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AREA HIGHLIGHTS

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歴史と命をつなぐ 広島の被爆桜植樹

INTRODUCTION 被爆樹木と緑の伝言プロジェクト

地域の思いやりに寄り添う形での社会貢献という観点から、三菱電機 中国支社は被爆樹木の保存活動を支援する「緑の伝言プロジェクト」に協賛しています。
戦後70年の節目となる2015年。社会貢献活動として、当社の福山製作所に被爆桜を植樹することになりました。
中国支社の取り組みと被爆桜植樹までのストーリーを、中国支社 総務部のわたくし小田がみなさまにお届けします。

HIGHLIGHT AREA 中国支社

「環境・省エネ」「安心・安全」をキーワードに地域社会への貢献を目指し、中国エリアを営業拠点とした活動を展開しています。

中国支社 地域ビジネス活動

PROMOTER わたしが紹介します!

小田真奈美

生まれは北海道。大学まで北海道で過ごし、三菱電機入社後に中国支社へ配属。安全衛生を中心に、社会貢献のほかコンプライアンス等を担当しています。

Vol.2 福山の被爆桜から未来をつなぐ

青空の下での植樹式

被爆桜植樹実現のため、長きにわたって準備をしてきましたが、2015年12月12日土曜日、ついに植樹式当日をむかえました。
苗木の成長を願うかのように気持ちよく晴れた空の下で、安田女子高校 生徒会の生徒たちをはじめ樹木医の堀口先生、中国支社の井口支社長や同僚たちと共に、福山製作所へ向かいます。
今回、被爆桜二世の苗木を植樹するのは、広島県福山市緑町にある福山製作所の敷地内。苗木を植樹するには、植える場所の芝生を剥がしたり、苗木が育ちやすくなるように土を改良しておくなどの事前準備が必要です。福山製作所では植樹前日までに土を改良し、苗木を植えるための穴掘りを済ませ、植樹式当日の朝には被爆桜の苗木を穴に入れ、軽く土を被せた状態に準備を進めてくれました。
そして、福山製作所にバスが到着。いよいよ植樹式が始まります。

中国支社長 井口 明夫

被爆樹木を多くの人に知ってもらうきっかけに

まず初めに挨拶したのは井口支社長。
「三菱電機 中国支社では2014年12月、「緑の伝言プロジェクト」の協力をいただき、企業としては初の被爆樹巡りを平和記念公園周辺で実施しました。当日は中国支社の従業員とその家族の総勢37名が参加し、本日もお越しいただいている樹木医の堀口先生から、

被爆樹木が持つ強い生命力を学び、命の重みや平和の尊さを実感しました。今回、被爆桜を植樹することになった福山製作所は省エネを実践するモデル工場として、年間1500~1600名のお客様がご視察に訪れます。製作所の敷地内で被爆桜二世の苗木を育てることで、製作所で働く社員は勿論、製作所に訪れるお客様も被爆樹木について知るきっかけづくりになればいいと考えています。」

安田女子高校 世良 早耶佳

福山で元気に花を咲かせて欲しい

安田女子高校を代表して挨拶をしてくださったのは、生徒会長の世良早耶佳(せら・さやか)さん。
安田女子高校は今まで数多くの苗木を全国に送ってきましたが、実際植樹する場面に立ちあい、これから苗木を育てていく人と直接お話しするのは初めてなのだそう。

「今回、植樹するソメイヨシノの苗木は、70年前、爆心地から2.1kmのところで被爆をしました。焼け野原となり、75年間は草木も生えないと言われた広島で、原爆投下の翌年に花を咲かせたこの桜がもつ生命の力強さは、当時の人々に復興の希望と勇気を与えたのではないかと思います。
育てるのが難しいと言われる被爆桜ですが、安田女子高校の被爆桜はいまも、毎年春になると美しい花を咲かせます。わたしたちも日々世話をしながら、生命の力を学んでいます。

今日のような植樹式に立ち会うと、生徒会全員が今まで学校内で大切に育ててきた被爆桜の苗木が、今度は福山の色に染まっていくのだと思い、自分たちの元から苗木が巣立っていくような感覚になりました。まずは元気に花を咲かせて、生きる力の強さを福山で発信して欲しいと思います。」
そう話してくれた世良さんや安田女子高校の生徒たちは、被爆桜二世の苗木を愛おしそうに見つめていました。

樹木医 堀口 力

多くの人に希望を与える大木へ

「緑の伝言プロジェクトを通して10年、被爆樹木を多くの人に知ってもらうための活動をしてきましたが、被爆桜二世の苗木を企業の敷地内に植樹するのは初めてです。現在、広島には56ヶ所・約170本の被爆樹木が現存していますが、被爆桜は4ヶ所(※)に6本しかありません。そのうち5本はもう寿命間近で、唯一傷もなく毎年綺麗な花を咲かせる安田女子高校の被爆桜は非常に貴重なものです。
※2015年8月 現在。広島市役所内、山陽文徳殿内、碇神社内、安田学園内の4ヶ所。

普通の桜は接木をすると10本中8本成功しますが、被爆桜は接木をしても10本中2本しか成功せず、被爆桜の二世を増やすことはなかなか難しいと言われています。

今回、植樹した被爆桜二世の苗木はそれほど貴重なものではありますが、寄り添って育てていけば、3〜5年で綺麗な花を咲かせます。被爆桜にはぜひ長生きをしてもらい、多くの人に希望を与える大木に育ってくれたらと思います。」

福山製作所長 古賀 英敏

平和の大切さと命の尊さに想いをはせる

安田女子高校生徒会の生徒4名と井口支社長、そして古賀所長が高さ約80センチの苗木の根本に土をかけていきます。その後、堀口先生と福山製作所の社員が根鉢と堀った穴の間に隙間ができないように埋めながら、支柱を作成。そのまわりに土を寄せてドーナツ型の水鉢をつくってからたっぷりと水を入れ、植樹式は無事終了しました。

「苗木がこれから立派に育ち、綺麗な花を咲かせてくれるように、堀口先生や中国支社と連携して事前準備を進めました。今回の植樹式が、安田女子高校の生徒の皆様にとっても心に残るイベントとなれば嬉しいです。 福山製作所で働く従業員は勿論、見学にいらっしゃる多くの方々にも、平和の大切さと命の尊さを伝えられるよう大切に育てていきたいと思います。」
植樹式後にそう話してくれたのは、福山製作所の古賀所長でした。

中国支社 小田 真奈美

いつか、被爆桜の樹の下でやりたいこと

植樹式を実施するために一年間準備をしてきましたが、その間も、今回の植樹イベントに関わってくださった方ひとりひとりの被爆桜に対する想いや希望を強く感じてきました。正直プレッシャーもありましたが、安田女子高校から頂いた被爆桜二世の苗木が植樹されるのを見て、まずは無事に実施できてよかったと、ひと安心しています。 また、被爆桜を通じて多くの人に『命の尊さ』を感じてほしいという想いで福山製作所への植樹を企画しましたが、植樹に関わってくれた方々に福山という街への関心を持ってもらうきっかけにもなり、様々な効果があるんだなと喜びを感じました。


被爆桜植樹記念プレート

広島県の三菱電機のシンボルとして、福山製作所を訪れた方々に命の尊さ・樹木の生命力の強さを伝える存在になってくれること。そして、この桜の木が中国支社・福山製作所の従業員の連携を今まで以上に強めていく存在になってくれることを願い、中国支社としても引き続き協力をしていきたいと考えています。 今、一番の楽しみは、成長して満開になった被爆桜の樹の下で、中国支社・福山製作所をはじめとする関係者が集い、花見をしながら思い出話をすることです。

※この部分は2016年4月15日に追記したものです。

福山製作所の被爆桜、開花!

植樹式より福山製作所内で育ててきた被爆桜が、2016年3月末に初めて開花しました。堀口先生より「植樹できたとしても、被爆桜が必ず咲くとは限らない」とお聞きしていたのですが、力強く開花し春を運んでくれたことに感動しています。これも、安田女子高校の生徒たちが日々愛情をもって苗木のお世話をしてくれていたからなのでしょう。生徒の皆さんに桜の開花をお知らせすると、とても喜んでくれました。満開になった被爆桜の樹の下でお花見をする日は、そう遠くないのかもしれません。 これからも引き続き大切に育てていきたいと思っています。

ちょこっと紹介!福山製作所

植樹式の後、参加者のみなさんに福山製作所の中をご案内。福山製作所で何を製造しているかを説明し、

実は自分たちの生活に密接した重要な技術だと知り、安田女子高校の生徒や堀口先生も驚かれていたようです。

その後、省エネ支援システム・機器を展示提案するテクニカルホールで実際に製造している配線用遮断器(ブレーカー)の実物を紹介しました。