メルトピア

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三菱電機メルトピア。様々な事例がご覧いただけます。

  • デジタルカメラ活用テクニック

  • Vol.24
  • 2010年 8・9月号(No.159)
望遠レンズを活用した全身撮影

全身写真のポイントは
モデルと背景の絶妙な調和

 モデルの全身撮影は比較的難しいテーマの1つです。なぜかといえば、モデルの全身、衣装、ポーズ、表情と背景のすべてにおいてバランスが取れていないと、ギクシャクとしたイメージになってしまうからです。また、全身を入れることばかりを気にしていると、単なる記念写真になってしまいます。全身写真をバランスよく撮影するために、非常に役に立つのが一眼レフと望遠レンズです。一眼レフは、CMOSと呼ばれる受光体が大きく、絞り(F値)を開放にすることで背景を上手にぼかすことができます。こうして撮影したものが写真1です。

望遠レンズの絞りを開放にして
人物と背景を調和させる

 写真2をご覧ください。この写真は50mm(35mm換算)の標準レンズでモデルの全身を撮影したものです。モデルの横や背景にある花や木々が少しうるさく感じられます。モデルを際立てるために構図に入れた花や木々が、ごちゃごちゃとした印象になり、逆効果になってしまいました。
 次に写真3をご覧下さい。これは背景からモデルまで、ある程度の距離が保てる場所で撮影したものです。レンズは200mm F2.8(35mm換算)の望遠レンズ使いました。絞りをF2.8(開放)にして、モデル以外を思い切りぼかすことで、背景をすっきりさせることができました。こうするとモデルと背景その他の調和も取れて、直立しているだけのモデルでも、写真2と比べるとポートレートらしいイメージになってきたと感じませんか。この撮影条件をそのまま生かして、ファッション撮影ぽくしたものが写真1です。モデルと背景の調和がしっかりとれているので、カメラマンは、気が済むまでモデルのポーズに合わせて、何回でもシャッターを切ることができます。モデル撮影において、プロカメラマンがシャッターを連射しているのは、このように事前の撮影条件の設定がしっかりしているためで、闇雲に行っているわけではありません。
 今回の撮影では、ローアングルを常に心がけました。モデルまでの距離が離れていても、足を長く見せたほうがより魅力的に見えるからです。撮影する被写体のスタイルを踏まえて、背景と調和する撮影をお試しください。

撮影・文:中原義夫(bubio studio)

撮影例

写真:1 絞りを開放にして、望遠レンズを使うことで、モデルと背景を調和させた作例。ローアングルで撮影することで、モデルの足をより長く見せている

撮影例

写真:2 50mmの標準レンズで撮影した作例。モデルを際立てるために構図に入れた花や木々がうるさく感じられ、逆効果になってしまった

撮影例

写真:3 モデルと背景を調和させた作例。CMOSが大きい一眼レフを使い、絞りを開放すると、背景を上手にぼかすことができる

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