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ホウ酸電力ヒューズ

ホウ酸ヒューズ

小電流から、大電流まで幅広くカバー

消弧材にホウ酸を使用した非限流形ヒューズです。大電流・小電流ともに遮断可能で動作時にほとんど過電圧を発生しません。また、可溶子を交換することで、5回まで再使用可能です。

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製品特長 <BA形、BAL-PT形>

三菱ホウ酸電力ヒューズの一般特長

  1. (1)ホウ酸を使用した乾式のヒューズです。
  2. (2)遮断性能は確実……最小溶断電流まで遮断するので、過負荷保護ができます。
  3. (3)遮断時に発生する動作過電圧が低いヒューズです。
  4. (4)正確な時間-電流特性の保証(バラツキは±10%以内)。
  5. (5)フック棒操作で、ヒューズ筒の取外しができます。

主に変圧器用 <BA形>

BA形電力ヒューズの特長

  1. (1)中身取替(可溶子)式で経済的です。
  2. (2)遮断時に発生する動作過電圧が低いヒューズです。
  3. (3)二重電圧に共用できます(定格電圧 3.6/7.2kV)。
  4. (4)正確な時間-電流特性の保証(バラツキは±10%以内)。
  5. (5)冷却器(コンデンサ)を付けると、密閉ヒューズとして箱内に収納できます。
使用場所 形名 定格電圧
kV
定格電流A 定格遮断
電流kA
(3φMVA)
定格雷
インパルス
耐電圧kV
ヒューズ
ホルダ
ヒューズ
リンク
可溶子 ヒューズ
ホルダ
可溶子
屋内用 BA(形番
200C)
BA(形番
200C)
BA(形番
200)
3.6/
7.2
200 5、10、15、20、30、40、50、
75、100、150、200
10/8
(65/115MVA)
60
BA(形番
400C)
BA(形番
400C)
BA(形番
400)
400 5、10、15、20、30、40、50、
75、100、150、200、300、400
20/16
(115/190MVA)
BA-
200CB
BA-
200C
BA-
200
12 200 5、10、15、20、30、40、50、
75、100、150、200
6.3
(125MVA)
75
BA-
400CB
BA-
400C
BA-
400
400 5、10、15、20、30、40、50、
75、100、150、200、300、400
12.5
(250MVA)
BA-
200CB
BA-
200C
BA-
200
24 200 5、10、15、20、30、40、50、
75、100、150、200
5
(200MVA)
125
BA-
400CB
BA-
400C
BA-
400
400 5、10、15、20、30、40、50、
75、100、150、200、300
10
(440MVA)

(注)コンデンサ形(遮断時のガス密閉)

ヒューズリンクの構造

このヒューズの構造上の特長は、ホウ酸に大小二つの穴を設け、大電流・小電流とも確実に遮断できるようにしてあることです。
動作説明図に示すように、ヒューズリンク内に可溶子と引きばねとが入っていて、可溶子内のホウ酸の中心穴の中にロッドが通り、その端にヒューズエレメントが張られ、他の一端は引きばねで引っ張られています。
この中心穴のみでは小電流の場合、十分なガスが発生しないで消弧が困難となるので、中心穴の外にそれと並列にもう一つホウ酸の中に小穴が設けられていて、その中に補助ヒューズエレメントが両端から1本ずつそう入され、中で重なって接触しています。上側からの補助ヒューズは、可溶子を出たところでロッドに結び付けられていますが、下側からの補助ヒューズは、その根元に絶縁ギャップがあり、金具とは絶縁されているため、この補助ヒューズエレメントには常時電流は流れません。
ヒューズエレメントが溶断すると、ロッドが引きばねで引かれることによって、発生したアークはホウ酸穴中に引き込まれ、このとき補助ヒューズのギャップも同時にせん絡して、補助ヒューズのほうにも並列に電流が流れます。
大電流の場合は、小穴の補助ヒューズは直ちに溶けて消滅し、アークは大きいほうの穴の中にのみ残り、大穴周囲のホウ酸を熱分解して消弧します。
小電流の場合は、大小穴ともに電流が流れたままで引きばねが引っ張られ、最初の電流零点がきたとき、小穴内は補助ヒューズがまだ重なって接触しているので、大穴内の電流は、シャントされ小穴内の電流のみ残り、更に引っ張られることにより小穴内で発弧して適当なガス圧を発生して遮断されます。
このように、大小二つの穴の作用で大電流・小電流とも確実に遮断しますが、アークを徐々に引き延ばし交流零値になったとき遮断しますので、遮断時に限流形のようなサージ電圧を出すことはありません。
コンデンサ形大電流遮断は冷却器(コンデンサ)を付けた場合の遮断状態を示し、放出火災および水蒸気は冷却器(コンデンサ)に吸収冷却され外部へは火災も音響も出しません。

BA形 ヒューズリンク構造動作説明図

計器用変圧器用 <BAL-PT形>

BAL-PT形電力ヒューズの特長

  1. (1)限流ヒューズとホウ酸電力ヒューズとを組み合わせた2要素ヒューズです。
  2. (2)冷却器を内蔵した密閉ヒューズです。
  3. (3)小電流遮断性能が優秀です。
  4. (4)小形で遮断容量が大きいヒューズです。
  5. (5)動作表示付です。
屋内用 24kV 1A 断路形 屋内用 12kV 1A 断路形
使用場所 形名 定格電圧kV 定格電流A 定格遮断電流kA
(3φMVA)
定格雷
インパルス
耐電圧kV
ヒューズ
ホルダ
ヒューズ
リンク
ヒューズ
ホルダ
ヒューズ
リンク
屋内用 BAL-PTE BAL-PT 3.6 2 1、2 40
(250MVA)
60
7.2 40
(500MVA)
12 80
(1500MVA)
75
24 40
(1500MVA)
125

大電流遮断性能の優れた限流要素と小電流遮断性能の優れたエクスパルジョン(放出)要素という消弧原理の異なる二つの要素を内蔵しておりますので、限流要素だけのヒューズの弱点である小電流遮断不能領域が全くなく、定格遮断電流以下の全域が遮断できます。一般に計器用変圧器用ヒューズは極めて細線のヒューズエレメントを使用しているために自然切れを起こす場合があり、その時には遮断不能となりますがこのヒューズは万一、断線を起こしても遮断することができます。
ヒューズリンクの構造は構造図に示しますように、消弧剤にけい砂を使用した限流要素と、ほう酸を使用したエクスパルジョン(放出)要素とが一つの絶縁管に内蔵されております。
限流要素はヒューズエレメントが絶縁棒にらせん状に巻かれ、その周囲にけい砂が充填された構造になっております。
エクスパルジョン要素は、ヒューズエレメントがほう酸ブロックの中央孔に張られて一端は引ばねに、他端は表示装置の押ばねによって引張られた構造になっております。
両者の動作は、大電流においては限流要素が速く動作し、また、小電流においてはエクスパルジョン要素が速く動作するように動作協調をとってあります。そのため、大電流においては、けい砂の働きによって限流遮断され、小電流においては、ほう酸がアークにさらされることによって発生する消弧ガスおよび引ばねと表示装置の押ばねによって溶断点が開極されることによって遮断されます。いずれの場合でも、ヒューズが動作しますと、下キャップにとりつけた表示装置が動作し、表示ぶたが突出して、ヒューズが動作したことを表示します。ヒューズホルダには、小形・軽量とするためにすべてエポキシ支持がいしを使用しており、また、すべて断路形構造になっております。
このヒューズは金具流用のヒューズリンク取替式で、ヒューズが動作しますと、両端の金具はそのまま使用し、ヒューズリンクのみ新しいリンクと取り替えてください。
なお、取付けの際は必ず表示装置のある側を下方にしてください。

BAL-PT形ヒューズリンク構造図