ここから本文

Factory Automation

印刷用ページ

文字サイズ変更

注目のトレンドをあなたに、
FAデジタルメディア

文化・教養文化・教養

先人の知恵や歴史、日常に役立つマナーを掲載しています。

先人に学ぶ
菊池大麓(数学者) 西洋数学と共に持ち帰った紳士の精神

2015年2月公開【全1回】

要旨

数学や物理の分野で世界トップ水準にある国、ニッポン。今では当たり前の話だが、その礎が築かれたのは、実はそんなに昔のことではない。江戸末期、まだ日本に本格的な西洋数学が導入されていなかった時代。英国へと渡り、日本の発展を夢見て西洋数学の導入に尽力した人物がいた。
数学者、菊池大麓──。彼が、英国から日本に持ち帰ったものとは?

先人に学ぶ 菊池大麓(数学者) 西洋数学と共に持ち帰った紳士の精神

一目で分かる菊池大麓 ここがすごい!偉業の数々

1
わずか11歳で幕府派遣の英国留学生に抜擢される(1866年)
2
日本人で初めてケンブリッジ大学で成績優秀者の称号「ラングラー」を得る(1877年)
3
22歳の若さで東京帝国大学理学部教授に就任する(1877年)
4
教育者として、統計学を使い日本の生命保険業の発足に貢献した藤沢利喜太郎など有能な学者を育成する
5
西洋数学を導入する一方で和算の保護に努める
6
初等教育に熱心で、幾何学教科書の基準となった『初等幾何学教科書 平面幾何学』を刊行する
7
第1次桂内閣で文部大臣に就任し、教育行政の発展に尽力する

数学者 菊池大麓(きくち・だいろく)

1855年東京生まれ。ケンブリッジ大学に留学後、77年、東京帝国大学理学部教授に就任。その後、文部大臣、東京帝国大学総長などを歴任。

これまで掲載された記事はこちらから

「文化・教養」トップページに戻る

ページトップに戻る