三菱IHジャー炊飯器

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活動レポート

お⽶塾講師・松村眞介 講義レポート in 東京工業大学

7月3日、お米塾講師の松村眞介(三菱電機ホーム機器ジャー炊飯器販売促進チーム)が東京工業大学に招かれ、「炊飯器ビジネスの現状と課題」をテーマに講演を実施。炊飯器ビジネスにとどまらず、お米やごはんに関する基礎知識についてもレクチャーし、学生さんたちにも好評でした。今回はその講演の様子をレポートします。

ごはんのおいしさを決める5つの要素

「みなさんにとっての“おいしいごはん”とは?」松村講師の問いかけに、「ふっくらしてる」「べたついてない」「ほかほかしてる」など、思い思いの表現で回答してくれた学生さんたち。どれも、おいしいごはんには欠かせない要素です。
ちなみに、三菱電機が大切にしているごはんのおいしさは、

①甘みがある

②香りが良い

③艶がある

④口当たりが良い

⑤適度な粘り・弾力がある、の5つ。

授業では、これらを実現するために知っておきたいお米や炊飯の基本が伝受されました。

炊飯を成功させる3つのポイント

ごはんをおいしく炊くコツとは─?
松村講師は3つのポイントを挙げます。
「ひとつは、お米を正確に量ること。計量カップですくったあと指で均してすり切りで1合ぴったりにしてください。
次に、お水を十分に吸収させること。ベストな浸漬タイムは約2時間。これでお米の芯まで水が行き渡ります。そして炊飯時に肝心なのは、高温を維持すること。具体的には98℃以上で20~25分間加熱し続けるのが、おいしく炊く秘訣です」

仕込み(水吸収)

  ↓

本炊き(高火力で炊き上げ)

  ↓

仕上げ(蒸らし)

というのが、一般的な炊飯プロセス。
炊飯器も基本は同じですが、メーカーによって発想や設計は大きく異なります。
たとえば三菱電機の場合は、仕込み時間(10~15分)に57~58℃のぬるま湯にお米を浸漬。これはお米のでんぷんがもっとも甘くなる温度帯だからです。そこから一気に高火力で連続沸騰させることでお米のでんぷんを糊状に変化させ(アルファ化) 、ごはんの甘みと香り、艶、口当たりの元となる「保水膜」をたっぷりつくり、5つのおいしさを実現しています。

炭の釜で炊いたごはんを試食

講義では、炊飯器の種類や歴史、最新トレンドなどを解説したうえで、消費者のニーズおよび不満に思っている点など製品開発のヒントとなる背景についても触れました。
「意外にも多かったのは、“炊飯時の蒸気が不快”というご不満。それを解決する製品として、三菱電機では2009年に「蒸気レスIH」を発売しました。これは蒸気を回収して水に戻すと同時に、蒸気に含まれるお米のうまみ成分を蒸らし時に還元することで、より多くの保水膜をもたらすというしくみ。消費者のご意見から、まったく新しい炊飯方式が生まれた好例です」

また三菱ジャー炊飯器といえば、炭素材料99.9%の「本炭釜で知られています。ここでは炭素材の魅力をはじめ、1つの釜に100日以上かかる制作工程、IHとの相性のよさなどを解説。さらに、全国のかまどを徹底検証しその味を再現した最新の「本炭釜」の紹介も行われました。「かまどの特徴は、含水量が高いのに粒感がしっかりしたごはんが炊きあがるという点。新しい本炭釜では、これまで以上の大火力と沸騰、そして熱を逃がさない高断熱構造で、現代のかまどごはんを目指しました」

教室では「蒸気レスIH」と「本炭釜」で炊いたごはんの試食会も実施。炭釜で炊いたごはんは、「風味がいい」「粒粒感がある」「食堂のごはんと全然違う!」と学生のみなさんにも好評でした。

木炭や竹炭とは異なる炭素材料を使用。

質疑応答に垣間見る学生さんの熱意

講義と試食のあとは、質疑応答。「炊飯器の買い換えサイクルと、それに伴う開発サイクルは?」「海外、とくに中国に向けた製品開発などは?」「国によって異なるおいしさへの対応は?」など、将来のビジネスを視野に入れた理工学生らしい質問を数多くいただきました。なかには、「売れ行きの機種系列は?」「一定数のラインアップを揃えるのはなぜか」といった鋭い質問も。
みなさんの前向きで真剣な姿勢に応えて、松村講師もひとつひとつ丁寧に回答。ここではご紹介できない、業界の裏側を覗く貴重な一幕となりました。

大盛況のうちに終了したお米塾出張授業。炊飯器チームにとっても、未来の技術者たちとふれ合える貴重な機会となりました。松村講師、学生さんたち、おつかれさまでした!