階調シミュレーションソフトウェア「トーンカーブエディター」

トーンカーブエディターのセットアップ

ここでは、トーンカーブエディターのセットアップ手順を解説します。

トーンカーブエディターのインストール、事前準備

【必要なもの】
USBケーブル(動作対象ディスプレイには標準で付属しています)
市販のキャリブレーションセンサー
【動作環境】

以下の動作環境を満たしていることをご確認ください。

ディスプレイ RDT241WH(BK)、RDT262WH、RDT262WH(BK)、RDT221WH(BK)
キャリブレーション
センサー
X-Rite社製 i1Basic Pro/i1Photo Pro/i1Pubrish Pro、i1Display
i1Display2、huey、ColorMunki Design/ColorMunki Photo、i1 Display Pro
※ColorMunki Displayには対応していません。
※i1 Display ProはPowerPCには対応していません。
Datacolor社製 Spyder2 express、Spyder3 Elite、Spyder3 Pro、Spyder4 Elite、Spyder4 Pro
コンピューター Apple Macintoshシリーズ
(Mac Pro、MacBook、MacBook Pro、iMac、Mac mini、Power Mac G4/G5など)
※対応OSが正常に動作するコンピューター
OS Mac OS X 10.5.8〜 [但し、Mac OS X 10.8(Mountain Lion)には未対応]
メモリ 搭載OSが正常に動作するメモリー容量以上
ハードディスク 空き容量30MB以上

※Windows®ではトーンカーブエディターβ版は使用できません。(次期新製品での対応予定になります)
※一部のMacintoshとの組み合わせでは動作しない場合もあります。

1.トーンカーブエディターβ版のダウンロード

ダウンロードは、下記、各モデルからお願いします。

ダウンロードしたzip形式圧縮ファイルを解凍し、解凍したフォルダ内の「ToneCurveEditor インストーラー」フォルダを開いてください。フォルダ内の「ToneCurveEditor.dmg」をダブルクリックするとインストールウィザードが起動します。インストールウィザードにしたがってインストールを行ってください。

本ソフトのアンインストールは、アプリケーションフォルダから本ソフトのフォルダを直接ゴミ箱へドラックすることでアンインストールできます。
2.USBケーブルを接続する。

ディスプレイのUSB端子(アップストリームポート)とコンピューター本体のUSB端子(ダウンストリームポート)を、お手持ちのUSBケーブルで接続してください。USBケーブルは動作環境対応のディスプレイには付属しています。

3.市販のキャリブレーションセンサーを接続する。

キャリブレーションセンサーをコンピューターまたはディスプレイのUSB端子(ダウンストリームポート)へ接続してください。

本ソフトの起動後にディスプレイやキャリブレーションセンサーを接続すると、正しく認識されない場合があります。必ず起動前に接続してください。
お使いのOSに対応したキャリブレーションセンサーに付属されているドライバソフトウェアをインストールする必要があります。なお、色の管理が重複する恐れがありますので本ソフトを使用する場合は、キャリブレーションセンサーに付属されているキャリブレーションソフトは使用しないでください。
4.ソフトウェアの起動

インストール時に指定したフォルダ内の、「ToneCurveEditor」アイコンをダブルクリックして起動します。

お知らせ

「センサーが見つからない!」「ディスプレイが検出されない!」等のダイアログが画面に表示されたときは、
トーンカーブエディタートップ画面右下の「環境設定」をクリックすると「環境設定」画面へ切り替ります。

@ディスプレイ選択

トーンカーブエディターの起動後、ディスプレイをUSB接続した際、何らかの原因でディスプレイが認識されない場合は、「更新」ボタンをクリックしてください。正しく認識された場合は型名とシリアル番号が表示されます。

Aセンサー

トーンカーブエディターの起動後、キャリブレーションセンサーをUSB接続した際、何らかの原因でキャリブレーションセンサーが認識されない場合は、「更新」ボタンをクリックしてください。正しく認識された場合は型名とシリアル番号が表示されます。

X-Rite社製のColorMunki Photo、またはColorMunki Designをご使用の場合で、キャリブレーションセンサーが認識されない場合は、Mac OSのシステム環境設定内にあるX-Rite devicesの画面にて、ColorMunkiのチェックボックスを確認してください。
チェックが入っている場合は、チェックを外してからセンサーの「更新」ボタンをクリックしてください。


ボタン機能の説明

  ボタン名 機能
1 グラフ表示切替タブ グラフでの表示内容をL値、a値、b値、ガンマに切り換えます。L値は明るさを、a値はa=0を基準にした赤-緑方向の色を(+は赤方向、−は緑方向)、b値はb=0を基準にした黄-青方向の色を(+は黄方向、−は青方向)、ガンマはディスプレイの階調特性を表しています。
2 ディスプレイの特性を測定する ディスプレイのRGBの原色と白のガンマ特性を測定します
3 白の色味(白色点)を微調整する ディスプレイの白色と印刷用紙の紙白の色合わせを行います。
4 基準の白色点を測定する 微調整した白色を測定し、補正データのLab値の基準に設定します。
5 補正データを読み込む

CSV形式の補正データを読み込みグラフ表示します。

6 補正データをディスプレイに適用する 読み込んだ補正データでディスプレイの階調特性を補正します。
7 補正データを保存する 補正データを保存します。
8 環境設定 ディスプレイの選択や補正データの取扱い等の設定を行います。
9 Lカーブをリセットする L値の補正値を補正データを読み込む前に戻します。
10 Labカーブをリセットする Lab値の補正値を補正データを読み込む前に戻します。
11 補正値編集をリセットする 読み込んだグラフからの編集を全て元に戻します。

  ボタン名 機能
12 ディスプレイを元に戻す 補正したディスプレイの階調特性を元に戻します
13 シャドウ補正 シャドウ補正を行うことで低階調部(黒)の階調特性を調整することができます。補正データはシャドウ補正1からシャドウ補正3まで段階的に調整できます。

  ボタン名 機能
14 STEP1、STEP2 STEP1:設定したガンマ(初期値は2.2)を変更します。
STEP2:STEP1からの差分を変更します。
15 RGB、R、G、B 表示するガンマをRGB(白)、R(赤)、G(緑)、B(青)に切り換えます。
16 ガンマ入力値(0-255) 入力範囲を調整します。
17 ガンマ出力値(0-255) 出力範囲を調整します。
18 ガンマカーブをリセットする ガンマ値を初期値2.2に戻します。STEP1はガンマ2.2に、STEP2はガンマ2.2からの差分にリセットします。

トーンカーブエディターによるディスプレイ調整

1.トーンカーブエディターの起動

インストール時に指定したインストール先ディスクの「アプリケーション」フォルダ内にインストールされている「ToneCurveEditor」のアイコンをダブルクリックして起動します。

下図のような画面が表示されます。

2.使用するディスプレイのパネル特性を測定
ディスプレイ調整に関するご注意

ディスプレイの階調特性を正確に補正したい場合には、毎回測定することをおすすします。(最初の1回の測定だけでも補正は行えます)
また、測定の際はディスプレイを起動してバックライトを安定させておく必要がありますので、ディスプレイの電源投入後40分以上連続して画面表示している状態で測定することをおすすめします。(ディスプレイがパワーセーブモード(省エネモード)に入らないようにあらかじめ、Mac OSのシステム環境設定/省エネルギーにて、「ディスプレイ」と「コンピューター」のスリープを「しない」にしてください。

「ディスプレイの特性を測定する」ボタンをクリックします。

初回起動時のみ、キャリブレーションセンサーのゼロ校正画面が表示されます(キャリブレーションセンサーの種類によっては表示されません)。画面の指示に従ってキャリブレーションセンサーのゼロ校正を実行してください。二回目の測定からは表示されません。

※以下の例はColorMunkiシリーズ使用時の表示画面です。キャリブレーションセンサーにより表示される画面は異なります。

ColorMunkiシリーズを使用している場合の画面例

画面の指示に従い、キャリブレーションセンサーを画面上に設置し、「OK」ボタンを押します。測定開始後、約1分程度で測定は終了します。終了すると初期画面に戻ります。

3.ディスプレイの白の色味(白色点)の微調整

プリント用紙との色合わせの精度を向上させる場合にこの調整を行います。すでにキャリブレーションを行い、画面の白とプリント用紙の紙白が一致している場合には、この処理を省略することができます。

【注意】

色の見え方には個人差があるため、調整する人によって調整結果に差がでることがあります。また、画面の白とプリント用紙の色合わせの精度を上げると、グレー(中間調)の色味がやや緑に偏って見えたりするなどの現象が起きることがあります。調整した結果、グレーに色かぶりを感じる場合は、白の調整の際、補正量を控えめにするなど適宜調整が必要になりますのでご了承ください。

「白の色味(白色点)を微調整する」ボタンを押します。

白色点の微調整は以下のいずれかの方法で設定します。
 1.プリント用紙の紙白をキャリブレーションセンサーで測定して白色点を設定する。
 2.プリント用紙の紙白を見ながら手動で白色点を設定する。

プリント用紙の紙白をキャリブレーションセンサーで測定して白色点を設定する場合
@ 白色点に合わせたい紙白のプリント用紙を用意する。 
A キャリブレーションセンサーをプリント用紙に対し垂直方向に配置し、15cm程度距離を開ける。
B 「紙白を測定して白色点を設定する」ボタンを押す。数秒後に画面の色が変化します。
※ボタンを押す際は、キャリブレーションセンサーは保持したままにしてください。
C 白色点の設定完了

プリント用紙の紙白を見ながら手動で白色点を設定する場合

■図(カラーチャート)で設定する場合
@ 「図で設定」を選択します。
A 白色点として測定するプリント用紙を準備します。
B 「全画面表示」ボタンを押すと下図のような左半分が白、右半分がグレーの画面が表示されます。
C グレーが表示されている部分に準備したプリント用紙を乗せます。
D 液晶画面左半分の白とプリント用紙の紙白を見ながら、カラーチャートの任意の場所をクリックし、画面の白と紙白が合うように調整します。クリックした後、数秒後に画面の色が変化します。
E 画面の白と紙白が合えば、白色点の設定は完了です。

プリント用紙が薄い場合には、ディスプレイの光が透過して見える場合がありますので、厚手の白い紙を間に挟むなど適宜調整することをおすすめします。ディスプレイの画面に乗せた用紙への光の当たり方が、普段の作業環境と同じ明るさに光が当たるように照明を調整してください。 プリント用紙の設置場所、照明の当たり方が異なる場合は、その場所との比較を行い、それぞれの見た目が一致するように調整して下さい。

■数値で設定する場合
@ 「数値で設定」を選択します。
A 白色点として測定するプリント用紙を準備します。
B 「全画面表示」ボタンを押すと下図のような左半分が白、右半分がグレーの画面が表示されます。
C グレーが表示されている部分に準備したプリント用紙を乗せます。
D 液晶画面左半分の白とプリント用紙の紙白を見ながら、以下の3つの方法のいずれかで「明るさ」「色かぶり」「色温度」を設定します。
 D-1: コンピューターのキーボードで直接数値を入力する
 D-2: コンピューターのキーボードの方向キーを使用する
 D-3: コンピューターのマウスでスライダーを動かす
キーボードの方向キーもしくはスライダーで調整操作をする場合、以下のことに気をつけてください。
最初に方向キーを押す、もしくはスライダーで調整する時、画面調整の内部処理のために画面の色が数秒間ゆっくりと大きく変化しますので、数秒間お待ち下さい。(異常ではありません)
キー操作は1クリックずつ、ゆっくりと操作して下さい。内部計算処理に時間が掛かるため、方向キーを押し続けるとしばらくの間は操作と画面の動きが一致しなくなります。その場合はキー操作をしばらく止めて、画面調整が追いついて画面変化が止まるまでお待ち下さい。

■明るさ(ブライトネス)の調整

明るさを調整して、プリント用紙と画面が同じ明るさに見えるよう調整します。Shift キーを押しながら左右の方向キー[ ← ][ → ] を押して調整します。スライダーを動かしたり数値を直接入力したりすることでも調整できます。


■色かぶりの除去

画面が紙白に比べて赤やピンク色( マゼンタ) に見える場合は、紙白と画面が同じ白の色味に見えるよう[ ↑ ] キーを押して緑色側に調整していきます。逆に画面が緑みを帯びて見える場合は[ ↓ ] キーを押してマゼンタ側に調整します。スライダーを動かしたり数値を直接入力したりすることでも調整できます。

調整値がゼロから大きく離れるほど、グレー(中間調)の見え方に色かぶりの傾向が出てくることがあります。これは目の特性の個人差により生じる現象です。グレーの色かぶりが気になる場合は調整の度合いをゼロに近い方に少し戻し気味に調整して下さい。

■色温度の調整

プリント用紙に比べて、画面が黄色いと感じる場合は画面の色温度を上げるために[ → ] キーを押して下さい。逆に、画面が青いと感じる場合は画面の色温度を下げるために[ ← ] キーを押します。スライダーを動かすことや数値を直接入力することでも調整できます。

調整した結果、色温度の値が4500K を下回る場合は、環境光が適切でない可能性がありますので、色評価用の蛍光灯や三波長型の昼白色蛍光灯、昼光色蛍光灯に交換するなどの対策をおすすめします。
また、使用している蛍光灯の使用時間が長い場合には新しい蛍光灯に交換するなどの対策も有効です。

白の色味の微調整が完了した場合は、OK ボタンを押して下さい。
数秒間のあいだ画面の色が変化したのち、調整後の画面に戻ります。

調整結果を保存して置きたい場合は、「調整値を保存する」ボタンを押して、任意の名称をつけて保存して下さい。

4.基準の白色点を測定

補正データの基準となる白色点を測定します。「基準の白色点を測定する」ボタンをクリックします。画面の指示に従い、キャリブレーションセンサーを画面上に正しく設置し、「OK」ボタンを押します。この調整は基本的には頻繁に行う必要はなく、初回の測定だけでも補正データを使ったディスプレイ表示は行えます。ただし、以下の場合には「白色点の測定」を再度行ってください。

・環境光を変更した場合
・先の作業で白の色味を微調整した場合
・当社キャリブレーションソフトウェアEASYCOLOR!EXPERTで白色点の再調整を行った場合
・ディスプレイの階調特性を正確に補正したい場合
・1ヶ月以上測定していない場合

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