メルトピア

経営基盤を強化するIT戦略

三菱電機メルトピア。様々な事例がご覧いただけます。

  • ビジネスリポート

  • 2010年 4月号(No.155)
  • 三菱電機インフォメーションテクノロジー株式会社
  • 環境経営推進ソリューション「MELGREEN」導入事例
  • 膨大な環境データの一元管理と”見える化”により
    タイムリーな状況把握と高度な分析を実現し省エネ活動のPDCAサイクルを推進

改正省エネ法や各自治体の環境条例の施行により、CO2削減をはじめ、その計画書や報告書の提出などの義務化が加速。対応を図るためには、複数の拠点や建物を含めた、企業全体でのエネルギー使用量を正確に収集、分析し、的確な対策を講じていく省エネ活動が求められます。三菱電機グループの湘南地区で環境マネジメントを推進する三菱電機インフォメーションテクノロジー株式会社(MDIT)では、2009年に「MELGREEN」を導入し、空調、照明、OA機器の電力消費量、紙使用量と廃棄物量のタイムリーな把握と一元管理を実現。従業員の環境意識向上を図りながら、省エネ活動のPDCAサイクルを効果的に回し、継続的な改善に取り組んでいます。

画像:三菱電機グループの湘南地区

継続的な省エネ活動の改善に取り組んでいる三菱電機グループの湘南地区

人物写真

三菱電機インフォメーションテクノロジー株式会社
技術本部
生産管理部長
小泉 和彦 氏

人物写真

株式会社メルコテクノ横浜
IT品質サービス事業本部
生産管理部 生産管理グループ
担当課長
庄 啓之 氏

人物写真

株式会社メルコテクノ横浜
IT品質サービス事業本部
生産管理部 生産管理グループ
青木 信夫 氏

さらなる省エネ推進で求められた
電力消費量のタイムリーな見える化

 三菱電機グループの湘南地区では、ISO 14001の認証を取得した1998年以降、環境マネジメントの中核となる省エネ活動の強化に着手。約150の計測ポイントを設置した電力監視システムを導入・活用し、約2,400名の従業員が勤務するオフィスビル3棟を対象に、消費電力量削減に向けた様々な取り組みを進めてきました。
 空調、照明、OA機器を中心とした省エネ活動の柱は、消費電力の実績把握・分析に基づく設備自体の交換と運用ルールの遵守徹底です。設備については優先順位に応じて高効率の空調機や、LCDディスプレイなどへの交換を推進。運用面では、休憩時に電力消費量が下がらないといった"異常点"を特定し、該当する職場へ運用ルール遵守を呼びかけると同時に、結果を集計した"省エネニュース"を毎月従業員に提示し、省エネ意識の向上を図ってきました。
 こうしたPDCAサイクルの運用により、地区の年度目標や中期目標を達成してきましたが、継続的に目標達成を図るためには、既存電力監視システムの課題も顕在化。2009年1月から「MELGREEN」の導入に着手しました。MDIT技術本部生産管理部長の小泉和彦氏は、課題解決のポイントが、環境情報のタイムリーな見える化だったと語ります。
 「取り扱う環境データの数が億単位と膨大になるため、集計作業の負荷が高く、正確な状況把握までに時間を要するようになっていました。結果として対策も後手に回り、従業員に向けた省エネ推進の意識付けが低下する懸念がありました。迅速な対応を図るとともに、現場の主体的な行動を促すためには、環境情報のタイムリーな見える化が不可欠でした」

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環境報告書の作成業務を自動化し
40時間から1時間へ大幅に短縮

 MDITでは、運用面で省エネ活動を支える株式会社メルコテクノ横浜と協同で「MELGREEN」の導入を推進。利用者を限定した稼働期間を経て、2010年2月から、全従業員を対象とした稼働を開始しました。「MELGREEN」によって、集計作業、省エネニュースや各種報告書の作成の自動化、気象庁の外気温データも取り込んだ環境情報の一元管理と比較情報の表示、ドリルダウンによる詳細状況の把握などを実現しました。
 環境・省エネ関連の報告書作成を担当するメルコテクノ横浜 IT品質サービス事業本部 生産管理部 生産管理グループの青木信夫氏は、「環境関連の報告書の作成には、複雑な集計ノウハウや手作業が伴ううえに、億単位の膨大なデータを対象とした集計作業に毎回苦労していました。これが『MELGREEN』の高速分析と集計の自動化により、省エネニュースの作成はこれまでの40時間を1時間に短縮できました」と語ります。
 ドリルダウンによる詳細状況の把握では、時間軸で「月」→「日」→「1時間」、地域軸では「3棟全体」→「各棟」→「フロア」→「ブロック」と絞り込んでいける操作環境を実現。時系列での比較表示などにより、異常点や優先度の高い改善ポイントを、迅速に特定することが可能になりました。
 「空調・照明・OAの電力量推移特性を建屋ごとに把握できるようになり、例えばA棟では高効率空調機へのリプレース、B棟では省エネ照明器具の導入など、施策の方向性を明確にできるようになりました」(青木氏)

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タイムリーな見える化によって
自主的な省エネ活動も促進

 環境情報のタイムリーな見える化は、職場単位での省エネ活動にも変化をもたらしました。メルコテクノ横浜 IT品質サービス事業本部 生産管理部 生産管理グループ 担当課長の庄啓之氏は、その効果について次のように語ります。
 「すでにフロアや部門単位で削減目標を設定した自主的な取り組みも始まっています。今後はこうした活動を広めると同時に、職場単位で省エネ効果を競わせるような活動も推進していきたい。省エネ推進には従業員の協力体制が不可欠であることから、自らの取り組みの効果をすぐに実感できる情報を共有できるようになった意義は大きいといえます」
 現在MDITでは、計測ポイントや管理対象建屋の拡大を推進中。「MELGREEN」の導入によって実現可能になった新たな施策も講じていく計画です。
 「例えば、サーバの待機電力など、私どもが予想していなかった異常点も『見える化』と高速検索によってタイムリーに把握できるようになりました。今後は、こうした情報を活用し、仮想化技術によるサーバ統合で利用効率を高めるといった施策も講じていきたい。従来は困難だった様々なアプローチを可能にする情報基盤を整備したメリットは、グループにとって非常に大きいといえます」(小泉氏)

説明図

システム構成イメージ

Column

人物写真

三菱電機インフォメーションテクノロジー株式会社
データセントリックソリューション第二部 第一課
シニアITアーキテクト
上原 一男 氏

専門的スキルと実績に基づくノウハウでお客様の環境経営を強力にサポート

 改正省エネ法や各自治体の条例などコンプライアンス確保のための守りの対応から、一歩進んで、ムダを省いてコストを削減する攻めの省エネの対応が求められています。そのためには、エネルギー使用量を正確に把握、分析し、的確な対策を講じていく継続的なPDCAサイクルの推進が必要です。
 「MELGREEN」は、多様で膨大なエネルギーデータを統合管理・分析をするための環境経営ソリューションです。1億件3秒の高速分析やデータ容量の1/10圧縮機能で、エネルギーデータの「ためる」「見える」「わかる」を効果的に実現します。
 MDITは、長年のDWHの構築経験で培った豊富なスキルやノウハウを駆使し、特定のエリアから段階的に効果を高めていく現実的なアプローチで、お客様の環境経営を支える情報基盤の構築・運用をサポートします。

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