メルトピア

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  • デジタルカメラ活用テクニック

  • Vol.25
  • 2010年 10月号(No.160)
ホワイトバランスの調整で、秋めいた写真に仕上げる

光源によって異なる色温度とその特性

 ご存知のように光源の種類によって色合いは異なります。多くのデジタルカメラでは、自動的に光源の色を調整して白いものが白く写るように仕上げるオートホワイトバランス(AWB)という機能があります。この機能はとても便利ですが、必ずしもすべての撮影においてマッチするとは限りません。
 そこで、今回はホワイトバランスを調整して撮影してみましょう。ここでポイントとなるのは色温度です。色温度とは「光の色」を数値で表したもので、これが高いと早朝の景色のように青っぽく見え、逆に低いと白熱電球のようにアンバー(琥珀色)に見えます。AWBではこれを自動的に調節していますが、色温度の違いによる特性を活かし、意図的にホワイトバランスを調整することで写真1のような、柔らかな色合いの秋めいた写真を撮影することができます。

マニュアルでホワイトバランスを調整して
イメージ通りの色合いに仕上げる

 最近のデジタルカメラの多くには、ホワイトバランスをマニュアルで調整する機能が搭載されています。AWBよりも、正確に自然な色合いにするためのものです。また、カメラマンの意図に合わせた色合いにすることもできます。調整方法は、撮影する光源で一度白い紙を撮影、もしくはボタンを押して登録するのが一般的です(カメラによって登録方法が異なるため、マニュアルをご参照ください)。
 写真2をご覧ください。これはホワイトバランスをマニュアル調整する際に、基本通りに白い紙を登録してから撮影したものです。見た目に近い自然な色合いですが、作品としては、もう少し温かみを持たせたいところです。そこで、この場合、白ではなく水色の紙を登録して、その色を基準にホワイトバランスを調整しました。写真3をご覧ください。写真2と比べると、色の違いで雰囲気が大きく変わっているのがわかります。これは水色の紙を基準としたことで、カメラがアンバー寄りに色を調整したからです。青とアンバーは相反する色であり、青が強いときにはアンバーで、アンバーが強いときには青で打ち消しあい、ノーマル色に近づけようとします。今回青色の紙を使用しなかったのは、アンバーを強くし過ぎないためです。最後に写真3と同様に水色の紙を基準に、ライティングを工夫して写真1を撮影しました。温かみのある、優しい色合いでモデルのイメージと良くマッチしたと思いませんか。
 今回の撮影のポイントは、ホワイトバランスを調整するときの、基本となる紙の色と濃度です。青色にしてもアンバーにしても、様々な色の濃さで試しながら、自分のイメージ通りの写真に仕上げるように工夫してください。

撮影・文:中原義夫(bubio studio)

撮影例

写真:1 ホワイトバランスの調整とライティングで、秋めいた温かみのある優しい写真に仕上げた作例

撮影例

写真:2 基本通りに白い紙を登録してホワイトバランスを調整した作例。きわめて一般的な色合いとなった

撮影例

写真:3 水色の紙を登録してホワイトバランスを調整した作例。温かみのある写真に仕上げることができた

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