ここから本文

Factory Automation

印刷用ページ

文字サイズ変更

FA 羅針盤

技術レポート技術レポート

三菱電機のFA技術や、ビジネスに役立つ各種レポート・コラムをご紹介します。

新製品レポートVol.21
“e-F@ctory” を支えるCC-Link IEフィールドネットワークBasic

2017年9月公開【全3回】名古屋製作所 上野友義 市村宇志

要旨

 近年、Ethernet(注1)の汎用性・高速性・将来性・廉価性によって、Ethernet技術を用いた産業用ネットワークが増加している。三菱電機では、CC-Link IEネットワークにEthernet技術を適用している。これらのネットワークは高速・大容量の通信を必要とする自動車、液晶・半導体などの製造分野で広がりを見せている。
 一方で、アジアを始めグローバル市場では、コストパフォーマンスを重視した小規模装置向けの製品に対する要望が増加している。小規模装置では、製品価格はもちろん、設定・立ち上げコストや、保守コストを削減するために使いやすさも求められる。これらの要望に応えるため、 “CC-Link IEフィールドネットワークBasic” を開発した。
 このネットワークは、UDP(User Datagram Protocol)/IP(Internet Protocol)上で動作するアプリケーションレイヤのプロトコルのため、既存の汎用Ethernet機器に簡単に実装可能である。また、FTP(File Transfer Protocol)やHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)などのTCP(Transmission Control Protocol)/IP通信との混在が可能である。従来のCC-Link IEネットワークと同様に、パラメータを設定するだけで、汎用Ethernet上で簡単にサイクリック通信(注2)を実現可能であり、接続機器の情報を収集することによって、ネットワークの状態を診断し、簡単にトラブルシュートを実施できる。

  • (注1) Ethernetは、富士ゼロックス㈱の登録商標である。
  • (注2) マスタ局と各スレーブ局間で共有する分散共有メモリを定期的に更新する機能である。
CC-Link IEフィールドネットワークBasicの構成

CC-Link IEフィールドネットワークBasicの構成

 CC-Link IEフィールドネットワークBasicは、汎用Ethernetのアプリケーションレイヤで動作するネットワークで、FTPやHTTPなどTCP/IP通信との混在が可能であり、各種制御機器との通信だけでなく、上位システムまでを1ネットワーク化できる。通信は簡単な設定だけで実現でき、通信状態を確認するための診断機能も備えており、設計・立ち上げ・保守のコストを削減できる。

参考文献

これまで掲載された記事はこちらから

「技術レポート」トップページに戻る

ページトップに戻る