるとその良さが分かってくるケースが多いからだ。前田教授によれば、ただ仕事のやり方を日本人として一方的に教えるだけでは、現地の人には伝わらないことも多く、ビジネス日本語教育においても、表面的な言葉の裏にある「日本のビジネスマインド」を丁寧に説明することが、結局は早道なのだという。現地の人々は、日本人のどんな行動や「ビジネスマインド」を奇異に感じたのだろうか？