三菱IHジャー炊飯器

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活動レポート

2016年度 オリジナルブレンド米栽培プロジェクト

稲の成長記録レポート

毎年宮城県登米地区の専用水田で行っている、オリジナルブレンド米栽培プロジェクト。
今年は、「本炭釜 KAMADO」開発者の金井自らが、農家の方々との対話から得る新しい発見や感動など、プロジェクトの様子をレポートします!

オリジナルブレンド米栽培プロジェクトとは

成長記録Vol.4 脱穀

「本炭釜 KAMADO」開発者

金井孝博

「金井の熱い思いをぶつけていきます!」

三菱電機ホーム機器ジャー炊飯器開発チーム、オーブンレンジの設計等を経て、炊飯器開発を担当。全国のかまど現場を訪ね歩いて研究を重ね、2015年「本炭釜 KAMADO」を完成。さらなる進化に向けて現在も開発を続ける。

天気を見ながらいざ、稲の脱穀

秋の田んぼは忙しい。稲刈り、天日干しを終えたと思ったら、約2週間後には脱穀作業が待っています。晴れた日に、近隣の農家さんたちの手を借りながら、一気に行われた脱穀作業。金井も皆さんと一緒に力仕事にのぞみました。

金井
先日、棒かけした“ほんにょ”、ちゃんと乾燥できていますか?
木村
ええ、稲の穂を見ると乾燥しているのがわかるでしょう。
金井
ほんとだ。でも天日干しの乾燥の目安というのはあるのですか?
木村
だいたい、理想的な米の水分量というのは14〜16%といわれていますが、機械でやるのと違って、天日干しの場合は調整が難しいんです。いい天気が続けば、だいたい10日くらいで乾燥できますが、雨が降ったり、気候によっては2〜3週間かかることもあります。脱穀作業は、タイミングが重要です。脱穀の時期が遅れると、米の風味が変わって味が落ちてしまうこともあるんです。
金井
じゃあ、今回はギリギリだったかな?
木村
そうですね。実はこの辺りの田んぼでは、今日が最後の脱穀です。今日は晴れてよかったけど、お天気が怪しいから早いとこ片付けましょう。
金井
おいしい米作りは常に、天気とタイミングが勝負なんですね。でもさっきスマホで天気予報を調べたら、今日は一日晴れだそうですよ。
木村
いいや、降るぞ。勘でわかるもの、急がねばダメだなぁ。

一つ一つの作業に意味がある、田んぼの仕事

脱穀作業は主にハーベスタと呼ばれる自走式脱穀機を使って行われます。機械を作業する人、棒かけから稲の束を外して渡す人、それぞれ作業を分担しリレーの ように進められます。木村さんの息子の友優くん、若手農家の竹内くんはもちろん、みんなで力を合わせて脱穀リレーが行われました。

金井
先日の棒かけに続き、脱穀と一連の作業をすることで、細かな作業の意味がわかってきました。例えば、天日干しの稲束は、稲穂の向きを交互に変えていきますが、そうすることで穂先が重ならずにまんべんなく乾燥できるんですね。たまに間違って穂が重なっている箇所は、湿っていて「しまった」と気づきました。また、稲束をくくったヒモも、片手でサッとほどけるように結んでいたんですね。作業の一つ一つが、合理性に基づいて行われていることに改めて気づきました。
竹内
そうですね。米作りの作業は大変だから、少しでも楽にできるように工夫されているんです。
金井
すごいですね。工業製品の現場では、作業の合理化がよく言われるけど、実は米作りにも、ちゃんと考えられてきた作業の合理化が根付いているんですね。でも脱穀は機械作業だから、もっとカンタンかと思っていましたが、思いのほか難しいですね。木村さんや、皆さんがやっているのを見ると、サッサと楽に見そうに見えるけど。
竹内
そうですか? 慣れですよ。
金井
私は、田んぼでの作業はこれで4回目ですが、続けてきてわかったのは、稲刈りも、脱穀も、とても大変な作業なんだなぁということです。手間と時間のかかる力仕事ですよね。
友優
やばい、小雨が降ってきたぞ! 急いで作業しましょう。
金井
すごいな。やっぱりスマホの天気予報より、お父さんの勘のほうが当たったね。

米作りは、地域づくり。若い世代との対話

小雨がパラつきはじめると、みんなピッチをあげて作業。声をかけあいながら作業し、なんとか稲を濡らさずに終えることができました。
一通りの作業を終えたあとで、金井と、若い世代の二人が話した登米の田んぼのこれからは?

金井
よかった。猛ピッチで作業したかいあって、なんとか間に合いましたね。最後のあの、みんなのチームプレイは素晴らしかった。
竹内
稲が濡れたら、せっかくの乾燥も台無しになりますからね。みんな頑張りましたね。
金井
でもいつも思うんです。友優くんも、竹内くんも、田んぼの地道な作業にこれだけ一生懸命になれるのは、どうしてなんだろうって。いま、世間では農家の高齢化が言われているけれど、若い人がこんなふうに頑張っている姿は、本当に頼もしいです。

友優
だってダラダラやってたら終わらないもの。早く終わらせて、好きなことしたいじゃないですか。
竹内
とにかくこの時期は、稲刈り、脱穀と忙しいんです。村のあちこちの田んぼの手伝いにも行かなくてはなりませんし。みんなで一生懸命やらないと終わらないから、愚痴なんかいってる暇なんてないですよ。いま頑張って仕事すれば、冬はゆっくり休むこともできますから。

金井
きっとみんなで米を作るという地域のつながりが、若い人の情熱を後押ししているんですね。コミュニティが機能するって大切ですね。ちなみに友優くんは、お父さんみたいな米農家を目指しているんですか?
友優
わからないけど、僕ら若い世代には僕らなりのやり方もあると思います。これからは新しいことにもどんどん挑戦していきたいな。田んぼももっと増やしたいんです。
竹内
例えば、都会の人たちにも登米に自分の田んぼを持ってもらい、僕らが皆さんの代わりに管理してお米を届けるような仕組みをつくるとか。僕らの地域、登米を盛り上げるようなことにも挑戦したいですね。
金井
それはいいですね!私たちもこうして登米の人たちと一緒に作業することで、米作りの大変さ、自然の大切さを学び、米に対する考え方が変わりました。まるで第二のふるさとのように「田んぼはどうなっているかな?」と気にしていたんですよ。地域を超えた交流は、私たちにとっても非常に意義深いものです。どうぞ、これからもよろしく!