メルトピア

経営基盤を強化するIT戦略

三菱電機メルトピア。様々な事例がご覧いただけます。

  • 巻頭特集

  • 経営基盤を強化するIT戦略
  • 2010年 6月号(No.157)
  • 情報システム部門で重要性が高まる “企業経営やビジネスへの貢献”に向けた
    人材戦略強化のポイント

 現在、多くの企業が、経営やビジネスへの貢献をIT戦略の重点課題の1つに位置付けています。つまり、情報システム部門には、経営基盤の強化やビジネス目標の達成を支援するソリューション提供という、戦略的な部門としての役割が求められているといえます。社団法人 日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)が2010年4月に発表した『第16回企業IT動向調査2010』によれば、インフラ型、業務効率型、戦略型という分類によるIT投資の割合は、企業規模が大きくなるにつれて戦略型が増加。「厳しい事業環境が続くことが想定されるなかでも、今後も『戦略投資』を増加させる企業が半数近く」という調査結果を報告しています。
 また、同調査によれば、情報システム部門の要員に大いに必要とされる能力では、「IT戦略策定・IT企画」、「業務システムの改善提案」、「IT投資案件のマネジメント」が突出。しかし、約7割がこれらの能力が「不足」と回答。多くの企業が、人材の確保や育成という面でも、経営やビジネスへの貢献を重視していることが読み取れます。
 一方、経営やビジネスに貢献するIT戦略を遂行していくうえでは、情報システムに関連した様々なプロジェクトごとに、個々の要員をスキルに応じて適正に配置することも重要課題の1つです。コスト削減の要請が高まるなか、情報システム部門には、人材に関わるマネジメントへの最適な投資や、効果的なPDCAサイクルの構築・運用に向けた人材戦略の強化が求められています。
 こうした情報システム部門の人材戦略強化を支援する有効なツールに、情報システムユーザースキル標準(UISS)があります。UISSは、先行して策定されたITスキル標準の考え方を取り入れながら、情報システムの活用主体となる企業(ユーザー企業)の視点で、組織として必要な機能や役割、要員に求められるスキルなどを網羅し、体系化したもの。例えば必要な機能の全体像を表す「タスクフレームワーク」、各機能の詳細と必要なスキルを関連付けた「機能・役割定義」、キャリアパスを描く枠組みとなる「キャリアフレームワーク」などで構成されています。
 ITスキル標準が、情報システムの開発工程に焦点を当てているのに対して、UISSは事業戦略に基づく情報システムの戦略策定から企画、導入、評価に至る幅広い業務領域をカバーしていることが大きな特徴です。UISSの最新版は、2010年3月に独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)が公開した「情報システムユーザースキル標準 Ver.2.2」。関連文書として「有効活用ガイド Ver.3.0」、「モデルカリキュラム(4コース)」、「研修コース設計ガイド Ver.1.0」、「導入テンプレート Ver.1.0」も用意されるなど、企業がUISSを導入しやすい環境の整備が進んでいます。

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説明図

IT部門の要員に必要とされる能力
出典:「第16回企業IT動向調査2010」
社団法人 日本情報システム・ユーザー協会

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