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三菱電機Presents スペース・キッズ・プラットフォーム2011 取材レポート 2011年8月30日、財団法人日本宇宙少年団主催のイベント「スペース・キッズ・プラットフォーム2011」が開催され、公募によって選ばれた子どもたちが東京、仙台、名古屋の3会場から国際宇宙ステーションに長期滞在中の古川宇宙飛行士と交信しました。その模様やワークショップなどイベントの様子をご紹介します!

宇宙の古川飛行士と交信

2011年8月30日、夏休みの終わりに子どもたちに宇宙からビッグなプレゼントが!財団法人日本宇宙少年団主催(独立行政法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)協力)のイベント「スペース・キッズ・プラットフォーム2011」が開催され、東京、仙台、名古屋の3会場から子供たちが国際宇宙ステーションに滞在中の古川聡宇宙飛行士と交信した。イベントには三菱電機が特別協賛。宇宙と直接つながって大興奮の子供たちや盛り沢山のイベントの様子を紹介します!

三菱電機は昨今、日本で一番数多く人工衛星を作っている会社だとご存じだろうか。おなじみの気象衛星ひまわりや放送衛星、通信衛星、地球観測衛星などの人工衛星、さらに人工衛星のデータを受信して実際に利用するための地上側の設備までトータルに製造しており、宇宙技術を通じて日々の豊かな暮らしづくりに貢献している。さらに、宇宙の果てを見る大型望遠鏡も得意分野だ。例えばハワイ島にある「すばる望遠鏡」や南米・チリに66台の電波望遠鏡を並べ観測する国際プロジェクト「アルマ計画」でも、日本の電波望遠鏡「いざよい」の16台全てを担当。そこで宇宙の魅力を子どもたちに伝えたいとこのイベントに協賛したというわけ。

「本当に話せるの?」「一生の思い出」

古川聡宇宙飛行士は2011年6月10日から国際宇宙ステーションに滞在し、数多くの宇宙実験をこなし忙しい日々を送っている。そんな古川飛行士と直接と交信するチャンスを得たのは公募で選ばれた子供たち。東京(日本科学未来館)、名古屋(名古屋市科学館)、仙台(仙台市科学館)の3会場に小学4年〜中学3年生とその保護者、合計約150組が集まった。リーダー役は漫画「宇宙兄弟」作者の小山宙哉さん。宇宙飛行士が着るブルースーツを着て、締め切りの超多忙の中、「こんな機会は絶対ない!」と駆け付けてくれた。

交信が始まるのは夜の9時半頃から。当日夕方から日本科学未来館の展示を見たり、宇宙医学など盛りだくさんのイベントに参加した子供たちは疲れていると思いきや、元気いっぱい。国際宇宙ステーション・日本実験棟「きぼう」にいる古川飛行士の笑顔が画面いっぱいに映し出されると「おー」っとどよめきが。さっそく質問がスタートした!

石垣島天文台上空の星空。夏は晴天率40%!
宇宙にいる古川飛行士は終始ニコニコ笑顔。交信のリーダー役を務めた漫画「宇宙兄弟」作者の小山宙哉さんもつられてにっこり。

古川さんがお医者さんだったことを、みんなよく知っていたせいか、質問は宇宙での身体の変化に関する内容に集中した。例えば最初の質問は「宇宙で骨折したら早く治りますか?それとも治りにくいですか?」。古川さんは「詳しいことはまだわかっていません。地上では足を骨折しても歩かないでいることが難しいですが、地上では歩かなくてすむ。その点では治りやすいかもしれません。でも宇宙の無重量状態で骨を作る細胞がどうなるか研究が必要だと思います」と回答し、嬉しそう。

名古屋のお友達は「宇宙では満腹感を感じやすいとツイッターに書いていましたが、ダイエットしやすいですか?」と質問し、会場の笑いを誘う。「私も少し体重が減りました。地上で足のほうにあった体液が宇宙では上に移動するから、ウェストや足が細くなって女性にはいいですね。困ったことは顔がむくんで丸くなることです。」古川飛行士の回答を聞き、子供たちは必死にメモをとる。

古川飛行士は質問のたびに「いい質問ありがとう!」とにっこり笑い、色々なものを用意して答えてくれた。「水の中で空気の泡がどうなるか」という質問には、実際に緑茶の中の小さい泡と大きい泡が不思議な振る舞いをする様子を見せてくれたし、宇宙食の質問には本物の宇宙食を見せてくれて準備万端。何より笑顔が優しい。質問をした東京の女の子は「マイクを持つ手が震えるほど緊張していたけど、古川さんが相づちを打ちながらニコニコしてくれたので安心した」そうだ。

天体観望会でドームが開く。参加者から歓声が!
質問に「ハイ!」とまっすぐ手を挙げる積極的な東京会場の子供たち。交信中も必死にメモをとっていた。

そして古川さんは子供達にエールを送る。名古屋の中学生が「外科医になるまで何年も勉強したのに、地位や名誉を捨てて宇宙を目指そうと思った強い想いを聞かせて下さい。夢をかなえるために一番必要なことはなんですか?」と訪ねると「(宇宙飛行士に応募するときは)宇宙で仕事をしたいという強い気持ちがありました。挑戦せずに後悔したくなかった。夢を持ち続けてそれに向けて努力すればきっと叶う」。古川さんは苦しい時には、辛かった野球部時代の練習を思い出して乗り越えたとも話してくれた。

古川飛行士と直接話した東京の子供達は「『本当に話せるの?』と思ってたが本当だった」質問して宇宙の古川さんに届くまで7秒かかったのが不思議な感じだった」、「一生の思い出です」など驚きと喜びをおさえきれない様子。

イベント終了後、リーダー役を務めた小山宙哉さんに感想をお聞きした。「すごくいい経験でした。宇宙と7秒遅れの交信がリアリティーを感じるところ。本当はNASAが質問を聞いてこの質問はOKとかチェックしていたのかな?と思ったり(笑)。古川さんが生活している日本実験棟「きぼう」はきれいに整頓されてました。お風呂とか個室の中とかあまり見られない部分を今度みせてほしい。宇宙飛行士もふだんは無重力を利用して、NASAには見せられないことをやっているはずで、そこが見たい!」ぜひ次回に期待しましょう!

東京会場で行われたワークショップや、日本科学未来館を特別見学した様子などは、次の02でご紹介します。

photo Snap

  • イベント東京会場は、日本科学未来館!

  • 古川飛行士との交信の時間まで、三菱電機の衛星や望遠鏡の映像を見せてもらいましたよ。

  • 事前に質問者として選ばれた東京会場の子ども達。

  • 質問をするお友達を紹介してくれたドッキーは、3会場を行ったり来たりの大忙し!

  • 古川飛行士は、満面の笑みで子ども達の質問に応えてくれました。

  • リーダーの小山宙哉さんもモニターを見守ります。

  • パックに入った緑茶の様子に会場のみんなが釘付けです!

  • 忙しい中、リーダー役を努めてくれた小山さんにとってもいい経験になったようです。